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J1 第4節 鹿島 vs 神戸 in ノエビア

・試合前情報

鹿島は前節柏戦に1-0の勝利。戦術的な戦い方という点ではまだまだ途上。スタメン情報ではCBコンビを三竿、ブエノに変更。ウイルス感染などの健康プロトコルによる事情と推察されるが、心配な部分。
一方の神戸はリーグ戦未だ勝ちなしとのこと。ACL参加による過密日程によるコンディション不良が影響しているかもしれない。思えば、鹿島も2018年あたりは試合をするごとに選手がいなくなって苦しいシーズンだった。こればかりは仕方ない。ACL出場クラブの宿命ですわ。

・前半

'5   カウンターから上田のロングシュート。相手キーパーのパンチング。
'6   CKのこぼれ球を常本がクロス。ブエノが折り返し三竿がGOAL。
'19 鈴木がサイドからロングシュート。
'25 神戸のサイド突破を土居がファウルで阻止。土居にしてはナイス。
'32 鈴木優磨鼻血。戦ってるから鼻血も出るわけです。
'38 鈴木優磨イエロー。イエロー出すほどの当たりではないが、出してもま 
  ぁそれはそれでいいとは思う。
'44 神戸佐々木が腿裏肉離れ。これなんですよね、過密日程とは。

鹿島が1点を先制。先制するまでのわずかな時間は前からボールを追っていて良かったと思ったが、先制後はカウンター狙いに特化したか、少し消極的に感じた。展開的にも相手の状態的にも前半で2-0にしておくべきだった。

・後半

'45 樋口イエロー。イエローでした?
’49 樋口out 中村in イエローの影響か。怪我でなければいいのだけれど。
'51 ピトゥカイエロー。
'54 上田のヘディングのこぼれ球につめた鈴木優磨のGOAL。
'54 中坂、扇原out イニエスタ、サンペールin ここからが本番でしょう。
'56 上田の決定機。わずかにゴールを逸れる。
'68 カウンターの場面でピトゥカパスせず、ドリブルを選択。
'70 鈴木、荒木out、染野、仲間in
'74 染野の決定機。キーパーに阻まれる。若干狙うコース甘い。
'82 土居、上田out、和泉、アラーノさんin
'84 郷家、リンコンout、槙野、大崎in
'84 仲間は本当に嫌な追い方をする。大事ですよね、非常に。
'86 染野ナイスタックル。誰が何と言ってもナイスタックル。だが、ファウ
    ル。
'90 試合終了。

鈴木優磨の2点目で勝負ありの展開。効率性という意味で前半から修正された印象。岩政監督代行もそのようなことは言っていた。ある程度狙い通りに試合を運べたのかもしれないが、相手の状態が思った以上に悪かったことに救われた部分もある。気になる部分としては守備の強度が選手によって異なることが許容されている点と、速攻をパスではなくドリブルで運ぼうとする選手がいることか。この辺りが改善されていくと本格的に強いチームになるのだろうが、まだ新しい体制が本格的に始まってもない状態なので今後の変化を楽しみにしたい。

・スタッツ

決定機数
神戸               鹿島
'35 山口             '6  三竿 GOAL
'89 小田                              '41 上田
                                                                '54 鈴木   GOAL
                                                                '56 上田
                                                                '74  染野

決定機寸前の惜しいチャンス
'69 酒井                '14 土居のクロスから上田
                   '58 荒木
                   '72 仲間(トラップミス)


走行距離、スプリント回数共に神戸に大差をつけているのでいい試合だった。神戸のスプリント回数はちょっと少なすぎるかも。個人の走行距離では鈴木優磨がちょっと走れていないかもしれない。決定機数は2-5で上回っているが、相手の状態や走行データを見る限りはもう2,3回は作りたいところ。

・今節の主審について

今節主審を担当していた池内主審は昨年からプロ資格を取得し、初年度は素晴らしかった。特に良かった点はJリーグの審判らしくなく、極力笛を吹かずにプレーを続けさせる点と、笛を吹いた場合に選手とコミュニケーションをとって基準を示すことができていた。何よりも観客にとって魅力ある試合にしてくれていた。見間違いや誤審が相次ぐJリーグの審判の中にあって、彼こそが将来の希望となるべき審判に違いないと思っていた。しかし、今節の池内主審はその面影もなく、ちょっとしたコンタクトでも笛を吹き、自信なさげにVARの通信を聞いていた。今季から審判の基準が変わって、笛を軽くするような変更がなされたようだが、単にスポーツの魅力を削いだだけに感じる。審判の統括組織にも思うことだが、池内主審にももう一度初心に戻ってもらって面白いサッカーがどういうものか考え直してもらいたい。

・岩政監督代行ラストマッチになってしまった件

柏戦から残り2試合だと思っていた岩政監督代行の指揮予定試合が日本国政府の対応によって、1試合になってしまった。つまり、今節神戸戦が最後になってしまった。これは少し残念。ルヴァンカップ1節のC大阪戦で打つ手も乏しく敗北してしまったが、その続きが見たかった。鈴木優磨、樋口、ピトゥカがいれば多少ラフな決め事でもレールに乗せてしまえる。が、彼らが揃わない戦いこそ岩政監督代行の手腕が試されるし、今後の彼の成長にも繋がると思った。ここまでの評価を言うと、個人的には少し厳しいものになる。戦いにおいて歴戦がひとつの評価になり、実績が何より物を言う。理論が大事なことは確かだが、理論を実行に移す難しさが実戦にはある。岩政にはそれをもっと体感してもらいたかった。もっと言えば、J1という現実にもっと叩きのめされて欲しかった。その経験をもった上でやるアシスタントコーチは相当な糧になるだろうと期待していたが、仕方ない。学ぶという姿勢で仕事に挑むことはないと思うが、ヘッドコーチの責任の一端を担う覚悟で結果に執着してもらいたい。

・次節

次節は、火曜日ルヴァンカップ大分戦を挟んで、湘南戦。山本脩斗、永木、杉岡などよく知る面々がいるが、前節を見る限りはFW町野はいい選手だと思ったので注目。


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