教員鬱日記 10月4日(月)

 さっそく月曜日から残業。保護者対応とグループ業務で一時間の残業。
 最悪だ。先日の判決で労働と認められなかった保護者対応をしてしまった。こんな重たい業務が仕事として認められないなんて控えめに言って教員はいかれてる。まぁこんな仕事を選んでしまった自分が一番の気狂いなのだが。
 うちのクラスの生徒対応が重たくなってきた。偏頭痛、不登校、拒食症のトリプルパンチ。もう正直勤務時間内に終わるはずがある訳がない。教員3年目の私が抱え切れる案件では到底ない。しかし、抱えさせられてしまう。初任者、教員志望の方々は気を付けろ。私だっていきなりこんな地獄が待っているとはつゆにも思わなんだ。教員に訪れる地獄は平等にくる。これが悲しいかな現実である。
 教員の敵は教員。こんな言葉をご存知だろうか。今日それを身をもって知った。
 まず私の職場での過ごし方を紹介したい。私は定時退勤を第一の信条に日々過ごしている。正直そうしないとこんなクソ仕事やってられない。信じられないかもしれないが、職員室は仕事をする場所ではない。あそこは暇を持て余した、再任用お喋り大声おばさんが会話を楽しむ社交場なのだ。そんなものをされた暁には落ち着いて仕事もできない。だから私は定時で帰るのだ。持ち帰り残業をして。情けないことこの上ない。しかし家でしか教材研究ができないのだ。これも先日労働ではないと認められてしまったのだが。
 そんな私の同期が担任一年目の時今の私の状況のように重たい生徒指導が重なってしまっていた。それを踏まえ同じ学年の先輩からこんなことを言われた。
「栗井さん、去年は同期の目の前で涼しい顔して定時で帰っていたのに今年は大変ですね」
 は?である。これでは私がいかにも冷徹非常な無能教員と言われているようなものではないか。何も涼しい顔で帰っていたわけではない。定時だから帰っていただけなのだ。これは本当にムカついた。これを言って何になると言うのだ。正直職場で泣きそうになった。辛い。こんな風に思われていたのか。今日が職場で泣く日かと覚悟したがギリギリのところで踏みとどまった。いっそのこと泣いてあいつを悪者にしてやればよかったなどと、情けないことを考えてしまっているが。
 昨日の同僚今日も敵。明日も敵の本陣に裸一貫で突っ込まねばならぬ。もうとっとと打首にして落武者にしてくれ。もう私は戦えません。

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