おい、おい、クララ……☆☆
わしと話をせぬか?
あら、あたしは寝てるのよ。
何を言うか、いつもわしの足にかじりついているくせに冷たいのう。
だって。あんたの足はプニプニしていて気持ちがいいのよ。
かみついてもおるじゃろう。
まあね、にゃんこ先生態度がでかいから。
それは仕方がなかろう。わしは本当は妖怪じゃからの。
へえ、あんた妖怪なの。でも今は動けないから、あたしが上に乗って遊んでもおとなしいじゃない。
まあな、お前は毎日いろんな人たちの相手をして大変だからの。
そうなのよ。飼い主が要介護なもんだから、ヘルパーさんや看護師さんや理学療法士さんが毎日のように来るからね。
その人たちに可愛がられてるじゃろ。
うん、あたしは可愛いからね。
じゃが、お前はえらいのう、飼い主が発作を起こさないように、毎回トイレの前でみはっているからの。
だって、トイレで気絶してる時もあるんだよ。
入院もするしのう。
お留守番は淋しいよ。
そうか、そうか、いい子じゃのう。
あたし眠いな。
おやすみよ、クララ、よい子じゃ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?