リードをForestone檜にしてみようかと思っています

サックスのリード、普通のケーン(葦)に勝るものはないと思いますが、ここ10年ほどはずっと人造リードのFibracellを使ってました。当たりのケーンに相当する100点には行かないものの、常に80点のサウンドは出せますし、管理が不要で常にマウスピースに付けっぱなしできるラクチンさは代えがたいです。
Fibracellは人によって好みがあると思いますが、雑味が多い、ジャズ向けのサウンドだと思います。自分はケーン時代はLavosを使っていたので好みに合っています。
Fibracellの問題点としては、品質が一定せず硬さにばらつきがあることが挙げられます。自分的には2.5がちょうど良い硬さなのですが、2.5を買うとたまに異常に柔らかくて使い物にならないことがあります(人造リードはお高いのではずれるとイタいです)。しょうがないので、3番を買って、硬すぎるときはちょっと削って対応していました。
しかし、最近になり、より重大な問題点として、リードの裏に貼ってある保護シートがすぐ剥がれてしまうという問題点が出てきました。この問題は昔からあったのですが、最近、品質管理がさらに悪くなったようで使い始めてすぐ保護シートが剥がれてきて浮いてくるケースが増えてきました(SaxOnTheWebの掲示板でも文句を言っている人がいたので全体的な問題なのでしょう)。保護シートが剥がれると修復不可能ですし、万一、演奏中に剥がれると一気にレスポンスが悪くなるので萎えます。
ということで、久しぶりにレジェール(Legere)を試して見ました。レジェールは品質的にはFibracellより大部マシですが、いくつか不満があります。第1にちょっとお高い、第2にサウンドに雑味が少なく自分の好みに合わない(シグネチャとスタジオカットしか吹いておらず、最近出たアメリカンカットは吹いたことありません)、第3に人造リードなのに結構経時変化があって、吹いているうちにだんだんクタってくるといった点です。
しかし、最大の問題点は(レジェール使いの人はみなご存知と思いますが)、透明なのでマウスピースの先端に合わせにくいことです。特に暗いライブハウスで老眼だと非常に厳しいです。
ということで、Forestone檜というのを買ってみました。Forestoneは、大昔に買ったことがあり(「檜」になる前かもしれない)、その時は全然鳴らなくて印象が悪かったのですが、敢えて硬さをSにしてみたら結構いい感じで鳴るので好印象です。リードのストレングスチャート的にはMS(LavosのMS相当)なのですが、1段落としてみてよかったです(ストレングスチャートってあんまり当てになんないですよね)。Fibracellと比較すると、微妙にレスポンス悪い気もしますが、最悪削れるようなので何とかなりそうです(自分がやっている人造リードの削り方については別記事に書きます)。
Forestone檜は、Amazonだと2,140円と他の人造リードよりわずかながら安いのでしばらく使ってみる予定です。

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