本と酒 鍛冶六さんで棚子に
新しいことをやってみよう。と、思い立った。
明治時代から続いた趣のある建物を利用した古本屋さん、鍛冶六。一度お邪魔して、その素敵な雰囲気にすっかり魅了されてしまった。
『ここは絶対に人気が出る』
私はそう直感した。調べれば、昔の金物屋時代に使っていた棚を一般に解放して、棚書店を持てるらしい。なんてワクワクする話なのだろう。
私は棚子になるべく準備を始めた。まず看板を作った。トップページに掲載した呉エイジ文庫の写真立て、がそれだ。
そうして私は明確なビジョンを持って取り組んだ。
一冊ずつ、私がコメントを書いて、訪れる方達の読書欲を刺激し、そっと背中を押してみたい。そんなことを考えていた。ここにいる間は本好きの方にスペシャルな時間を提供する。私は面白い本のマエストロを目指し、手に取った方をそそのかす。
買わなくてもその本のことを知ってもらう。新しい知識欲を刺激して、ちょっと読んで見ようかな、という気にさせる。
私のサイン入り値札を目当てに来る奇特な方など、まず居るとは思えないが(笑)棚子店主の本好きが伝播するくらい、手の込んだことをしてやろう、と思った。
ここで大儲け、なんて思ってもいない。新たな活動の一環として、呉エイジの存在を知ってもらい、自身の電子書籍の販促に繋がればな、という一心からである。
今後はここでしか入手できない、私のオリジナルZINを作って、一緒に並べる計画である。
遂に私も店の主人に! 帰りに雑誌『プレジデント』でも買わねばなぁ(笑)。
鍛冶六 〒671−1234 兵庫県姫路市網干区新在家644