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文系大学生による大山悠輔評論

阪神タイガース大山悠輔選手について評論していこうと思います。

基本情報

茨城県出身 1994年12月19日生まれ(現在25歳)

身長181cm 体重88kg

右投右打 内野手

**2016年ドラフト1位 **

つくば秀英高等学校→白鴎大学→阪神タイガース(2017〜)

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2016年ドラフト1位で阪神に入団。
阪神は右の強打者を育てたく思っており、大学日本代表の4番を打っていた大山は阪神の思惑にピッタリの選手となりました。

2017年

75 試合 打率.237 7本塁打38打点 OPS.723

という成績を残しました。

デビューから間もなくはヒットが出なかったが、7月1日のヤクルト戦で初安打初ホームランを放ち、勝利に貢献しました。
結果として7本のホームランを打ち、シーズン終盤からレギュラーに定着しました。
CSでも大活躍をして、2018年に期待を大きく持たせる結果になりました。

この時阪神ファンは皆、大山は来年絶対に活躍する。未来のホームラン王や!と思っていました。
僕も当時は低打率の長距離打者なのかな、という風な印象がありました。

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2018年

117試合 打率.274 11本塁打 48打点 OPS.773

という成績を残しました。

全ての数字がルーキーイヤーの2017年を上回っています。更にこれは本塁打以外キャリアハイです。
この結果には阪神ファンも2019年は3割20本だな、いや3割30本だ!と思ったでしょう。

この年の大山は、開幕戦で菅野からホームランを放つも、打撃不振によって4月29日にはスタメンを外され、6月22日は1軍登録を抹消されてしまいました。
この時、大山に期待していた阪神ファンはガッカリしたと思います。阪神の若手は、1年活躍しても次の年すぐダメになるということが多く、大山もそうなのか?と正直思ってしまいました。
その後2軍で調子を上げ、7月3日に1軍復帰。8月終了時点で2本しかホームランを打っておらず、終わったな。と思いました。
ところが9月、9本のホームランを打ち、16日には6打数6安打3本塁打(1イニング2本塁打)と調子を爆上げ。大山は来年に期待を膨らませるのが上手だな、と皆が思ったことでしょう笑

結果として全ての成績が昨年を上回り、ファンからも首脳陣からの評価も大きく上がりました。

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2019年

143試合 打率.258 14本塁打 76打点 OPS.714

という成績を残しました。

この年のオープン戦の時期は日本代表にも選ばれ、阪神の代表選手への階段を確実に登っていました。
143試合全ての試合に出場した大山、完全に阪神のレギュラーを掴む年になったが、打率とOPSは前年より下がってしまった。

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大山の守備力

失策は三塁手としてリーグ最多の20個だったが、守備指標のUZRによると守備範囲が広いからであり、UZRでは三塁手でNo.1の指標を叩き出している。
つまり、失策の数では大山の守備力は測れないのだ。
肩がとても強く、スローイングも1級品と評価されており、三塁守備ではNo.1という声も多い。

大山の打撃力

打率.258(セリーグ26位)
139安打(セリーグ12位)
14本塁打(セリーグ18位)
33二塁打(セリーグ4位)

大山は長打力が無い、物足りない。という声もよく聞きます。ですが上の数字を見てください。右打者有利ではありますが、広い甲子園で戦っている大山です。その中で14本塁打というのは立派なものでは無いでしょうか?
本塁打だけが長打力ではありません。二塁打がセリーグ4位を記録しており、確実に長打力があると言える材料でしょう。

大山はチャンスに強いのか?弱いのか?

大山は2019年、打てない。チャンスに弱い。いいとこで打たない。という風によく言われていました。それは本当なのかどうか見ていきたいと思います。

得点圏打率 .318
得点圏打数 157(セリーグ1位)
得点圏安打 50(セリーグ1位)

打点76(セリーグ12位)

得点圏打率が3割を超えている、これはチャンスに弱いとは言えないですね。
更に得点圏打数がリーグ最多、これによって凡打の数(107打席)が大きく目立って、印象だけが先走りしているのでは無いでしょうか?
得点圏安打リーグ最多は立派で、チャンスに強いと言えるでしょう。
さらに、打点もセリーグ12位
これでチャンスに弱いとは言えないですね。
結論として大山はチャンスに強い。

大山は育成失敗なのか?

大山を育成失敗というファンがたまに居ます。それでは、日本代表の熱男こと松田宣浩の25歳の時の成績を大山の昨年(25歳)の成績と比べてみましょう。

松田宣浩(25) .279(551-154) 17本 63打点 OPS.790 (28四球 三塁で17失策)
大山悠輔(25) .258(538-139) 14本 76打点 OPS.714 (39四球 三塁で20失策)

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大山の打率は年によって大きく違うので参考にはしにくいが、それ以外の成績は似たようなものになっています。
松田はここから日本を代表する三塁手になった。大山も2019年3月には日本代表として活躍しており、確実に大山はここからも成長する。と僕は思います。

結果として、大山は育成失敗では無く、寧ろ日本を代表する三塁手として順調に育っている。

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まとめ

最後に、阪神ファンの過度な期待がこのような印象を独り歩きさせる結果になりました。期待のかけすぎは良くないですが、これからも皆で大山を応援して、阪神を、いや日本を代表する三塁手になってくれるよう祈りましょう。

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