今日は、寒いらしいが、あたしは気持ちよく寝ている……=^_^=
何だよ、せっかく気持ちよく寝ているのに、写真なんか撮ってるのは誰だよ。
「あたしよ!」
なんだ、佐代子か、あれ、いつもと雰囲気が違うけど。
「髪切ったのよ。恵子が白髪だとおばあさんみたいだからやめてよ、って、いうからさ。染めたのよ」
見た目だけ、若く見せたって、中身は変わらないわよ。
「そうでしょ、よくわかってるわね、クララは!」
そりゃ、そうでしょ。あたしだって、もう、4歳の大人なんだから。
「あんたも、恵子も、都合が悪くなると子どもに戻るわよね」
にんげんだって、猫だって、二面性があるんだってば。
「あたしも子どもに、戻ってみたいものだわ」
残念だわね、おうちにはおかあさんが必要だから、おかあさんは子どもには、なれないわね。
「あのね、何度も言うけど、あたしはおねえちゃんで、おかあさんじゃないのよ」
そんなこと、いったって、恵子にはわからないわよ。
「そうかぁ、この前、クララはあたしのおねえちゃんになったのかな、って自分で言ってたよ」
感じるところがあるのかもね……?
「自分でも感じてるのかな、精神年齢が5歳児だって!」
それは、ないと思うわよ。
「感じてたら、うちがゴミ屋敷にはならないと思うんだけどね」
あたしには、いい遊び場だけどね。
「あたしは物を捨てたいのよ。もしもの時に他人に迷惑はかけたくないものね」
あたしを置いて行かないでね。
「うん、クララが生きているうちは元気でいないとね。飼い主の役目はきちんと果たさないとね」
そうそう、髪切って、黒髪になったら、おばあさんじゃなくて、おねえさんになったよ。
「ハイハイ、頑張りますよ」
それじゃ、お姉さん、あたしにおやつをちょうだいな」
「かしこまりました。クララ姫様!」
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