【ヘブバン】執事の半生の話【小さな帝ネタバレ】

やっとプレイすることが出来た紅月シオンです
今回はまるやなイベントかと思ったらまさかの?だったやなぎんイベの感想をかt理たいと思います
当然ですがネタバレ全開ですのでクリア前の人はご注意です


落下してしまったやなぎんと丸ちゃん

31Fに下された任務としておそらく第1章で31Aと31Cで競走したダンジョン、その奥に更なる地下がある事が判明したため調査に
しかしその途中で一度連絡を取ろうとした丸ちゃんが地盤の崩落に巻き込まれ、やなぎんと共に地下深くまで落ちていきます
その際にしっきーこと華村詩紀に何かを託して

その後地下の地底湖に落ちた二人は予め着替えを用意していたやなぎんの手で丸ちゃんが気を失っている間にささっと着替えさせます
そして落ちた距離から計算して現在の階層を凡そ割り出した後に上を目指しますがここで問題点が
崩落前に持っていた丸ちゃんの電子軍人手帳(以下デンチョ)が手元に無く、キャンサーとの戦闘は極力避けることに

その後も暗い中、やなぎんは何かを隠しながらも丸ちゃんと上を目指しますがその途中にいたのは崩落の原因と思わしき巨大なキャンサー「ジャイアント・アイ」
このキャンサーの繰り出す巨大な火球の影響で地盤が大きく揺らされ丸ちゃんは崩落に巻き込まれたのです
とはいえセラフを呼び出せない丸ちゃんとキャンサーの生態も不明な状態では流石のやなぎんも手が出せず戦闘を回避することに

突如始まるかくれんぼ

このシナリオでは随所でキャンサーからの視界から逃れつつ先を目指す場面が出てきます
やなぎんのダッシュがもはやロックマンのそれだったり岩陰に身を隠す際の動きが怪盗団のそれだったりと思わず「執事凄いな!」と言わずにはいられません

しかし難易度はそこそこ高く、一度見つかってしまえば時間内に身を隠さないとゲームオーバーです
ですが多少の距離なら岩陰をタップすれば華麗な跳躍?と共に身を隠すことが出来るのでギリギリなら諦めずに粘ってみてください
どうしてもクリアできないならスキップもできるみたいですし
コツとしてはまず相手の目線が自分の前を通った瞬間に進む事です
目線が赤いビームで表されているのでそれがやなぎんの前を通った瞬間に行けばいいのです
ただし一か所だけ直前に戻るいやらしい仕様があるのでそれだけは要注意
パターンは1個だけに決められているため落ち着いて見極めていきましょう

上の階で始まる捜索劇

一方で上に残された31Fも部隊長のやなぎんと丸ちゃんが落ちてしまったことで大慌て
しかもデンチョはここにあったため丸ちゃんは現在丸腰な事もすぐに気がつきます
まっきーはすぐさま飛び降りようとし、マツチロが抑える中で唯一やなぎんから目配せをされたしっきーが代理部隊長に
今回のシナリオ、やなぎんのシナリオと共にしっき―のシナリオでもあったわけです

ですがしっき―のある一面が見られるのは4章後半なのでそれは秘めておきますが少なくともやなぎんはしっきーが現在最も部隊を任せられると信じてのことであり、本人も多少震えながらもそれを熟していきます
まずは今回のことを手塚司令に相談し滞在している2名を補充要因として翌日以降にさらに奥を目指すことになります
そこでしっき―の要望で追加されたのが31Cの天音巫呼と小笠原氷雨、そうU140で活躍した丸山部隊の天然ちゃんと氷雨っちです

ここからどんどんしっき―の株が上がっていきます
指揮者だけあって耳のいいしっき―は地盤の微かな振動や地下で起きている攻撃音まで見極めからの判断、味方の突出を嗜めるなど全体の和を乱さないように要所要所で指揮しつつ着実に歩を進めていきます
また追加した補充要因についても薬品による回復が出来る天然ちゃんと可愛いからではなく先輩として頼れるからこそ氷雨っちを頼んだとしっかりと相手を見ておりそれを十全に活かしていました

ですが臨時の部隊長でも頭は頭です
言葉こそ少なめでしたがいのりんからは普段のしっき―と違う事を見抜かれまた本人もそれを自覚していました
改めてやなぎんの凄さを感じるとともに無事に合流するまでは部隊長を続けることを決意します

丸山と柳

やなぎんと丸ちゃんは数少ない食事を分け合いながら互いに協力して上を目指していきます
またその際に丸ちゃんが初めてやなぎんにした命令が「食事は二人で食べる」というのも分かり、手刀できっちり半分に分けました
もうやなぎんが何しても驚かなくなってる自分がいるよ
その休息の中でやなぎんは昔の事を夢に見ていました
ここから一時的にやなぎんの事は美音、丸ちゃんは奏多に呼び方を変えます

「丸山の盾であり剣であり、弾丸」
それはあらゆることに優先され女である事さえも隅に置かねばならないほど重く強い宿命
盾はあらゆる外敵から主を守るため
剣は丸山の敵を倒すため
そして弾丸は、丸山の当主が凡才な場合のため

ともすれば呪いともとれるそれを柳は丸山のお側人として長い間続けていました
そしてそれは「柳美音」と「丸山奏多」の場合も同じでした

しかし美音は今までの柳とは違う点がありました
それは丸山グループの当時の当主代行、丸山玲子の存在です
夫に先立たれ、奏多を「ぼっちゃん」として育てなければならず、多数ある傘下企業を束ねなければならない中でも美音への優しさを忘れない女傑です
そんな彼女の唯一の楽しみは「隠し撮り」
周囲に気を貼らなければならない生活の中で唯一見える素こそが玲子さんの楽しみでした
とりわけ奏多は美音を通じてこっそり撮ってきた写真を工面してもらう程に気に入っておりアルバムに収めておくほどでした
まぁ自分のお子さんですし
しかし丸山と柳はずっと主と従者でありますが玲子さんは美音も自分の子として認識しており、もう一人の娘として大事にしてきました

そして当時の奏多と美音の関係も生徒と教師のような物でした
嫌な考察ですがもし仮に奏多が凡才であるのなら美音は3つ目を実行せざるを得なくなる、それを忌避して厳しくしていたのでしょう
表情一つ崩さない鉄面皮の美音とまだ今のような自信家ではなくおどおどしている奏多は何処かかみ合わない歯車のようにも思えました
それでも奏多は美音に褒められたくて、認められたくてゆっくりと着実に力を付けていきます
ですがある事件を境に美音は自分に迷いを抱くことになります

当主代行である玲子さんが殺される事件と異様に早く打ち切られた捜査
丸山グループは当主が亡くなって以来一枚岩ではなくなり、美音曰く「あのクズ共」と侮蔑する分家がいわゆる乗っ取りを画策していました
美音も必要があれば黙らせられると言いますが玲子さんはそっと抱きしめることでそれを抑えていました
それらから今回も分家が仕組んだことだとは見抜いていましたがそれを口に出すわけにもいかないのです
いくらクズみたいな分家でも丸山は丸山、柳である美音はそれに口を出すことはできません
ですが奏多はいつか自分が当主になると誓い、それまでの時間を稼ぎました

その後もう主のいなくなった部屋に美音は奏多の写真を持っていきますが、収めるアルバムを探していた際に見つけたのは美音の事を収めたアルバム
そこには様々な所感が一口添えられ、そしてそのどれもが美音を自分の子供のように慈しんでいた大きな愛のあるものでした
そしてその愛は確かに子供である奏多に受け継がれていました
母を失って辛いなかで人前で涙も流さずに毅然とし従者である美音も優しく抱き留められるほど彼女は強く大きくなっていたのです
この時まで「人前で涙を流せない強さは必要なのか?」「そんな風に育てた自分は間違っていたのか」と思い悩んでいた美音もその優しさに触れ自然と涙を流すほどでした

そして美音のアルバムの中に収められていた手紙には奏多をぼっちゃんとして育てていたことへの真意と「丸山と柳」に縛られず生きて欲しい事、そして願わくばずっと奏多の面倒を見て欲しいという願いがありましたがすでに美音の心は決まっていました
願われるまでもなく柳でも丸山でもなく、美音は奏多だからこそ側に仕え守るのだと決意を新たにしたのでした

31F合流、そして反撃

道中やなぎんは負傷、31F部隊はキャンサーの攻撃で地盤の崩落し道が塞がれるなど様々なトラブルこそありましたがそれも乗り越え、さらに同中のキャンサーも「丸山部隊」の天音と氷雨が抑えることで遂に合流、天音の秘薬で普段通りに動けるようになるまで回復したやなぎんはそのまま巨大キャンサー「ジャイアント・アイ」に挑みますが正面からの攻撃は全て硬い走行で防がれてしまいます

しかしここにくるまでの途中で執事の勘としてやなぎんはジャイアント・アイが不自然な所を見つけたこと、そしてそれこそが突破のカギになるはずと判断し31Fの面々に陽動を依頼
その隙をついて背中に吸気口の様なものを見つけそれを狙撃
ここで撃った時の構図が完全に初期SSスタイルの構図なのホントずるい
防御を崩されそのまま31Fの攻勢もあって遂にキャンサーを撃破しました

その後は何事もなく作戦が終了しやなぎんはしっき―と共に話をすることに
やなぎんはしっき―の影ながらの努力を知っており、自分と向き合う人間は強いと丸ちゃんを通じて知っていたので今回指揮を託したのだと
そしてしっき―への信頼は丸ちゃんと同じくらいなのだと予想以上に高評価でした
これにはしきやな派もニッコリ
そして丸ちゃんも丸山であることを投げ出さず、キャンサーから世界を救った後は各地に散らばる丸山グループの人間に声をかけ再建するのだと誓いを新たにし、それまでもそれからもやなぎんはお嬢様である丸ちゃんを守ると思うのでした

終わりに

個人的な推しランキングでもTOP3に入るほど好きなキャラであるやなぎんのイベントだけあってやるまでにいろいろ覚悟を決めたりやる前にU140とセラフ剣刀武術祭をクリアしてこいと公式から言われたりもしましたがそれだけやなぎんから丸ちゃんへの愛情だけではない忠義と丸ちゃん自身の器の大きさ、そしてその二人を囲む丸山と柳という家名の大きさとそれから逃れる道があっても背負って生きていく強さが分かる素敵なイベントでした

そして意外だったのがしっきーにもスポットライトが当たったこと
今まではハーレム嗜好くらいしか表沙汰にならず、耳の良さもランダムイベントでくらいしか発揮されないため他の部隊員に比べていまいち活躍度というか理解で劣っていたしっき―がここに来てベールを脱ぎました
それを知れたのも大きな収穫だと思います、株価急上昇ですよ

では今回はここまで、また明日会いましょう

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