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『太田潤の吹き硝子』阪急うめだ本店くらしのギャラリー

2015.07.28

こんばんは。

後片付けやらなにやら、etc...etc...民芸展以降のブログ更新が滞ってました。また、気長にお付き合いいただければと思います。

今日から大阪に来ております。
松本行史さんの家具の納品と、明日から開催の『太田潤の吹き硝子』の搬入と陳列です。

ずらり並んだ吹き硝子。約400点の出品です。
潤さんのこれだけの量の吹き硝子を一堂に見るのは久々です。

モールコップ(小)。
僕はこのコップが好きでよく使ってます。
透明と薄い青色の2色です。

モールタンブラー。
強めのテーパー型のコップ。
ミドリや紫、透明などいろいろな色が揃っています。

たるカップ(上)、宙吹きコップ(下)は茶色で届いてます。
モールコップのように、型に入れて吹くのではなく、ぷーっと丸く吹いたまま形にしていくので、とても優しい感じがするコップ。
色目も落ち着きますね。

潤さんの小鉢も好きです。
透明、薄い青、口巻などが届いてます。
お酢の物、和え物、アイスクリーム、なんでも使えます。

ちょっと大きめの口返しの鉢。
サラダやお素麺に使ってみてください。

香水瓶。
少し大きめな酒瓶もあります。

ひとつだけ届いた金平糖入れ。

花器もいろいろ届いてます。
手付きの丸ピッチャーも花器にすると可愛らしいですね。

太田潤さんの吹き硝子は、廃瓶や使わなくなった窓ガラスなどが材料です。
一般的に、再生ガラスと呼ばれるものです。
透明やミドリは一升瓶。茶色はビール瓶。薄い青色は窓ガラス。
濃い青と紫は材料に、鉱物を混ぜて発色させます。
潤さんは、世界各地の吹き硝子を見聞し、のちに沖縄の稲嶺盛吉氏のもとで吹き硝子の基礎を学びました。
沖縄の吹き硝子といえば再生ガラスなので、それが理由かと思いましたが、潤さんは「本当は、原料でやりたかったが、独立当初はお金がなかったから廃瓶を使ったんだ。それが続いているだけ。」と笑って話してくれました。
廃瓶などを使う吹き硝子は材料作りも手間がかかります。
瓶のラベルをはがし、中をキレイに洗い、砕いて色ごとに仕分けます。
色ごとに分けていても、瓶の種類があまり混ざると割れやすかったり、
色の相性があったり・・・
結構苦労が絶えないようですが、それは表に見せません。

小石原焼窯元 太田哲三さんの次男坊に生まれた潤さん。
焼き物ではなく、倉敷ガラスの創始者 小谷眞三氏に憧れて吹き硝子の道を選びました。
「奇をてらわずに、当たり前にあるものを、当たり前に作りたい。」
そんな潤さんらしい、素朴でまっすぐな吹き硝子が並びました。

是非、会場でお手にとってお気に入りの硝子器を探してみてください。

29日(水)、30日(木)と潤さんが小石原から駆けつけてくださいます。
少しシャイな潤さん。どんどん、話しかけてみてください。

皆様のお越しをお待ちしております。