幼児教室あれこれ(前篇)

もうすぐ幼稚園を卒園する子がいるが、その子を2年間幼児教室に通わせていた。その様子を書いてみようかと思う。

きっかけ

通っていた幼稚園が、集団でのいわゆるお勉強を一切行わないところだったため。
このままではひらがなも書けないまま小学校入学するかもしれないという危機感を抱き、何かしらの勉強をするところを探そうということになった。
いや、もちろん自分たちで練習帳を買って教えてもいいし、実際やっていたが、やはり専門職にも頼ろうということになった。

幼児教室の類型

一口に幼児教室といっても、感覚では2種類あるように思う。

ひとつ目は、左脳メインで育てる。読み書き計算パズルといった小学校の先取りを中心に行うもの。芽生え教室やドラキッズなどだが、公文も入るように思う。しっかりとしたテキストがあり、テキストにそってやっていくから、講師自体は誰でもできる=講師のレベルはそこまで高くない気がする。月謝は1万円程度。

ふたつ目は、右脳メインで育てる。感性の育成にあたってフラッシュカードを多用し、小学校受験にも対応する。七田式が有名。講師にそれなりの能力が求められる気がする。月謝は2万円近く。

体験に行ってみた

で、どのタイプに通わせるかを検討のだが、前者のタイプはぶっちゃけ親でもできなくはない。
だから後者のほうに入れるということになり、3つ(+前者系を1つ)体験に行ってみた。

まず前者系だが、かなり軽くあしらわれた。
これは私たちにもある程度の非はあって、家の近くの教室ではなく、この日に体験会をやっているところ、と決め打ちして出かけた。だから体験を受ける側からすると、こんな遠くまで通いに来るわけないだろと思うのは当然だ。住所の記入でもう少し近くを書いていれば態度は変わったと思う。
中身は三角形を組み合わせて色々な形を作っていくもので、講師の人はひたすら褒めることに徹しているようであった。予想通りの対応であった。

残りの右脳系だが、私は3箇所のうち2箇所しか見ていないので、その2箇所について書いていくことにする。なお3箇所とも、通常レッスンに加えていただき通っている子と同じことをする形の体験であった。左脳系は「体験会」と呼ばれるものに行ったので、ここも大きな違いである。

最初はCというところである。電車は1本だが、20分以上かかる。ここは確か年少までは親も部屋の中に入り、年中から分離する形と聞いた。体験に行ったときは既に年中になっていたので、自分たちは中で見ることはできなかったが、マジックミラーがあり、教室の外から様子を見ることができた。これは通い始めてもマジックミラー越しに見てもよいということであった。この街に教室以外行くところがない自分たちにとって、これはありがたい。
中身は事前に調べていたとおり、次々とやること見ることが変わっていった。子供の集中力は5分で切れるという考えに基づいているらしい。
ここは右脳というより「全脳開発」を謳っており、レッスン後半はプリントが配られ問題を解いていくものであった。これで小学校受験もある程度カバーしているのではないかと思われる。体験に行った教室にはなかったが小学校受験コースもあり、通常のレッスンを受けないと受験コースも受けられないので、両方通ったら月謝は4万くらい行くのではないか。

次に行ったのはIというところであった。電車で10分くらいで、Cよりは近い。中身はCに近かったが、ここは年長まで親も同室にいなければならない。自分たちはこれでも構わないが、地元の親にとっては、子供を預けて買い物なりしたいだろうにな、と思う(実際Cのほうでは、通室生の親は子供を預けたらいなくなり、レッスンが終わる頃に迎えに来る感じだった)。
ここが何より苦痛だったのは、同室の親に椅子は与えられず、正座して見守らなければならないことであった。いやまあ正座でなく胡座をかいてもいいのかもしれないが、通室生の親御さんが正座だったので自分も正座した結果、見事に足が痺れっぱなしだったのである。正直、何をやっていたのか憶えていないくらいの苦痛であった。

ほか、都合で私は行けなかったが、Sというところにも行った。「年中から始めるのは大きく遅れを取っている、でもまだ間に合う」等と言われたようである。あとあとの勧誘が最もしつこかったのがここであった。

結論として、Cにお世話になることにした。子供はどこも楽しかったようだが、教室の雰囲気、講師の先生の親しみやすさ等を勘案した。結果として2年間通うことができたから、選択は誤っていなかったと思われる。

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