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アビさん
2020年10月19日 22:15
家のかあさんは、いつもおかしなことばかりやっていて、ひとが笑うことばかりだったから、おばあさんが亡くなったときだけしか泣いたことがないのかと思っていた。 妹が母が亡くなって少し経った頃に、ぼそっと言った。「かあさんね、佐代ちゃんが高校受験のときに、少し離れた集落のおかあさんに、あんたんちの佐代子ちゃんは高校に行けるかい?って、いわれて口惜しくて泣いてたんだよ」「おらが、佐代子はあんた
2020年10月13日 22:32
エッセイ教室が12月でいまの先生がおやめになる。次の先生も決まったけれど長く続けてきた受講生は、先生といっしょに卒業するといっている。「わたしはどうしようかな?」といったら、「あんたはいっしょにやめるのよ。童話作家を目指すって決めたんでしょ。エッセイはやめなさい、両方は無理よ!」誰も引きとめてくれなかった。「頑張って、童話作家になりなさいよ。本が出たら知らせるのよ。「買ってあげるか