一発録りにこだわらないで!リテイク指示の大切さ
ボイスドラマの演者。と言われても何のことか分からない人の方が多い2024年10月現在。
お疲れさまです
くらきょん。です
今回はかなり狭い範囲の人にしか分からない内容なので、冒頭2行でチンプンカンプンな人は読むのを辞めて、ご自身の時間を大切にして下さいね
さて、演者という言葉が説明なしで即分かる皆さまの中で提出した音源に対して「リテイク」を出されることが嫌いな人はいないでしょうか?
演者もクリエイターの中に入るので職人気質な人や、アーティスト気質のある人が多いのは分かりますが、あなたがもし演者として将来名を馳せたい、成功したいと思うならリテイクは必須のものと考えて下さい。
リテイク指示は、ボイスドラマの作品が世界観にこだわって細部まで繊細に作られた作品であればあるほど、演者にとって「無いと困るもの」です。
演者は選んでもらった側の立場、自分が選んだわけではありません。
再生回数があっという間に数千回を超すような人気作品や作り込まれた世界観を表現する1人として選んでもらえたのならば、
その作品の世界観を決して壊さないように演者である自分自身が今度はその世界観の一部を担う側として作品への責任を持たなければいけません。
演者はクリエイターであり、決してアーティストでは無い。ということを肝に銘じてほしいのです。
そこまで熱を入れられない。別にただの趣味だし。という人は、それでも構いません。
ここでお別れです。
でも、もし単なる趣味で終わらせるつもりが無いのならば耳が痛いかもしれませんが、お付き合い下さい。
ボイスドラマは耳から入る情報しかない中で、まだ台本という文面の中にしかない世界を表現するものです。キャラクターのビジュアルがないことが多く、動く映像もなくテレビのように字幕での説明も一切ありません。
制作者(2024年現在は台本の執筆から編集まで手掛けている人が多い状況)のイメージした世界観を作り上げるのには演者が出来るだけ制作者とコミュケーションをとり、しっかりとイメージのすり合わせをすることが必要になります。
出来る限り制作者のイメージに近い音源を提出期限までに本音源として提出することが演者の責任を果たすこと、役目を果たすことです。
提出前の自分の音源を聞き直したことがありますか?ノイズは入っていないでしょうか?制作者への質疑応答は何回したでしょうか?作品のイメージと違っていないでしょうか?
一発録りで「使える音源」を提出できるのは、よほどその道で場数やキャリアなどを積んだ人だけ。才能だけなら一律持っているのが演者の世界。そこにあぐらはかけないのが現実です。
同じ台本の作品が何十作品も同時に投稿されるタイプの作品にのみ出る演者だとしても、音源の質の善し悪しで提出した後の結果が違ってきます。
もし、名前の通った大きな作品に演者として出演することが決まったのなら、忙しい中でわざわざ時間を割いて自分へリテイク指示や指導などをしてくれた制作者の言葉を素直に聞き、イメージのすり合わせをしてくださいね。
リテイク指示をもらうことは決して恥ずかしいことではありません。
演者が最初にイメージした表現と制作者のイメージが違っていることは多々あります。
よりクオリティの高い上質な作品を作るために必要不可欠なのが「リテイク」です。
一発録りの音源が即使われるほどの演者になるには地道な努力と柔軟な考え方が必須。
一朝一夕でできるほど簡単なことではないと知ってください。
ここまで読んで頂き、ありがとうございます。
耳が痛い部分もあったかもしれませんが、
私も何度も何度も色々なボイスドラマに演者としてお声がけを頂くうちに学んだことなので、ぜひ同じ道を歩む演者の皆さんには身につけておいてほしいな。と思って書きました。
もっと先んじている先輩方にとっては、滑稽に思えたかもしれません。まだ新しいジャンルなので認知度も低いのですが、それゆえにまだ若い考え方を持った人が多いのも事実です。
それでもここまで読んで頂けたのも何かのご縁です。いつかどこかで、一緒に大きな作品で共演できますことを心から願っています。未来で会いましょう!