漫画家になりたかった
何十年ぶりかで女の子の絵を描いた。
子どもの頃、ノートには漫画ばかり描いていた。
授業なんか聞いていなかった。
好きな漫画の続きのストーリーを考えて、主人公の絵をかいて過ごした。
だけど、ある日、気がついた。自分にはペンで絵を描けないことに。
私は脳性まひで手にマヒがあるから、えんぴつで描いた絵にペンを入れたり色を塗ったりすることができないことに気がついた。
その時、夢を見るのはやめにした。
だから、高校生になったときに美術部にも文芸部にも入れなかった。
それで、選んだ部活が華道部だった。
お花を活けるのはきらいではないけれど、障害者でも続けていれば資格も取れる、と意地を張って、お金もないのに見栄を張って続けてきた。
でも、お花はやめてもさみしくはない、と思った。
見栄は捨てて、ほんとにやりたいことをやってみよう。
文章は書き始めて、そろそろ十年になる。
絵も描いてみた。
楽しかったけど、文章を書くことに専念しようと思う。
今年の目標は物書きになることなのだ。
頑張るぞ。
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