推し活香水を頼んでみたレポ

※これは推しに狂っているただのオタクによる独断と偏見によるレポです
※筆者は香水ド初心者です（香水を買ったのは今回が人生で２回目）

推し活香水との出会いと購入を決意するまで

５月末あたりにツイッターのTLでなにかに狂っている悲鳴を度々見かけるようになりました。三度の飯よりもオタクの悲鳴を聞くことが大好きな私が食いつかないわけがなく、ツイートを読み進め検索し５分でたどり着いたのが、そう、最近流行りのCelesさんの推し活香水。
（※こちら６月３０日までの期間限定企画だそうです。→常設の企画になったそうです～！！気になってる方はぜひ！）

ふ～ん、おもしれー企画。とこの時点で購入を決めました。
推しに狂える機会を逃すわけにはいきませんし、他の方の素敵な悲鳴をたくさん楽しませてもらったのだから己も派手に散ってみせたくなったのです。

今回注文したのは二つ。

刀剣乱舞より、加州清光（極）と豊前江。今一番沼の深みに嵌っているジャンルから選びました。推しへの思いについては記事が長くなりそうなので、清光は特別な最愛の初期刀、豊前江は刀ミュ『東京心覚』に影響されてのチョイスであり、派手に爆発四散できそうだな……という下心があったからということだけ述べておきます。

発注するまでの苦悩

いざ、注文！！とCelesさんの推し活香水ページに飛んでみれば、そこにあるのは真っ白なひとつの入力フォーム。こんな自由な記入形式で大丈夫なのか？！と推しに狂うオタクの文章を読み解くはめになるだろうCelesさんのスタイリストさんのことが心配になりつつも自分なりの推しへの解釈をなんとか文章にしたためました。

加州清光（極）については982文字、豊前江については876文字。
これでもめちゃくちゃ推敲した方です。
ろくろを回すポーズの脳内に浮かべつつ、「もしかして私は推しについての理解度が足りないのでは……？」と不安になりながら推しの基本的な情報（外見や性格、極前と極後の変化についてや似合いそうな季節など）と個人的に好きな部分、推しが香水を選ぶときはどんな感じになりそうかなどを書き連ねました。書いてる最中も香水が届いた今でも、このオタクの熱い思いを読んだスタッフさんに対して申し訳ない気持ちと感謝の気持ちでいっぱいです。読み解いてくださってありがとうございますCelesスタイリストさん……！！

推し香水が届いてから

※ここから妄想の激しい文章が続きますのでご注意ください

苦悩を乗り越えて届いたのがこちら

封筒を開けた時点では薄く香水の混じったような香りがしていました。他の方のレポにあったような液漏れなどもなく一安心。
いざ参らん……！！と決意しつつまずはムエットから試すことにしました。

◆加州清光（極）

Jo Malone – Velvet Rose & Oud
(ジョーマローン – ヴェルベット ローズ & ウード)

トップノート：クローヴ
ハートノート：ダマスク　ローズ
ベースノート：ウード　ウッド、プラリネ

①　ムエットにつけてみる
最初にふわっと甘い香りが漂ってきて「こんな甘い香りで近侍してくるの？！！」とまず混乱し、続いて主張してくるは華やかな薔薇の香り。ダマスクローズ（薔薇の女王）の名の通りに艶やかな薔薇が目に浮かぶようで、深紅の薔薇が似合う清光に興奮しつつもこのときほんの少しだけ後悔していました。そういえば私、薔薇の強い香りそんなに得意ではなかったな……と。うっかり説明文に薔薇の香りを避けて選んでもらうように書くのを忘れてしまった自分の失態です。すごく苦手ではないけれど、説明失敗したかな……と少し不安になりつつ香りの変化を確認しようと時間を空けて再び香りを嗅ぎました。

好きな香りになってるんだが？！！

薔薇の香りが薄れて現われたのはウードの香り。個人的に好きな香りです。もしかして極めて主（審神者）の好きな香りを纏うようになったのでは？！という妄想が脳裏をよぎりました。
実は説明文に「主（持ち主）の好きな香り（香水診断ではシプレ＆ウッディの結果でした）も考慮して選ぶかもしれません」と入れたのです。本当に私の好きな香りを考慮してくれてる……！！！しかもウードに寄り添う形でうまく薔薇の香りも一緒に纏まっていて私でも好きな香りになっていました。完全に主に寄り添ってくれる加州清光（極）の姿です。説明文の内容から自本丸の清光というよりは全体的なイメージの清光になったのだと思いますが、これはこれで嬉しい結果でした。

（あとこれは後ほど気づいたことなのですが、この香りは刀ミュ『壽 乱舞音曲祭』の清光＆鶴丸の「美しい悲劇」に合うかもしれないと思いました（※個人的な感想です）。艶やかな薔薇の清光と歴史を重ねた沈香の落ち着いた面を見せる鶴丸のイメージ……最高です……。）

②　手首につけてみる
香水はつける人によって香りが変わるといいます。さてこれはどうなるのかな～？とわくわくしながら手首にワンプッシュ。
するとどういうことでしょうか、ムエットに付けたときにあれだけ華やかに香った薔薇はかなり控えめに変化し、ウードメインの香りに。

うそだろ……完全に私の好みに合わせてきたぞ………。

「こっちの方が好きでしょ」と笑ってみせる清光の声が聞こえてくるようでした。は？？すきだが？？？一生一緒にいてくれやの香りじゃん……と大混乱。なんなら極特有の余裕のある大人びた面まで見せつけてこられた気持ちです。しかも最後のあたりにはウードに加えてプラリネの甘い香りも足してくるあたり愛され愛する加州清光がそこにいるようでした。チョイスのうまさがこわい（褒めてます）

結果的にはプロトタイプの加州清光から成長し極めて自本丸の最愛の刀として寄り添ってくれるまでを見せてくれる香水でした。既にめちゃくちゃ楽しいですし、今度はより解像度を深めたうちの清光自身の香りも頼んでみたいです。

◇豊前江

Penhaligon’s – Juniper Sling
(ペンハリガン – ジュニパー スリング)

トップノート：シナモン、オレンジブランデー、アンゼリカ、ジュニパーベリー
ハートノート：カルダモン、レザー、ブラックペッパー、イリスウッド
ラストノート：ブラウンシュガー、ブラックチェリー、べチバー、アンブロックス

①　ムエットに付けてみる
こちらの香水、見た目が白（透明）と銀メインで首にリボンをつけた形なので最初に写真を見たときに「思ってたよりもかわいい香水瓶のやつがきたな」と思っていました。
さて実際の香りは、とムエットにワンプッシュ。

さ、爽やか～～～～！！！！！

一瞬吹き抜ける風を幻視しました。この時点でめちゃくちゃ豊前江です。
正直彼については自分の解釈がそこまで煮詰まってないからどうだろな……と思っていたのにここで最適解を出されたような気分でした。もう100パーセント豊前江。なんなら「乗るか？」と遠乗りに誘うように後ろを指す幻覚まで見えます。あまりに的確な香りを出されたために「なにが起こっているんだ……」と茫然としました。
今回の説明文では「速さにこだわりがある」「爽やか」といった内容を入れましたがその要素を大正解の形で出してきたCelesスタイリストさんにスタンディングオベーションを送りたい気持ちでいっぱいです。

爽やかさはそのあとも少し続いて、段々と落ち着いた男前な香りへ。嫌味のない香りも完全に解釈一致でした。
さて最後はどうなるのかな……と思って間を空けてまた確認。

審神者の皆さま、お花見の景趣での豊前江のボイスを覚えておりますでしょうか……。
ラストノートからそのにおいがするんですよ…………。正確には、審神者を勘違いさせるようなあの甘さを感じるイイオトコの雰囲気です。ﾄﾞｳｼﾃ…………

爽やかさを残しつつもとにかくいいおとこの甘い香りが漂ってきてまた大混乱です。やめろ！！すきになっちゃうだろ！！！！
なにがそんなにいい香りなんだろうと調べてみて、恐らくアンブロックスがそうなのではないかと思い当たりました。アンブロックスは龍涎香（アンバーグリス）の成分から生ずる香りなのだそうです。龍涎香といえば大変希少価値の高い、滅多に目にかかることのない香料……。滅多に見ることのない江にぴったりでは……？（何にでも関連性を持たせるオタク）

かわいいなんてとんでもない、めちゃくちゃ爽やかな男前の香りでした。

②　手首に付けてみる
ムエットであれだけ狂わされたので戦々恐々としながら手首にワンプッシュ。
最初はやはり森の雰囲気が強めの爽やかな香りです。この香水が届いたときがちょうど梅雨の時期だったため、じめじめとした雰囲気を吹き飛ばしてくれるような雰囲気があっていいタイミングだな……と思いました。

そして徐々に混じってくる爽やかな色気を感じる男前の香り…………。

むしろムエットよりも更にセンシュアルさが増しています。この時点で色々耐えきれずに「わたしの左腕からいいおとこのにおいがする」「たすけて」とツイートで悲鳴を上げていました。何でこんなにセンシュアルさ出た？？と呻きましたが確かに自分の描いた説明文に「首筋にあるほくろが印象的で爽やかなセクシーさもあります。」という一文を入れていました。Celesスタイリストさんの手腕……ｯｯｯ！！！

爽やかな男前と書けば爽やかな男前の香りが返ってくる。こだまでしょうか？　いいえ、Celesさんのスタイリストさんの巧妙な仕事です……ありがとうございました……。

まとめ

軽率に推し活香水に手を出しましたが正直めちゃくちゃ楽しいです！！
生活のなかに推しを感じられる瞬間が増えて気軽に狂うことができるので香水初心者でもチャレンジしてみてよかったです。気になっていて踏み出せない方はぜひ！　そして推し香水レポで悲鳴を上げていただければ幸いです……（にっかり）

最期に、今回選んでくださったCelesさんのスタイリストさん、そして素晴らしい推しに最大の感謝を。ありがとうございました！