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2022シーズン第1節 HOME vs 金沢
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・戦前評
徳島のフォーメーションは4-1-2-3。対する金沢は4-4-2。昨季終盤からポヤトス監督は4-1-2-3を採用しており、J1チーム相手にも十分通用していたので方法論や指導に関しては特に心配していない。ただ、ピッチ上の監督とも言える岩尾選手が移籍してしまい、試合中の微妙な修正を施せるかどうかがキーポイントの試合。金沢にはFW豊田陽平がおり、縦ポン対策も重要。
・前半
前半45分間はほぼパーフェクトな試合展開。前線からのプレスも素晴らしく、ボールを失ってすぐに即時奪回もできていた。攻撃に関しても素晴らしいパスワークで相手にボール奪取の機会をほぼ与えていなかった。MF西谷のプレーぶりには自信を感じるし、金沢DFを苦にしていなかった。多数のメンバーが入れ替わった中でもここまでチームを仕上げてきたのはポヤトス監督の手腕と言えるし、チームとして継続性を持てていると評価できる。
・後半
後半は前半と比べると非常に苦しんだと思う。画面ではよくわからなかったが、金沢はおそらく中盤のディフェンスをマンツーマンに変えたのではないだろうか。この影響で、櫻井選手がフリーでボールを受けられずパスワークが停滞したように思う。このような場合にはワントップの藤尾選手に中盤を助けに来てもらいたい。55分に迎えたショートカウンターの場面で、藤尾選手のパスミスで攻撃が終わってしまった場面も含め、周囲を活かすプレーは彼自身の今後の課題でもある。と同時に、チームとしてFWの役割、個性をどう捉えるかという問題でもあると思う。フィニッシャーなのか、それ以外の役割も求めるのか。
攻撃が停滞する中、67分にバケンガ投入。まだコンディションが整ってないという理由でベンチスタートだと思うのだが、個の能力という点ではやはり優れていて相手DFが嫌そうにしていた。それでも効果的な攻撃には至らない。そして、この日最大の収穫は78分に投入されたオリオラサンデーだろう。まだまだ荒削りではあるものの、高そうな身体能力と思いの外柔らかそうな足首は期待を膨らませてくれる。92分の決定機は彼の突破が契機となった。それでも得点には至らず、試合はスコアレスドロー。
・決定機数
徳島 金沢
20分 渡井 48分 林
38分 浜下
92分 西谷
攻撃面ではほぼ試合を支配していた前半に2回だけでは少ないし、後半はマンツーマン守備に苦しみ試合終了間際の1回のみというのも寂しい結果。マンツーマン守備に苦しむのは個の能力を鍛える必要性を示唆していると思う。ただ若い選手たちが多いので今季は彼らの成長次第だろう。決定機をもっと作るという点では、FWの仕事ぶりが現段階では重要に思える。中盤を助けてフィニッシュにも関われるFWが理想ではあるが、J1でもそういう選手はなかなかいない。シーズン序盤は西谷、渡井両選手がフィニッシュに関わらないとゴールにつながらないということが予想されるが、彼らの活躍に救われながら若手選手が成長していくシナリオがベストだろう。
ディフェンス面では、金沢に許した決定機は43分の一度のみ。それもキーパーの対応次第では決定機にすらならなかった。一番懸念していた豊田陽平への縦ポン攻撃についてもほぼ機能させず、守備面ではほとんど問題のない試合になった。特に前半のプレスと即時奪回は素晴らしく、できれば90分通してやり続けて欲しい。
・総評&次戦
後半のマンツーマン対策を講じられなかったのは懸念点ではあるが、勝ち点3を逃したことが痛恨の試合になったと言える。ただ、多くの選手が入れ替わった中でも昨季のベースが根付いているのは心強い点。あとは連携の問題や個人の成長が加われば安定して勝ち点を積み上げていけるのではないかという期待を持たせてくれた。
次戦はルヴァンカップ広島戦。どういうメンバーで挑むのかが注目されるところ。できればリーグ戦に集中して欲しいが、藤尾選手やオリオラサンデーは出場させて成長を促したい。
次節はAWAY岡山戦。過密日程ですが、皆様お身体にはお気をつけて。
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