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J2 第5節 徳島vs大宮 in Nack5

・試合前情報

未勝利対決ということだが、大宮は0勝2分2敗に対し、徳島は4分け。はるか昔は、同じ勝ち点なら負けが多くてもいいだろうと浅はかに思っていたものだが、いろいろなチームの番記者情報などを見ると、負けがもたらす負の連鎖というのは外部からは知り得ないほど大きいらしい。なので、負けなしの徳島の方が状況的には上であろうという身内びいきにして精神的な優位性を持って見守ることとした。勝ち点も上だしね。大宮は前JFA技術委員長にしてハリル・ホジッチを招聘した霜田監督。よくハリルに怒られてましたね。以前、山口を率いていた時の印象はハリル監督のデュエル路線よりは、ゆっくりボールをつなぐ感じだったなという印象。ハリルとは違う意見だったのでしょう。徳島にとっては前節熊本のデュエル路線に苦しんだので、あれよりはやりやすいはず。
メンバーは前節冴えなかった櫻井がベンチ外。ボランチには白井。前節まで白井が務めていたインサイドハーフに児玉。DFラインはCBにカカ、石尾、右に新井、左に安部と変更。対する大宮はミラーフォーメーション。注意が必要なのは矢島かな。
ポヤトス談話
「ゲームをコントロールすることが大事。いつも通りアグレッシブに戦い、勝ち切る。」

・前半

'8   浜下シュートも相手DFがカット。こういう場面をたくさん作りたい。
'10 カカ、前に出てボールカット。退場からだいぶ反省が見えて良い対応。
'14 西谷ゴール。中盤ビルドアップから安部のクロスを相手がクリアミス。
'16 ハイプレスからバケンガシュート。決定機。
'18 カカのナイスファウル。判断いい。
'20 カウンターから大宮決定機。
'21 白井の危ない位置でのパスミス。こういうミスは困る。
'24 徳島ナイスプレス。バケンガの追い方から始まる素晴らしい流れ。
'26 再びプレスからPKゲット。バケゴール。
       カカとのゴールパフォーマンスは予想外にアメリカン。
'33 バケンガポストプレーからシュートチャンス。
'35 プレスによって相手パスミス。バケンガ決定機。
’38 白井イエロー。でもナイスファウル。
'40 大宮武田にイエロー。
'42 大宮西村にイエロー。
'46 西谷の素晴らしいプレスからドリブル。
'46 ゴール前こぼれ球を安部ボレー。決定機。
前半終了

徳島2点リード。決定機数は徳島5に対し、大宮1。スコアに内容も反映されている。前半気になった選手はカカ。退場した東京V戦はポジショニングが悪く、DOGSO判定を受けることとなったが今節はその反省も見えて素晴らしい対応をしていた。ポジショニング問題に関してなかなか直らないブラジル人が多いことを考えると、カカ本人の聴く能力とポヤトス監督の修正力を讃えたい。ボスとして甘えを許さない姿勢はいいです。
大宮のハイプレスの強度が思った以上に強くなく、白井がフリーになる場面が作れているので徳島としては思ったように試合を進められている。攻撃の終わり方も共通認識があるので、プレスもかけやすく相手もかかってくれた。一片の不安も感じない前半戦。

・後半

'51 西谷ナイスプレスバック
'52 大宮決定機。3本シュート打たれたけれども一連の流れとして1決定機。
'59 新井のオーバーラップからクロス。バケンガ決定機。
'62 バケンガ、渡井out、藤尾、坪井in
'68 大宮 河田out、菊池in
'70 大宮にポケット侵入許す。サイドの選手の寄せが甘い。
'74 白井、西谷out、長谷川、オリオラサンデーin
'75 オリオラサンデーの突破。パワーある。
'78 徳島コンパクトさを保てなくなる。
'81 ポヤトスさん、ボール渡しをミス。怒られるも無過失を主張。
'83 浜下、右膝過伸展か。試合間隔短いので怪我には注意してほしい。
'86 安部out、川上in
'87 児玉負傷。
'90 オリオラサンデー、ナイス追いかけ。どんどんやって欲しい。

後半は相手の修正もあってか前半ほどの攻勢は仕掛けられなかった。過密日程などを考慮してあえて仕掛けなかったのかもしれない。主力選手を比較的早く下げたことを考えると、無理をしなかったのではないか。

・スタッツ

決定機
徳島                  大宮
'14 西谷 GOAL               '20 
'16 バケンガ                '52
'26 バケンガ GOAL
'35 バケンガ
'46 安部
'59 バケンガ

プレスが効いていたのでボール支配率が下回ってもシュート数、決定機数で圧倒できていた。今節を見る限り、ポヤトス監督はポゼッション率そのものは気にしていないように感じる。前で奪った時は早めに縦に仕掛けている。後半は前半ほどの勢いを表現出来なかったものの、過密日程、アウェイ、早い時間帯の試合という条件を考えると上出来の試合だった。なによりも今季初勝利。ほっと一息つくととも、続けていきたい。怪我が増えそうな予感がするので、それは要注意。

・試合後ポヤトス談話

「muy bien.素晴らしい試合をした。後半は試合をコントロールした。試合をコントロールしながらチャンスを作ろうと指示した。攻守両面に満足している。先発変更した選手も起用に応えてくれた。」

・今節目についた選手

カカ 東京V戦の反省が見られる素晴らしいパフォーマンス。
白井 櫻井の代わりにボランチに入るが巧みに攻撃を牽引。賢い選手。
安部 左SBで起用。視野の広さと高い精度の左足は魅力。こちらも賢さが際
   立つ。

・次節

国際Aマッチデーということでボンヤリしてたら、なんと水曜日に秋田との試合が組まれていた。昨季、秋田をほとんど見てないので試合内容は分からないが、記憶のままなら堅守速攻スタイルだと思う。ここまでのスコアもロースコアの接戦続きで2勝3敗。デュエルに重きを置くチームであれば、熊本戦で出た課題をどのように克服するかという点に再び直面する可能性もあるので注目。

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