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春分の日・来間島のみきワークショップの報告

不自由は発見の始まり。
出会いは発見の味方。
3月20日の春分の日は、みきのワークショップでした。
ここで、前代未聞の出来事があり、
そして、世紀の大発見がありました!!

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それは、名付けて「キリコ&裕美式!みき製造法」!!
これは、不自由が生んだ発見、出会いが生んだ発見なのです!
もう、オバアもビックリ( ゚Д゚)だよ~~~!


今回の参加者のお1人であるキリコさんは、
右手が使えず、左手のみでの作業になる、ということ。
片手で「みき」を作るのは、かなり厳しい。
神酒粉を混ぜる作業は、結構力がいるから、
万が一、鍋がひっくり返ったら…、
など色々と想像して。


「みき」を作るのは難しいかなあ、とヨーコは思っていました。
ところが、キリコさんが言った。


「電子レンジでやってみようかなあ」
そしたら、裕美さんが言った。
「ホワイトソースもレンジで作れますやん」
ヨーコは目が点であった。
「え~~~~!?」と、おののいた。
そんなこと、
そんな方法でやったことがないし、
やろうとも思ったことがない。


そう、キリコさんから参加表明を頂いたとき、
ヨーコは勝手ながら、
キリコさんは作る時は見学でもいいのでは?と思っていたのだ。
なんちゅう失礼な人間(-_-;)
人の可能性を勝手に閉ざしちゃ駄目だよね。


そして、裕美さんが、
「やりましょ~、レンジで」
と、それはそれは大らかな声で言ってくださって。


よっしゃ、じゃあ。
「やってみよ~!今日はみんなでレンジでやってみよ~!」
となりましたが。


さて、で、レンジでどう作る?
そしたら、裕美さんが、
「ホワイトソースは、1分30秒やって、出して、混ぜて、また1分30秒やって」
と言う。


「ホワイトソースも、みき、も白いから、多分その方法で行けます!」
と、まあ、ヨーコも適当なことを言う(^^;)
もう、こりゃ島のオバアたちもびっくりだぜ、
と思いながら、


実はちょっと内心はヒヤヒヤしながら、
心の中で、オバアに「どう思う?」と聞いたら、
「上等!やってみれ~!」と言った気がして、
トライしてみました!


したらば!!!
これが、案外、案外、本当にびっくりするくらいうまくいっちゃって、本日、仕上がりました!
キリコさんの存在と、
キリコさんと裕美さんの出会いがなかったら、
生まれなかった「みき」は、
とても、とても、柔らかな味わいでした。
さて、さて。
え~?電子レンジ?
電磁波が~、
来間島の伝統は?
とか、言わんでね。
いや、別に、言ってもいいけどさ。
言ってください、それを問いてくれてもいいです。
が。

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ヨーコの夢は、
みんなが、
世界中の人が、
「みき」を作って飲んでいる世界。
あ~、ちょっと疲れているなあ、とか、
食欲ないなあ、とか、
そんな時に、
じゃあ、「みき」でも作って飲もうか?って。
暮らしの中に、「みき」があること。


伝統が、暮らしの中で生きていること。


そういう世界を夢見て、みきを伝えています。


なので、電子レンジだろうが、なんだろうが、
その人の暮らしの中に「みき」が溶け込んでくれているなら、
島の古人たちの知恵が息づいているなら、
間違いなく、
その人の暮らしを、心を、豊かにしてくれるに違いない、
とヨーコは思っている。


さらに、今回のように、
「みき」を自らの知恵やセンス、アイデアでアレンジしてくれるなら、こんなに素敵なことはない。


「みき」は、自由だ。
伝統というファクターは外せないけど、
自由で大らかな歴史が隠されている。
だから、飲み継がれてきたのだと思う。


だから、「みき」をもっと楽しもう!
そんな世界を提案していけたらいいな、と思っています。


「みき」が、誰かの暮らしに役立ってくれているなら、
私が、オバアから受け継いだことが役立てるなら、
それはそれはこんなに有難いことはない。

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