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とんでもなくいまさらなMarchen考察

数年に一度突如聴きたくなるサンホラのメルヒェン。その沼期間にぶち当たったので、とんでもなくいまさらなMerchen考察をしていこうと思います。
こんな考え方もあるよということで、ここはひとつよろしくお願いいたします。

考:メルヒェンのアルバムリスト、実は時系列がバラバラなのでは
察:可能性あり。策者のウソにも通ずる

以下、超個人的に考えた時系列順にタイトルを並べ直したものである。

黒き女将の宿
(元ネタ:絞首台から来た男)
ドイツ三十年戦争初期?

火刑の魔女 
(元ネタ:ヘンゼルとグレーテル、乞食のおばあさん?)
=乞食のおばあさんも最後焼き殺されるが要検証

ヘンゼルの愛称はハンス。
ドイツ三十年戦争中期〜後期
魔女狩り激化
イドルフリートの井戸落下事件

生と死を別つ境界の古井戸 
(元ネタ:ホレのおばさん)
ペスト拡散
イド子が住んでいた村壊滅

彼女が魔女になった理由
母子がペストで壊滅した後の森に移り住む
イドのささやきによってテレーゼは井戸を掘り起こした? 結果、メルツの視力は回復。冬に抱かれた赤子を預けられ、その後魔女狩りに遭い母子ともに死亡。テレーゼは息子を奪われたことを恨み、世界を呪いながら焼き殺される。

青き伯爵の城
(元ネタ:青髭、聖女マリアの子供)
=マリアのほうにも扉を開けて回る描写がある。が、こちらはちょっと違うかもしれない。
モデルであるジルとジャンヌを変換すると伯爵とテレーゼ説有効。

光と闇の童話
メルツがメルヒェンになった理由と時代背景の説明。
ペストについて言及されており、被害が大きいため「墓を掘っても間に合わない」としている

宵闇の唄
おそらくイドルフリートのイドと融合した結果、メルツとしての記憶をなくしメルヒェンとして覚醒。
さらにエリザベートのイドとテレーゼのイドと融合してエリーゼとして覚醒。ここから幻想スタート

硝子の棺で眠る姫君
(元ネタ:白雪姫)
白雪語り中イドルフリート登場
テッテレ王子青
「なんてことだ」

薔薇の塔で眠る姫君
(元ネタ:いばら姫)
メル「私は君の王子様じゃない」
テッテレ王子赤
「いただきます」
ラプンツェルに続く描写あり
別視点に置いてみると最後いばら姫が呪いを受けたのち孕った子どもがエリーザベト説も浮上

この狭い鳥籠の中で
エリーザベト視点の過去と現在に至るまで

磔刑の聖女
(元ネタ:憂悶聖女)
エリーザベトの現在と復讐の否定
「そんなになってまで約束を守ってくれたのね」

暁光の唄
宵闇にてイドから「何か地上でやり残したことがあったのではないか?」と問われ受け入れている。そのやり残したことがエリーザベトとの約束だとすると、それが磔刑にて叶えられたからこそメルツとして満足し、浄化した。

この並びで楽曲を聞き直すと、古井戸と理由、伯爵の並びに違和感を覚えるものの物語的にはわりとスッキリ受け入れられた。
このリストにおける童話以前の話はドイツ三十年戦争〜魔女狩りでまとめられる。共通項として「神に祈っても……」という嘆きがある。イド子は神ではなく父に縋っているため異色か。宵闇以降では「立場が姫、王子」であり「神に祈ってはいない」パートにも分けられる。

この流れからすると、光と闇の童話以下がこの物語にとっての虚構部かなあと。そうすると割と納得。
青き伯爵の城まではおそらくメルヒェン世界で実際に起こった。
イド子ターンでペスト拡散はもう確実。曲の前後にて羽根布団を振るっているすがたが確認できるため。
その後「黒き死の病のせい」で村が壊滅したところにテレーゼ母子が移り住んでいる。

また、宵闇以降童話色はより強くなっている。

物語の策者のウソ

タイトルの並びと、おそらく復讐ターン全般。
しかし、そのすべてが虚構ではないため宵闇以前に行われた復讐内容は現実でも実際起こったが、メルたちは関わっていない。物語的に追体験させただけ。話はメルたちがいなくても問題なく進行できる。

メルが実際関わったのは磔刑。この曲だけはメルもいなければ成立しないと考えられる。

歌詞の中に潜むモノ


歌詞の中でクエスチョン、アンサーになっているような部分をつなぎ合わせるとこんな感じ。
とくに宿と火刑がわかりやすい。

宿「お菓子でできた家があったら……」
火刑「お菓子の美味しい家をこさえてあげようかね」
宿「結局人生ってなんだべ。よくわかんねぇ」
火刑「人生は数奇なモノ」

古井戸
メル「初対面のはずだが、この奇妙な親近感はいったいどこからやってくるのだろうね?」
イド子「父は船乗りだったのに、なぜか井戸に落ちて死んだらしい」
硝子「私の名前はイドルフリート・エーレンベルク。イドと呼んでくれ給え」
=硝子でなぜかこの一幕が入る。テレーゼやメルツに語りかけた男の声はイド確定?
で、あればイドと融合しているメルがイド子に親近感を覚えるのはイド子がイドの娘であるとすれば説明はつく。

イド子「異土へ至る井戸の中で、衝動(イド)を抱いた男(イド)に逢って彼の指揮で恨み唄った。私は死んじゃったの? 天国なの? 気のせいなの? 分からないわ」
=メルヒェンじゃなくて男、イドのルビ。メルツじゃなくイド要素が強かったけど変わり果ててるからイド子にはそれが父親だとわからなかった?

ホレ「形あるモノはいつか必ず壊れ、命あるモノはいずれ死を迎えるのさ。これまでよく頑張ったね」
=イド子の死を仄めかしていなければこの歌詞の意味が伝わりにくい。イドの手引きでホレに引き合わせた?

考察要素が大きい曲


やはりダントツで古井戸。重要な曲だと思われる。
曲の前後で羽根布団を振るうイド子? の姿が視認できるし、エフェクトが赤。人がばたばた倒れている。おまけに曲の最後にはネズミが走り去っているので、ペスト菌だろうと推測できる。ゆえに古井戸で行われた復讐内容としては曲イチ被害がやばいと思えるのであった。
古井戸の曲も機会があれば深掘りしたいと思います。

ここまで個人の考えを長々とお伝えして参りましたが、いかがでしたでしょうか?
それではまた。お付き合い、ありがとうございました。

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