気まぐれ日記2021.10.18
【⊃∪∩∈ デューン】
8月に紹介した映画『デューン/砂の惑星』を昨日観てきた。
調べてみたらデューン(Dune)とは、英語で砂丘の意味。砂堆の別名だそうだ。
舞台は10191年の未来。宇宙を支配する力を持つメランジと呼ばれるスパイスを巡る争いと、救世主一族の革命と世界の混迷を軸にした壮大なストーリー。
大スクリーンに映し出される圧倒的な映像美、繰り広げられる権力争い、そして支配…
皇帝とは?
彼らは誰(何)を信用すればよいのか…
普段だと、映画を観たあとは『面白かった』『感動した』と爽快な気持ちになることが多いのだが、この映画の場合は何とも言えない気持ちになった。
『不安が残る』という表現が正しいかもしれない。
なんだか宿題を出された気分だ。
作中のキーワード(一部抜粋)
映像の美しさと主人公の美しさ、それと対比するように醜い争いが続いていく。
一体この先どうなってしまうのだろう…
ぜひ原作の小説も読んでみたいが、手元にまだ読み終わっていない本が3~4冊溜まっている。
とりあえずリストに入れておこう。
この映画は1965年からシリーズ化されている、フランク・ハーバート氏の小説、第一作の『砂の惑星』前半部分にあたる。
①デューン/砂の惑星
②デューン/砂漠の救世主
③デューン/砂丘の子供たち
④デューン/砂漠の神皇帝
⑤デューン/砂漠の異端者
⑥デューン/砂丘の大聖堂
この後の構想もあったようだが、1986年ハーバート氏が死去してしまったため、全6シリーズとなっている。
今まで、数々の映画やドラマで実写化されてきたようだが、壮大な世界観を十分に表現できた作品は少ないようだ。
この小説は映画界にも大きな影響を与えたとも言われている。
例えば、1977年公開の『スターウォーズ』。
フォースで相手を操るシーンや惑星の景観、その住民など大きな影響を受けたのではないかと言われている。
他にも『エイリアン』や『アバター』なども知られている。
日本ではジブリ作品にも影響が見られるそうだ。
例えば『風の谷のナウシカ』の腐海や王蟲、ナウシカが密かに植物を育てていた地下実験室などが原作小説の描写に近いらしい。
『天空の城ラピュタ』に出てくる羽ばたく飛行機械。この構造はデューンのオーニソプターの構造が参考にされたとのこと。
実際にどこまで影響されたかというのは定かではないが、世界観が似ているということは多くの人が感じているようだ。
今回実写化に挑んだのは、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督。代表作として『渦』『静かなる叫び』『灼熱の魂』『メッセージ』『ブレードランナー2049』などがある。
とても美しく迫力のある映像で、デューンの世界感にどっぷり浸かることができた。静と動の『静』は映画『メッセージ』の雰囲気にも似ている。
設定が複雑で評価も分かれるところだと思うが、基本設定さえわかっていればストーリーにも入り込みやすいと思う。
争いばかりで明るく楽しい要素はないが、興味のある方はぜひ大きなスクリーンでこの世界観を味わって欲しい。
予習動画
公式予告
公式サイト
<おまけ>
『砂の惑星』と聞いて最初に「砂の惑星 feat.初音ミク」が思いついた。
数年前によく聞いていた曲だ。とても懐かしい。
作詞作曲編曲:ハチ(米津玄師)
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