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【前頭葉損傷による主な機能障害についてのまとめ】

初めまして、くろと申します。
今回、FABについて調べる中で、前頭葉の機能を先に知っておくことで、より詳細な解釈ができるのではと感じ、前頭葉について先行研究をもとにまとめてみました。
非常に膨大であったため、バイアスリスク等の評価は行っておりませんが、要望があればさせていただきますので、個別にコメントなどで連絡していただければと思います。
情報が多く読みにくいと感じると思いますが、かいつまんでご覧いただけたら幸いです。
参考・引用文献の数としてはすべて合わせて1180個の論文からの情報となります。

前頭葉の損傷においては、多種多様な症状が出現する。
さらに、これらの症状だけではなく、関連した部位の機能低下(ディアスキーシス)なども生じうる。
ディアスキーシスによって様々な前頭葉機能障害以外の症状を生じる可能性も考えられる。
ここに記載した前頭葉機能障害に合わせて、これら前頭葉機能以外の機能低下による症状を評価し、患者様の全体像を把握することが必要となる。
本記事では、前頭葉機能障害として起こりうる症状のうち、35種類について説明していく。




【前頭葉損傷による機能障害について】


①無動無言症

・覚醒・睡眠リズムは保たれ、自発開眼し追視も見られ、運動・知覚も可能だが、それ以外の自発運動・発語などが見られない状態。

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