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留りて凝り漂うもの

最近の私の話

眼科の検査室は暗い。
眼の内部を画像に撮るからなんだろう。
瞳孔を開く目薬の作用で
光が入りすぎる。 
 歪んでるわ、視力弱よわだわ、
光バシバシだわ何も見えないよ。
検査撮影の途中
技師さんが
「あ、動かなくなっちゃった。
ごめんなさい楽にしてて下さい。
すみませーんこれ動かなくて」
別の技師さんと色々調整している。
「おかしいなぁ、何だろ変だなぁ」


目玉だけの何かがいた。
機械の中に
薄っぺらくてまるで紙に描いた
目玉の見たいなものだった。
機械から目を外したら機械と机の
隙間からこちらを
覗いてきた。



「んーわかんないなあ、もう一回いいですかぁ」
と技師さんアルコールティッシュであちこち消毒。
   あ!消えた。消えるの?アルコール消毒で?

「ありがとうございます。お疲れ様でした。機械不調でごめんなさい。診察まで待合室でお待ち下さい」
なんか床に落ちた"それ"を
技師さんは普通に踏んで
私を待合室までエスコートした。

#綺譚 #眼科待合室  

眼の治療について

https://note.com/kuramoto/n/nbfe85939d838

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