ロマノフカップを振り返ってみた
※全文無料です。気兼ねなく。
こんばんははじめまして。海月です。
書いているのがたいてい夜なのでこんばんはとしておきます。
自己紹介はあまり意味を成さないと思うので省略します。
とりあえずデュエプレはサービス開始当初からプレイしていて、毎月マスター到達するくらいです。
今回は10弾EX発売からロマノフカップの終わりにかけての環境変遷を、その時々で感じていたことと共に振り返ってみます。
いつもの環境考察よりは幾分ゆるく、また内容の正確性も気にせずに行きますが、なるべく私のメタゲームに対する視点で書いてみました。
メタを読む方法の参考にしていただければと思います。
10弾EXでどんなデッキが作られそうだった?
・ミルザム天門
9弾EXどころか、これまでのカードプール全体を眺めても屈指のパワーカードだと感じています。(「ボルバルザーク」「竜極神」は別次元)
9弾で「パーフェクト・ギャラクシー」が登場したこともあって、いよいよ『天門』を屋台骨として支えてきた「アガピトス」+2コストパッケージを抜いたデッキが成立すると考えていました。
ただ、10弾でほとんど日の目を見なかった『天門』を「ミルザム」を加えてどうやって環境で戦えるようにするかは少し想像つきませんでした。
・白黒ナイトorドロマーナイトorデイガナイト
「ネロ」が看板カードであることと、「バレット・バイス」が長く望まれた複数ハンデスから流行することは必然でした。
ただ、白黒に関しては公式生番組で事前に取り上げられていたので、おそらく環境には来ないだろうと踏んでいました。(公式が構築の正解を示すことはまずありません)
10弾環境で『ドロマーナイト』『デイガナイト』はマスター帯である程度戦える基盤は整備されていたので、「ネロ」もひょっとしたら枠がなくて採用されなくなるかなー、なんてことを考えてました。
・赤青サムライ
「ソウジ」との組み合わせが露骨なデザインであったこと、意外にパワーラインが高いことから、『ガントラビート』のように攻めつつ、盾が3枚くらいのところから「剣誠」で畳みかけるデッキにできるかなと考えていました。
ただ、正直「剣誠」のG0要求値は高いと感じていたのと、『武者』の存在からそこまで勢いを持てないと予想していました。(ビートvsビートの場合、基本的に白入りが有利)
白を加えて『ラッカ』になることも考えていましたが、それだと余計に『武者』の劣化かなと感じていたので、活躍はあまり想像できていませんでした。
色が合うことから『武者』よりも「ラネーバ」を採用しやすい点は、『ナイト』が流行ることを見越すと優位性があったと考えます。
・ZAGAAN
やっぱりうまく決まってブロッカー2点が大量に並ぶと強いので、かつての『4c除去ゼロフェニ』のようにコントロール型にすればワンチャンあるかな?というのが当初の考えでした。
着地までにコントロールする札があるADならなおチャンスがあるかもとは考えていましたが、残念ながら私の許には1枚も来てくれませんでした。
・ユリウス、アレクセイ
「ユリウス」はコスト相応のパワーを持ちながらモード効果による高い汎用性、「アレクセイ」は「ザンゲキ」と同じ低コストでトリガーという武器を持ったクロスギアメタでした。
「竜極神」殿堂の穴をどう埋めるかが課題でしたが、コントロール系では割と無理なくこのカードたちを採用できるので、『青抜き4c』『緑抜き4c』『5c』系のデッキではこれらを使ったリペアが可能だと考えていました。
あと少なくとも『緑抜き4c』は「竜極神」への依存性が低いので、「竜極神」入れられなくなってよかったー、とかちょっと思ってました。
また、「ユリウス」はメタにしてはカードパワーが高めなことから、『ラッカマルコ』や『サバイバー』といった、白が入りつつも『武者』が苦手だったデッキで採用されていくと想像されました。
「アレクセイ」の方はピンポイントなメタのため腐りやすいですが、デッキを回転させる基盤が20枚強に収まっていて自由枠の多いビートデッキ、『ガントラビート』や『ドリームメイト』では採用圏内とできます。
コントロール以外はいずれも『武者』を不利としていたので、この辺りが環境に新しい風を吹き込む期待ができました。
実際の環境変遷は?
リリース当初、やはり多くの人が『ナイト』を触り始めます。
「トレボール」→「バレバイ」の流れは、リリース後数日は当分見られた光景でしょう。
「バレバイ」をはじめとするデッキの基盤を成すカードたちはいずれもレアリティが低かったため、広いランク帯で使用が見られました。
・ゼロ・フェニックス
同じように「ブラッディ・シャドウ」というわかりやすい強化が入った『ゼロ・フェニックス』も、それほど時を要せず台頭してきます。
10弾環境を荒らしたデッキでしたが、ここに来てさらに新規カードが加わり、存在感を強めていきます。
・ラッカ武者
『ナイト』『ゼロ・フェニックス』共にハンデス戦術が目立つデッキでした。
ハンデスが流行り出すと安易な対策はマッドネスの採用ですが、その点、前環境でトップにいた『武者』に対策札があるのは朗報でした。
ちょうど「竜極神」の殿堂入りによって10弾環境で主流だった『デイガ武者』が弱体化したこともあり、白青赤のラッカカラーへ移行するのはそう難しくないことであったと考えます。
「ラネーバ」を2~4枚、「サーファー」を4枚、大型ブロッカーを意識した「デュアル・スティンガー」を採用した形が広まります。
・赤青サムライ
先にデザイナーズデッキとは紹介していましたが、リリース1,2日程度で早くも形がまとまってきました。
結論から言えば「剣誠」のG0条件はほとんど苦でなく、マッドネスの採用、「ゴエモン」によるドロー、「ツバメガエシ」などの高打点で対応範囲の広い良ビートダウンとなります。
ただ、危惧していた通り『武者』に対しては若干分が悪いところがあったため、タッチで「ホーリー・スパーク」を入れた形もちらほらと見られました。
また数日を経て、「メモリー・アクセラー」と「パーフィン」を入れた形や、『赤単』などの構築も見られるようになっていきます。
・アポロ
マッドネスを無理なく採用できるデッキの一つがマナが伸びる『ドリームメイト』で、もう一つが「バディ」でサーチを行える『アポロ』です。
しつこく除去を行って来るデッキが基本的に苦手となってきますが、後述するように『武者』も対策されていく中で、幅広い対面と戦いやすく環境が整っていきました。
最終的には青の「エマージェンシー・タイフーン」と「サーファー」を加えたラッカ型が増え、デッキの地力を証明していきます。
・青抜き4cガントラ
『武者』『赤青サムライ』が再燃していくなかで再び熱気を帯びてきたのが『ガントラ』でした。
ハンデス・除去・ブロッカーをすべて持つ『ナイト』には不利が付くことから『ガントラ』の終わりを危惧する声もありましたが、『ナイト』が対策されて母数を減らす段階で元気を取り戻します。
先に「アレクセイ」については触れていましたが、クロスギアへのメタカードをしっかりと積んでもデッキパワーをさほど落とさずに済んだのはタナボタでした。
・天門ボルフェウス
期待のぶっ壊れパワーカード「ミルザム」を用いたデッキとしては、リリース初日から画期的なデッキが開発されていました。
「ミルザム」はそのコストからほぼ「ヘブンズ・ゲート」から出すことがマストであるにもかかわらず、『白青メカオー』や『ゼロ・フェニックス』の存在から、単純な『天門』デッキは非常に戦いづらさがありました。
この構築は『メカオー』に対して五分以上を付けやすかった『ボルフェウス』の基盤に「コメット・チャージャー」で『ゼロ・フェニックス』の「ブラッディ・シャドウ」を除去でき、「ザークピッチ」でハンデス対策も行えます。
『武者』などのビートに対しても「ヘブンズ・ゲート」によるカウンターがあり、極めつけがツイートに記載されているように「ミルザム」を進化元とすることによるデメリットの打ち消しと、早くも洗練された構築でした。
リソース問題こそ抱えるものの、これはレート1700が狙える環境クラスのデッキだと感心したのをよく覚えています。
後に青を加えてドローソースとネプチューンで補強した形が確立していきました。
・白青メカオー
ハンデス・除去によるコントロールが可能なナイトの勢いが落ち着いたところで、具体的には月末に向かうにつれて母数を伸ばしていきました。
当初は「コンクリオン」による『ゼロ・フェニックス』メタ、「バキーン」によるクロスギアメタを搭載したメタ型・カウンター型が多く、時間の経過に従って徐々にミラー意識の構築に変化していきます。
あらゆるデッキに対して対策可能なカードがプールに存在する点、不利気味の相性だった『武者』がメタ対象とされていた点で、相対的な立ち位置がこれまで以上に良くなっていました。
その一方で構築がメタに寄ったことから、これまで相性差の小さかった対面、たとえば『ガントラ』に対して差を埋められるということもありましたが、この点は大きな弱点となることもなく、ロマノフカップは終わっていきます。
ロマノフカップ最終結果
下記はTwitter上で拾えた限りの最終TOP100結果を集計したグラフです。
※1名で複数のデッキを使用したと報告している場合、よほど使用頻度が少なくなければすべて計上しています。
※そのため、94件=94名分のデータということではありません。
※EXパックリリース前にレートを上げ切っていたという人に関してはノーカントとしています。
※自己申告の情報を頼りに手集計をしているため、あくまで参考程度としてください。
結論は圧倒的『白青メカオー』。
これは特に月末にランクマッチ上位で戦っていた人にとっては当然に感じることでしょうが、2位にトリプルスコア近い差をつけていると知ると、驚かずにはいられないのではないでしょうか。
「フェニコーラー」型か「ガニスター」型かの比率はおおよそ6:4くらいでしょうか。(さすがに集計が面倒だったので完全に個人の感覚です)
「ガニスター」「バキーン」は『武者』、「コンクリオン」は『ゼロ・フェニックス』へのメタとなるので、各自の構築がどこを見ていたのかが推測できます。
中には黒をタッチしてトリガーを厚くしたものも見られました。
グラフに見られるように不利寄りの対面だった『武者』『サムライ』がメタ対象となった結果、総合的な実力と安定感が輝いたのだと考えられます。
『メカオー』を使える人は黙って『メカオー』を使っておけ、と言えるくらいの『メカオー』が鉄板な環境でした。
あまりに『メカオー』が多かったので、メタカードを抜いて単純にデッキパワーを上げる構築を先んじて行っている人もいたほどです。
2番手の入賞数となったのは『アポロ』。
赤白とラッカの2つが見られましたが、主流はラッカの方でした。
上位で圧倒的な使用率の『メカオー』に五分以上を付けやすく、地雷のような『ゼロ・フェニックス』『ナイト』に対面してもマッドネスで対抗しやすい。
そして『メカオー』同様に苦手気味の『武者』がキッチリメタられていたことから、ほぼどのデッキと対面しても戦いやすい状態にありました。
苦手としていた「キング・アルカディアス」を搭載するデッキが「竜極神」の殿堂入りによって激減していたことも追い風だったと考えられます。
高いパワーラインのドラゴンビートも単純に強力で、『除去コントロール』が間に合わない速度で展開をする、「アポロ」の殿堂入りがほとんど気にならない強さがありました。
3番手の『ガントラビート』は、EXパックリリース当初から考えると意外に感じた人も多いでしょう。
意外な増加は『ナイト』と『天門』の母数が伸び悩んだことにあるのだと考えます。
また、『メカオー』のところでも書いたように、『ガントラ』に対する他デッキのメタ意識が落ちていたことも小さくない要因でしょう。
しっかりクロスギアをメタった構築が多く、大型ブロッカーを抜けるための「ロウバンレイ」の採用もちらほらと見られました。
『ラッカ天門ボルフェウス』がキツイ対面となるので、こちらがまださほど多くなかったのは救いであったと考えられます。
4番手は『ツヴァイ』。
これは正直に言えば結構意外でした。
私も上位帯で戦う中で何度か対戦することはありましたが、Twitterで拾えただけで7名も残るほどとは思っていなかったです。
ただ、相性的にはトップの使用率になる『メカオー』が他対面を見ていたこと、『ガントラ』や『赤青サムライ』などのビートをしてくるデッキが一定数いたこと、序盤から除去を挟むコントロール系が少なかったことから戦いやすい面があったのだと考えられます。
「竜極神」の殿堂入りも小さくなさそうです。
10弾環境でも当初数を伸ばしただけに、いつでも油断してはいけない強さを秘めたデッキなのだと改めて感じさせられました。
続く5番手にして、ようやく前環境トップの『武者』がやってきます。
このEXでは「剣誠」も獲得し、1,2枚ほど採用するのが主流となっていました。
前述していたようにマッドネスの採用や「デュアル・スティンガー」によるブロッカーの貫通と、一通りの戦術を持ち合わせていましたが…やはり対策が進みすぎたことが重かったのでしょう。
これに関してはロマノフカップの終わりまでメタが緩むということがほとんどなかったため、もしあと2,3日ロマノフカップがあれば結果は違ったのかもしれません。
そして6番手に今回の1位も排出した、『ラッカ天門ボルフェウス』がきます。
対応できる範囲が広い上にデッキパワーも高く、このロマノフカップ末期の環境では真に強いデッキであったと考えます。
使用率はもう少し高くなっていいと思いましたが、背景には想定ほどこのデッキが広まっていなかったことと、「ボルフェウス」がバグを抱えていた点で使用を控える人もいたことがあるのかもしれません。
(一応私の見解を示しておくと、バグを知った上での利用も無思考に批難できることではないと考えます。上位帯でバグが活きることは少なく、バグがなくても間違いなく強いデッキでした。)
結果的に実力者ながらメタ対象として意識されることは少なく、月末の勝ちデッキの一つであったと振り返って思います。
同じ6番手の『赤青サムライ』は、唯一の新規デッキでありながらも伸び悩みました。
一定以上の実力を持っていたことは間違いありませんが、やはり『武者』のついでにメタられてしまったことが響いたと言えます。
ただ、前述したようにビート対ビートの場合は基本的に白入りが有利だとことを踏まえると、この結果は健闘したのではないか、とも言えます。
『武者』との違いは、『武者』側が「ザンゲキ」を置くことに1ターン費やす一方、『赤青サムライ』側は「ザンゲキ」を置いたターンに攻めやすい点でしょうか。
この戦術を取れる点が白入りとの差を埋めていたのだと考えます。
月末に近づくにつれて「ザンゲキ」をキープする戦術も、プレイヤー間で確立していったと感じていました。
ここから先は環境デッキという枠からは逸れたデッキという認識です。
決してデッキパワーが劣っていたということではなく、むしろうまく環境の隙を突いていたものだと思います。
8番手は『緑抜き4cコントロール』で、私が使用していたデッキでもあります。
「魂と記憶の盾」に続いて「竜極神」まで失ってしまったこのデッキですが、紙も含めて長らく愛用していたことから、どうにか実績を残したいと考えていました。
何度も書いているように当初は『ナイト』や『ゼロ・フェニックス』によってハンデスが対策されていたため、ガードが下がるのを待つこととなります。
ハンデスが使えないと運頼みもいいところだからです。
10/28(木)頃にようやくその兆しが見え始めたので、『アポロ』以外の全対面を意識して構築し、10/29に最終確定ラインと思われるところまで上げました。
10/30以降は特に微不利気味の『メカオー』と明確に不利な『アポロ』が増加していったと感じるため、使用にベストなタイミングであったと考えます。
使った上で言いますが、環境を分析してメタを張り、その上で様々な運に恵まれてようやく勝ち越せるデッキタイプであったと感じます。
メタカードを多く積んだことによるデッキパワーの低下もあって、Tierという括りにしてみると、3か4くらいでしょうか。
『メカオー』『アポロ』『武者』『ガントラ』といったデッキを包括的に対策するカードが現カードプールに存在しないため、冬の時代を迎えたと感じます。
3つある9番手の1つが『デイガ天門ゲートサファイア』です。
デイガカラーはリソースが細くなりやすいものの、「アヴァラルド公」「のろいとテラーの贈り物」「ミルザム」で補い、「ヘブンズ・ゲート」で耐久力を、「パーフェクト・ギャラクシー」と「サファイア」でフィニッシャーを賄っています。
序盤の除去やクロスギアメタの「ユリウス」もあることから理論上どの対面でも見ることができ、デッキの完成度としてはかなり高かったと感じます。
2つ目の9番手が『サバイバー』です。
元々かなり自力の高いデッキでしたが、『武者』の台頭によって鳴りを潜めていました。
この10弾EX環境では「ユリウス」が登場したこと、『武者』の勢いが収まったことで再び一線級の力を取り戻したと言えます。
9弾EX環境末期でようやく黒入りのテンプレが一般化しましたが、黒を入れずに「ヘブンズ・ゲート」を入れた形も健在でした。
『サバイバー』が『メカオー』や『アポロ』に対して有利気味に戦えたということを加味しても、実は最終日の最適解であったデッキの一つだと考えられます。
3つ目の9番手が『ドロマーナイト』です。
「ネロ・グリフィス」を使用した『ナイト』の模索が諦められたところで、「アクア・マルガレーテ」を採用した形で結果を出す人が現れます。
「ネロ」型で悩みの種であったフィニッシャーは「ロレンツォ」と「クイーン」でカバーされ、「バレット・バイス」こそ切っているものの高いコントロール力を維持しています。
トリガーも厚くされていることから見られる対面が多く、完成度の高いデッキだと感じられました。
もしもロマノフカップがあと2日あったら?
何度か触れてきましたが、ロマノフカップ終盤はかなり『メカオー』に偏った環境になっていたと感じます。
『メカオー』が対策される前にシーズンが終わってしまったため、もう何日か時間があればまた結果も大きく変わった可能性があるでしょう。
たとえば、『メカオー』に有利を取りやすい対面として挙がってくるのが『サバイバー』『ドリームメイト』です。
『サバイバー』は強さが認知されるまでの時間が足りないデッキでした。
過去の記事でも度々私は言及していますが、『サバイバー』のデッキの完成度はかなり高く、『武者』さえ大人しくしている状態ならばほとんどの対面と戦うことができます。
『ドリームメイト』も長らく『メカオー』に有利気味と言われているデッキです。
ブロッカー対策には「サージェント・クワガタン」、クロスギア対策に「アレクセイ」や「ユリウス」を採用することもでき、もう少し時間さえあれば環境を変える鍵となった可能性があるでしょう。
もちろん、『武者』も『メカオー』に有利気味なデッキです。
ロマノフカップは不幸とも言えるほどにクロスギアへのメタがピークの状態で終わってしまいました。
さすがに『武者』『赤青サムライ』の使用者も減ってきた頃合いだったので、あと数日あれば他デッキがクロスギアメタを抜いていく流れもあり得たでしょう。
実際、上位の『メカオー』使用者には『武者』『ゼロ・フェニックス』へのメタを切ってミラーに目を向けたような構築も見られました。
先に紹介した『サバイバー』『ドリームメイト』が『武者』に不利なところも妙ですね。
『メカオー』の勢いがいい⇒『サバイバー』『ドリームメイト』が増える⇒再び『武者』が増える、程度の推移は2日の内でも起こり得たと考えられます。
もう一つ、『ラッカ天門ボルフェウス』は前述の通り、完成度の極めて高いデッキでした。
時間をかけて認知されていくなかで、プレイングの確立や使用率の上昇は大いにあり得たと考えられます。
そして、そうなればこのデッキへの対策が求めらることとなったでしょう。
たとえば、月末俄かに増加の予兆が見えたのが『黒緑ドルバロム』でした。
『緑抜き4cドルバロム』は『武者』の猛攻に耐えられなかったものの、「アレクセイ」「ユリウス」が無理なく採用できるところから、メタに寄せた構築が勝ち残る可能性が見えたと考えられます。
…というか『ラッカ天門ボルフェウス』に関してはデッキパワーの高さと見られる対面が多く、少し考えただけでは『ドルバロム』以外に大きく相性差を付けられるデッキが出てきません。
月初は単純に月末のメタゲームの続きとはならないので、”メカオー最強”の続きが見られないのは残念ですが、あるいはこんな未来もあったのかもしれません。
最後に余談となりますが、ここ数か月の最終TOP100のグラフを振り返ってみましょう。
貼るのはここまでにしておきますが、5期前のボルメテウス・武者カップ以降、『メカオー』は常にトップクラスの入賞率でした。(続きは以下私のTwitterモーメントからどうぞ)
https://twitter.com/i/events/1410577508882288645
このロマノフカップでは94件中28件が『メカオー』であり、率にすると約30%です。
これは全盛期の『ゲオルグ天門』に匹敵するほどで、長きにわたって活躍を続ける『メカオー』がいよいよ一線を越えたかもしれない、と思わせる率です。
もしあと2日間ロマノフカップがあれば、『メカオー』のシェアが少なからず落ちた可能性がそれなりにあると推測します。
今回の功績が『メカオー』にとって良いものであったのか、それとも悪いものであったのか。
後にデュエプレの歴史を振り返った際、このロマノフカップの結果が『メカオー』のターニングポイントになっていることがあるのかもしれません。
おわりに
いつも環境考察の記事を書いていますが、結構シナリオ立てて書くのが大変です。
頭の中をまとめるのだけはそんなに苦でもないので、今回は思いついたように書いたり、構築もツイートを引用したりと、かなり手を抜いてみました。
自分で書いておいて言うのもなんですが、ちょっとはリアリティがある記事になったのかと思います。
わかりにくかったり役に立たないと感じたらすみません、ちょっとだけ反省します(笑
最後に投げ銭方式で、内容とは関係ない文章を残します。
無理をする必要はありませんが、この記事や過去記事も含め、見合う価値があったと思ったらご購入いただけると大変嬉しいです。
いただけなくても、少しでもこの記事があなたの日々の楽しみにつながれば幸いです。
それではまた。
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