本とタイトル「NOを言える人」バージョン

はじめてのnoteなので、ちょっとだけ自己紹介がてら、本を作るってことに触れてみたいと思います。22歳から15年、編集をやってきている割には手探りで、形のないところから一冊にするまでは本当に難しいです。

本をつくるということに関して、自分なりに言語化していきたいので、ぼちぼちとnoteを書こうと思いますが、今回はひとつ、タイトルについて考えてみたいと思います。

今回、鈴木先生が出版された本のタイトル。先生がnoteでもお話になっているとおり、「NOを言える人になる」は僕が考えたタイトルです。このタイトルにたどり着くまで半年以上かかった。かなり、自分のリソースを割き続けてたどり着いたので、愛着が半端ないです。このタイトルなら、鈴木先生の活動、思いと世の中が漠然と思っていること、を結び付けられる、そう確信しています。

このタイトルができてから、一気に作業は進みました。自分と他人の境界線、ラインオーバーをする人をNOの棚に入れてしまうこと、ハピネスを上げる理由、全部、「自分がハッピーになる、生きやすくなるためにNOを言うんだ」というメッセージになっていく。

タイトルができてから、鈴木先生の言葉、原稿が全部そこに集約されていき、クリエィティブがどんどん高まるのは、自分でやりながら興奮したもんです。このあたりで、皆さんに読んでほしいという思いは最高潮に。

さて、本のタイトルは、世の中の人が漠然と思っていることを「言語化」する/または、まだ言語化されていない願望、希望、を言語化する作業。これがバチっとはまると本は売れやすくなります。僕が編集した本の中なら「はじめての人のための3000円投資生活」もそう。第2弾も出て、今、だいたい80万部くらいですが、「3000円でできるよ」「投資」は難しそうだけど「投資生活」なら生活感もあって難しくないよねとか、そのあたりの希望が言語化されています。もちろん「NOを言う人になる」も世の中の漠然とした希望を抑えたと思ってます。

僕自身は、もともと「NOを言いながら生きている」ので、この本で教えられたのは、他人のNOにもっと敏感なろうということ。気づいていなかった部分やあいまいだったものが、「NOを言う人になる」と言語化されたことで、明確になったわけです。

いや、タイトルを考えるってお得な仕事ですね。仕事をしながら自分の人生の整理もできる。みなさんも、ちょっと悩んでいたり、気持ち悪いなとか嬉しいなと思うことにタイトルをつけてみるのはどうでしょうか。なぜ、嬉しいかが言語化されれば、だから嬉しい!と強化され、嬉しさが倍増すると思います。「幸せ」がいまいちよくわからないのは、「幸せ」は幅が広すぎて幸せの理由を一本化できない、言語化(タイトル化)しにくいからかもしれませんね。と書きながら思いつきました。人生でまだタイトルにできない自分の思いやあやふやなもの、そういうのにタイトルをつけて、収めてしまうと楽しいかも。本日はこの辺で失礼します。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?