シーズンオフに行くな。南イタリア・シチリア島
Facebookの機能の「過去のこの日」に刺激されて、
当時の記憶が蘇る。
今でもマメに更新しているのだけど、
このリマインダー機能は結構気に入っている。
4年前の今日、わたしは南イタリアのシチリア島にいた。
旅程はこう。
空路:ターキッシュエアライン
陸路:イタリア国鉄 Trenitalia トレニタリア
関空 ー 成田 ー イスタンブール(トルコ)ー カターニャ(シチリア島)
タオルミナ ー メッシーナ ー ナポリ ー アルベロベッロー バーリ ー 帰路
宿泊:ホテル ヴィラ パラディソ
イタリア入国
空港からホテルまでは送迎を予約していたので、
寡黙なドライバーと一緒に、
時速180kmのスピードに乗って、あっという間にホテル到着。
車窓を流れる外の景色を見ながら、
体感速度が車じゃねえな、と感じ、
スピードメーターをみたら、振り切ってました。
海外での乗り物で、
「ギャーーー!ぶつかるぅ(落ちるぅ)」はあるけど、
人間が運転するものでは最速でした。
ツアーでも良く利用されるホテルのようで、
日本人ツアーグループが一緒でした。
食いっぱぐれたグラニータ Bam bar
口コミサイトでも高評価、シチリア気分を噛み締めるには、
シチリアレモンのグラニータ(シャーベット)
キリッとした酸味と爽やかな甘味のある
なめらかな口当たり、だと思う。
シーズンオフで閉まるの早かったのね。
翌日行けばいいわ、と考えてたら、
翌日閉まってましたわ。
レストランは軒並み休業
ようやく見つけて入ったのはOsteria Ballarò
ここにきて、最低限食べたいものをイタリア語で覚える必要があることを痛感。
食材と調理法だけなら、どの国でも即効覚えれる。
よく調べもせず、シーズンオフにリゾート地へ来たもんだから、
お目当てのレストランはほぼ休業。
365日夏のアジアリゾートばっかり行っていたので、
いつ行っても開いてると思ってた。
観光地なのでそれなりにやってると勘違い。
ここはヨーロッパ、四季があるというのを
都合よく忘れてた。
そして私は雨女。
真冬のイソラ・ベッラ Isola Bella
見ていただきましょう。
真冬のイソラ・ベッラ
どこを見ても「青色」はなく、
ロープウェイも休業中でしたので、
誰も乗客がいないバスにて海辺まできました。
帰りのバスの出発まで、カフェもレストランも閉まっていて、
無意味にブラブラ歩いた後、バス停で静止してました。
スーパーで買い物するしか…
時差ボケが治らないまま、午前中うろうろする、
昼ごはん用になんか買って帰る、食べる、
猛烈な睡魔に襲われる、
目覚めたら夜の9時
晩御飯を食いっぱぐれる、という勿体無い過ごし方をしていた。
意地でも食べたカンノーリ cannoli
海産物食べまくり、地中海の海の幸満喫!の目論みは甘く、
せめて名物のカンノーリを食べてみたい。
スーパーからの帰りに、たまたま開いていたカフェの軒先で、
メニュー写真にカンノーリを発見。
カンノーリとは
正方形のパスタに近い生地(一見パイのように見えるけど、パイ生地ではなかった)を金属の筒に巻きつけて油で揚げて、
その中にリコッタチーズがベースになったクリームを詰めてあります。
砕いたピスタチオが、両側のクリームについていて、
見目麗しいです。
お味は・・・・。
スィーツ好きな人にはたまらんであろう。
塩辛い方が好きな私には、
うん、見た感じのお味。
兵庫県加古川にあるイタリア菓子店Vaniglia(ヴァニーリア)
帰国してから知ったのだけど、
家から10分くらいのところに、イタリア菓子専門のケーキ屋さんがあった。
のを、知った衝撃たるや。
カンノーリはもちろん、この後訪れたナポリ発祥の名物
パリパリした生地に濃厚クリームが入った、
シューアラゴスタまである。
ナポリで食べたのはスフォリアテッラ
スフォリアテッラは、クリーム(リコッタチーズクリーム)を
先に入れてから焼く。
シューアラゴスタは、生地を焼いてからクリームを入れるんだそうだ。
見た目は似てるけど、ナポリで食べたスフォリアテッラが
しっとりしていたのはそういう工程だったからなのね。
あんなに探して、歩いて(恐々)、勇気を出して買いに出かけたのに
(ナポリはちょっと怖かった)
家から10分でイタリア。
ありがた噛み締め。
私はイタリアで食べたどのスィーツよりも、
(各地でちょいちょい食べた程度だけど)
加古川市のVanigliaさんのスィーツの方が秀でて美味しい。
【いつか書くだろう続き】電車に乗車したまま船に乗る、メッシーナ海峡の鉄道連絡船
シチリア島から北上し、列車でナポリへ向かいます。
ナポリ駅周辺、夕方で薄暗くなってたのもあって、
ちょっと雰囲気が怖かった。
ナポリ周辺観光〜アマルフィー
アルベロベッロまで続きます。たぶん。
記憶の断片。シチリア島の思い出。
4年前の今日はイタリアにいた。
SNSを見ていると、
いとも容易く目的地へ着いて、
いとも容易くお目当てのレストランで食事し、
いとも容易く公共の乗り物やタクシーに乗り、
お天気さえもコントロールしているかのような晴天ですけど、
あの写真の前後に、
それなりの苦労をされている方がほとんどでしょうし、
騙されたり、
怖い思いしたり、
何か盗られたり、
邪険にされたり、
おちょくられたり、
それでも
旅の充実感や達成感は
何事にも変えられない。
もっとちゃんと記録しておけば良かったなー
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