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Chad LBのオンライン・テキスト・レッスンについて

アマチュア・ジャズ・サックス/オルガン奏者のkurikiyoです。なんやかんやで結構長いことジャズに取り組んでいます。練習で得た気付きやヒント、楽器・グッズ・アプリのレビュー等を書いていきたいと思います。

第1回目は、去年から私が受けているChad Lefkowitz- Brown (通称、Chad LB) のオンライン・テキスト・レッスンについてご紹介します。Chad LBは、バークリー卒の若手サックス奏者で、YouTubeでも演奏動画教則動画を精力的にアップしています。エッジの効いたサウンドでメインストリームもフュージョンも行けるバカテクタイプです。私の好きなスタイルです。

そのChad LBがオンライン・テキスト・レッスンという一種の有料オンライン・サロンをやっており、昨年、外出自粛で家にこもって練習でもするしかないかなーという状況になった時に参加してみました。月謝は70ドルです(ちなみに、私が入ったころはもう少し安かったです(50ドルくらい)がその後値上がりしたようです)。

ここで、具体的なレッスン内容を書くと営業妨害になってしまうので、こんな感じで運営しているというイメージをご紹介したいと思います。入会を検討されている方でなく、同じような有料オンライン・サロンを開設しようとしているプロミュージシャンの方にも参考になるかと思います。

一般的に、ミュージシャンがオンライン・サロン的なものをやる場合、メンバーに提供する価値としては、①一般公開していないコンテンツ(演奏や教則動画、楽譜等)にアクセスできる、②他の生徒とコミュニティを作れる、③個別のアドバイスをもらえる、という3つの要素があると思いますが、このテキスト・レッスンの場合は、①と②の要素はほとんどなく、③に振り切っている点が特徴と言えます。

入会すると自分の演奏ビデオ(1分程度)を送れと言われます。それによってレベル分けをするわけですが、自分がどのレベルなのかはわかりません(前述のとおり、他のメンバーとの交流手段はほとんどありません)。その時に送ったのがこれです。

毎月、レベルに応じや課題がメールで送られてきます。課題は、ソロのコピー演奏(パーカー、デクスター・ゴードン等)、II-V等の基本的なエチュード(Chadが別途販売している教則本の抜粋が多いです)、ハーモニクスなどの基本トレーニング等です。自分の練習生かをビデオに撮ってチャット(Google Hangout)で送ると、Chadがコメントを付けてくれます(たまにアシスタントのミュージシャンが代理で回答することもあります)。コメントは「もうちょいアーティキュレーション効かせて」等々のシンプルなものが多いですが、トッププロからコメントもらうとやはりうれしいですし、漠然と練習するのとは異なり目標設定ができるので入会して良かったと思います(実際、自分はこの1年でかなり上達したと思っています)。

課題は結構盛りだくさんなので全然終わりません(私は去年の課題をまだやってたりします)が、課題をしばらく提出してないと、ミニアサインメントという簡単な課題が送られてくることもあります。いずれにせよ、自分のペースでできるのと、個別のコメントをもらえるのが最大のポイントです。やり取りは当然英語ですが、英語の聴き取りは厳しいけど文字ならなんとかコミュニケーションできるという人にはよろしいんじゃないかと思います。

これ以外に、チャットでいつでもChadに質問できます(前述のとおり、たまに代理のミュージシャンが回答します)。プロのちょっとしたヒントによって大きく成長できることもありますのでこれも重要かと思います。また、月に1度、Studio HangというZoomによる参加自由のグループディスカッションもあります(米国時間に合わせているので日本ですと日曜深夜1時等になってしまいますが録画が提供されます)。

ジャズを習うのであれば、トップクラスの先生に個人レッスン受けるのが最善と思いますが、コスト、時間調整、コロナ等により難しい人にとっては有効な選択肢と思います。また、オンラインレッスンを提供するプロの人にとっても、チャットでテキストベースでやり取りするスタイルは時間を有効に使えてよろしいんじゃないかと思います。

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さて、実は、私は、これとはまた別に、Snarky Puppy等でやっているBob Reynoldsのオンライン・サロン(Virtual Studio)にも入会しています。昨年、両方に空き待ちで申し込んでいたら、両方ともほぼ同時に空きが出来てしまい、とりあえず両方入ってどっちかやめればいいやと思っていたら、どちらもそれなりに面白い(かつ、月謝もそんなでもない)のでずっと続けてきてしまいました。Bobのオンライン・サロンは、また特色が全然違いますので次回にご紹介します。


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