いつも私のそばに

自伝と呼ばれるものを読むのは、おそらく小学生以来です。授業の一環で何かの自伝を読んで自分で新聞を作るみたいなものだったと記憶しています。

正直、嫌な話なんて聞きたくないから残念な理由で脱退したメンバーのことなんてもうどうでもいいぜ!くらいに思っていましたけれど、この自伝を読んだら、歴代のメンバー1人1人が今のアーバンギャルドを作ってきたんだなとか、いろいろ考えました。
初めて自分から興味を持って夢中になったもの、
なぜここまで毎日毎日アーバンギャルドのことを考え、一喜一憂を繰り返しているのか……………

これまでの人生、私は悲しいことや嫌なことからはなるべく逃げていく方向で、なんとなく目を背けて生きて来ました。もう年齢的には十分に大人ですが、感受性が強すぎて、悲しくて残酷な内容の映画が観れないくらいに。
私はアーバンを通じて仲良くなった大切な仲間がたくさんできました。
それなのに私は自己評価が低くて、自分が本当に辛い時の悩みとか、誰にも相談できたことがないです。信じていないとかではなくて、人に迷惑をかけることに対しての恐怖心が強いからです。そういう自分が本当にかわいそうで嫌でした。
だけどその答えは、アーバンギャルドの作品の中にたくさん散りばめられていました。私にとってはアーバンギャルドの作品ひとつひとつが聖書の1ページなのだと気づきました。

振り返ってみると、ここまで自分から夢中になれる趣味って今までなかったなって思います。
TOKYO POP TOURの中止の知らせを知り、仕方ないことだと分かっていながらも悔しくて泣いた時、私の中でアーバンギャルドは常に最高を更新しているのだと分かりました。だからこれからも、知らないところや地獄に連れて行ってください。

今までの当たり前だった日常が戻るとは思っていないし、正直これから始まる新しい日常への恐怖もなんとなく心の隅にあります。
そんな時でも、アーバンギャルドの作品が私に寄り添ってくれることだけは変わらない、これからもきっと。

#わたしの水玉自伝