井上尚之のうつわスリップウェアとポン描き
2014.5.17
おはようございます。
大阪 阪急うめだ本店くらしのギャラリーで開催中の『井上尚之のうつわ』。
連日、沢山のお客様にご来店いただき、誠にありがとうございます。
尚之さんのファンの方、通りがかりの方など様々なお客様に
お手に取っていただき、ありがたい限りです。
尚之さんは、熊本県荒尾市にある「小代焼ふもと窯」の2代目。
この紹介の仕方をするとスリップウェアが小代焼の伝統と勘違いされがち
なのですが、実際の小代焼はワラ灰を使った釉薬をかけたもの。
では、どうしてスリップウェアを作っているのか?ということになるのですが、
尚之さんは、専門学校を卒業後、小石原焼窯元 太田哲三氏に師事、そこで器作りの
基本を学びました。
小石原焼にはポン描きという伝統技法があります。
(イッチンや筒描きなどと呼ばれるものと同じ)
哲三親方はポン描きを得意としていたということと、尚之さん自身も専門学校時代に
ピンストライプに興味があったということが重なり、徐々にその技法の面白さに惹かれていった
そうです。
尚之さんは、小石原の修行を終えて小代に戻り、父 泰秋氏のもと器作りに励む中で、ポン描きのものを
多く作ってきました。そうしていたところ、とある時にいきなり「あなたの作るものは
スリップウェアとは言えないから、ちゃんと古いモノを見なさい!!」と