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新カード解説②(デュエプレ24弾)

こんばんははじめまして。海月です。

書いているのがたいてい夜なのでこんばんはとしておきます。

自己紹介はあまり意味を成さないと思うので省略します。

とりあえずデュエプレはサービス開始当初からプレイしていて、毎月マスター到達するくらいです。

24弾の新カードの考察第2弾です。

第1弾についてはこちらをどうぞ。

指標はこんな感じ。

9~10 環境トップレベルのキーカード。
7~8 優秀。環境でもよく見かけるレベル。
5~6 悪くはない。デッキや環境次第で使われる。
3~4 環境外。地雷枠や限定構築向け。
0~2 見なかったことにしていい。

基本的にはグッドスタッフ性とカードパワーを焦点にしているため、コンボ前提のカードはこの評価の限りではありません。

また、評価はするものの、用途の紹介がメインで、時折背景ストーリーでの活躍を織り交ぜていきます。

それでは以下、本題です。


アクア呪文師 スペルビー

事前評価:5

TCGからの変更点はありません。

名前・コスト・効果からわかる通り、《ホネンビー》の呪文版です。

呪文回収という点で見ると、《デ・バウラ》の相互互換ですね。

パワーが下がった代わりに自分で回収する呪文を探しに行くことができ、副次的に墓地を肥やすことができます。

文明の違いこそあるものの、はるか昔の《デ・バウラ》ではカードパワーが物足りなくなっているところを見ればこの点を活かす必要があります。

墓地を活かす現環境デッキの【墓地ソース】や【黒単ワルボロフ】がクリーチャー主体なところを見ると、呪文を活用する新しいデッキタイプを模索するべきでしょう。

一つ相性が良いのは《再誕の聖地》。

2枚肥やしながらこのカードを探しに行けるので、相性はなかなかのものです。

《再誕の聖地》を入れるデッキがコンボ寄りなことを考慮すると、構造的に不利なビートダウンに耐久出来るブロッカーを《スペルビー》が持つ点も見逃せません。

《偶発と弾幕の要塞》とは相性が悪くなってしまうものの、色やコストで差別化した長所を見出せます。

呪文と墓地肥やしを兼ねるギミックで考えれば、《インフェルノ・サイン》も性質上マッチしたカードです。

蘇生したいクリーチャーを墓地に落としながらこのカードを拾えればベストで、そうでなくとも《エマタイ》などを拾うだけでもその後のコンボの成功率を上げて行けます。

TCGでは《インフェルノ・サイン》が5コストだったのでより相性が良かったのですが…あちらと違ってデュエプレでは殿堂入りしていないので、一長一短ですね。

その他では墓地の呪文を再利用する《サイクリカ》と方向性が同じカードであることから、代替手段のように扱うことができます。

このあと紹介するカードは《サイクリカ》の呪文版のような効果を持つため、相性良く使えそうです。

コンボ的な使い方がメインとなるでしょうが、悪くない性能を持ったカードだと言えます。

TCGでは堅実な性能が評価されつつも、ぴたりとかみ合うデッキは見つからずにあまり日の目を見るカードではありませんでした。

現在の墓地利用系デッキでも傾向が見られるように、《ホネンビー》レベルのカードではカードパワーが不足してきているという側面もあります。

デュエプレでも同じ流れになる可能性は高いと見ていますが、【青黒シューゲイザー】などの《インフェルノ・サイン》を扱うデッキが23弾環境では見られたため、期待はできるかもしれません。


龍素知新

事前評価:7
FT:なるほどね。使ったことがあるものこそ、改めて価値を見出さないとイノベージョンにはつながらないのだね。――アクア・メディアクリエイター

TCGからの変更点は、ターン1の使用制限が付いた点です。

《スペルビー》のところでも挙げた、呪文版《サイクリカ》のようなカードです。

5コストで最大7コストのカードを使えるため、準備こそ必要なもののバリューは十分。

2コスト重いとはいえ、W・ブレイカーが付きながら唱えた上に手札に戻してしまう《サイクリカ》の異常さが際立つカードでもあります。

TCGでは墓地を肥やしながら呪文を唱えるカードと併用し、ループして勝利するデッキのメインパーツとして使われ、殿堂入りしているカードです。

クリーチャーの方は未実装(《ジャスティス》はゴッドリンクのみ)ですが、ターン1の制約が付いたのは今後そうしたものが登場するのを危惧してのことでしょうか。

一応、制限さえなければ《アレクサンドルⅢ世》でもループは可能でしたね。

これらの特殊な使い方は諦めて、大人しくグッドスタッフ的に使うしかなさそうです。

とは言え、状況に応じて墓地の7コスト以下の呪文すべてに成り代われるジョーカーカードが優秀なことには変わりありません。

先ほどの《スペルビー》で書いたように《インフェルノ・サイン》を軸としたデッキを組む場合、このカードが5枚目以降や1ターン早いコンボ起動のためのカードとして使えるでしょう。

【赤青UK】では《カツドン破》を墓地に落としておくことで5ターン目に《UKパンク》の着地を狙うことが可能であり、カウンターではない能動的な攻め方として検討できる強さは感じられるものです。

デザイナーズの内と見れる範囲では《エビデンス》の回数稼ぎに使うことができます。

この弾で実装予定の《Q.E.D》の最終形態はターン中3度の呪文詠唱を条件とするため、そちらも意識されていると思われます。

その他、コンボ的な使い方では《ソウル・アドバンテージ》も候補となるでしょう。

シンプルにパワーの高い呪文としては、デュエプレで7マナになった《ラスト・バイオレンス》なんかも候補となりますね。

汎用性を考えれば多少コストの低い呪文を唱えるのでも十分な性能であり、各種ホール呪文の連打や《ガチンコ・ジョーカー》《炎獄スクラッパー》を選択して唱える役割で【白抜き4cビッグマナ】などでも採用が見込めます。

スペックの高いカードであることは間違いないため、ハマった使い方が見つかることを期待しましょう。


母なる星域

事前評価:7
FT:大地の力が天に達した時、そこが星域となる。

TCGからの変更点はありません。

TCGでは神化編(33弾)のカードがようやく実装されることとなりました。

対照的なイラストで作られた調整版も今や感慨深いですね。

デュエプレは長らく花形ギミックである進化クリーチャーを推してきたゲームだったため、本家《星域》を出しづらかったのだと思われます。

この誰しもが諦めた・忘れたタイミングで実装されることを考えた人はそう多くないでしょう。

一応、ドラゴンサーガの次のシーズンが進化クリーチャー推しのシーズンになるということで、その導入的な意味合いもあるのだと思われます。

進化限定となった調整版とはいえ、時に《母なる大地》を思わせる活躍も期待できるカードです。

コストが非常に軽いことから余ったマナで唱えることはもちろん、《セブンス・タワー》などの使用可能マナが増えるブースト札とは相性良く使うことができます。

大型進化獣を扱うデッキほど、序盤に引いた進化獣を迷いなくマナに埋めることができ、終盤に本来のコストよりもはるかに軽いコストで出すという芸当ができるカードです。

もちろん、生贄クリーチャーがマナに置かれた時の枚数を参照することから、実質的に本来のコストよりも1コスト軽くプレイできるようになる強みも健在。

出せる進化クリーチャーがマナゾーンにいない時は、3コストのブースト札のように扱うこともできます。

母なる系には共通する、根本にある強さはこちらでも感じられるでしょう。

生贄としてはこの後紹介するカードも持つ種族、クリスタル・コマンド・ドラゴンは適したカードが多いです。

それぞれG・ゼロの進化元、《星域》をサーチするカード、《星域》を唱えるカードとしてコストにできますね。

もちろん《ボルバルザーク・エクス》などのカードも相性が良く、かつての【キリコ】を思い出す感覚で併用できるカードは多くあります。

TCGでは進化ギミックを活用したデッキでは広く採用され、特に《キリコ》《アルファディオス》《ドルバロム》《ヴァルキリアス》などの切り札を一段階躍進させるカードでした。

昨年実施されたリバイバルが今後継続するかは不明ですが、《アルファディオス》が《アルファリオン》でリメイクされたように、《ドルバロム》の方も期待したいところです。

また、次シリーズで進化元の緩い文明参照進化カードが多数登場するということで、《母なる星域》で状況に応じた進化獣を送り出すコントロールデッキは大きな強化を受けました。

右下6枚が進化獣

こちらは私がかつてTCGをやっていた頃に使っていたデッキを思い出しながら組んだものです。

進化論を唱えた「チャールズ・ダーウィン」にちなんで、【ダーウィン】という愛称で呼ばれる【母なる星域コントロール】となります。

環境で強かったとは言い難いものの、ファンデッキとして根強い人気のあるデッキでした。

現在のデュエプレは進化がメインというゲームからは遠ざかってきており、このカードが登場したことで特段躍進を遂げる現環境デッキはなさそうです。(【ブリザード】ではチャンスがあるか…?)

それでも、その高いポテンシャルで今後の活躍が期待できるカードだと言えるでしょう。

カードプールに追加されたことに大きな意味のあるカードです。

忘れがちな点としては、進化クリーチャーを出すことから場には生贄+進化元の2体のクリーチャーが必要ということがあります。

また、生贄には進化クリーチャーを選べないため、たとえば《グレイトフルライフ》に当てることで使い回すといった芸当はできませんので注意しましょう。


甲型龍帝式 キリコ3

事前評価:6
FT:龍帝式。それは神歌の力を解析し編み出された、龍素の新たな可能性。

TCGからの変更点は、効果にターン1の制限が付いた点です。

名前は「キリコキュービック」と読みます。

《キリコ》の2種類目の転生カードであり、こちらは呪文を踏み倒す対象となっています。

本家同様、着地した時に狙えるアドバンテージは無限の可能性があり、唱える呪文によっては勝敗を決する効力を発揮します。

狙い目となるカードの一つが《バイオレンス・フュージョン》。

時代はだいぶ進んだとは言え、これから出てくる《HDM》は未だに勝利を約束するほどのフィニッシュカードです。

《母なる星域》を活用し、《勝利リュウセイ》や《スペルサイクリカ》を進化元とすれば5~6ターンで《キリコ3》を着地させることもそう難しくなく、AD環境では狙って行きたい動きの一つのなります。

汎用性に目を向けるならば、超次元呪文も有力な候補です。

1ターン中に2枚、3枚と唱えればサイキックリンクも難しくなく、《バイス・ホール》が2枚ヒットするだけでも即時強烈な効果を持った《セイント・シャンメリー》を作ることができます。

若干ロマン寄りにはなってしまうものの、山札の上から3枚が選ばれる特性上、《ブレイン・ストーム》などによる仕込みも可能です。

各種《インビンシブル》呪文や《ティラノ・リンク・ノヴァ》など、一撃必殺の呪文を狙ってみるのも良いでしょう。

強烈なフィニッシャーとなり得る一方、以下のような課題も多く抱えます。

・踏み倒せる呪文が不確定
・早期着地のために《ライフ》等の弱い呪文を入れる必要がある
・出して勝ちが確定するわけではない
・踏み倒しメタ等の対策を受けやすい
・水ドラゴン進化が地味に重い

ひとつ目と二つ目は関連するもので、仕込みを行うのが現実的でない場合、どうしても早期着地を補助するための呪文が足を引っ張り得ることとなります。

着地を安定化させるための《母なる星域》が欠かせないとすれば、まずこれは効果にターン1制限があるために《キリコ3》から捲れるハズレカードとなる可能性が高いです。

これに《ライフ》等が1枚でも絡んでしまうと、もう1枚で《バイオレンス・フュージョン》級のカードを捲らなければ採算が合いません。

それらを入れるとどうしても事故の確率が高まり、かといってコストの低い初動系を入れれば出力が下がり…というジレンマは切って離せなくなります。

幸い、先日2コストのブーストカードとして《ジョニーウォーカー》が登場したため、《ジャスミン》と併せて呪文を減らしていく構築は最低限目指せそうです。

受けを《クロック》等に頼っていけば、なんとか形にすることはできそうでしょうか。

三つ目の「勝ちが確定するわけでない」という点は、この構築の工夫がどこまで実践に耐えうるかにもかかってきます。

再現性の高さでこの課題を克服できた場合、【キリコ3】が一定の強さを持つデッキと言うことができそうです。

四つ目については強力な呪文=クリーチャー踏み倒しが付きまとう傾向にあるため、《マグナム》や《オリオティス》などのメタを受けやすいということです。

《ティラノ・リンク・ノヴァ》などを使えば回避できますが、これが汎用性に欠けてしまうことは容易に想像できるでしょう。

五つ目の進化元問題については、有用な候補もいるとは言え、やはり昨今の進化事情から見れば「水のドラゴン」という指定は若干重いです。

デッキがバレると進化元を除去することで対処されやすく、ただの「ドラゴン」指定よりも苦しさを感じるものとなってきます。

こうした気になる点を総合していくと、やはり乗り越えるべき課題と構築制限、それらに対する出力のバランスからあまり強いデッキとはなりづらいだろうというのが現時点の感想です。

なんとか形にしてマスター到達くらいはできるものの、環境上位に入るには難しいタイプだろうという想像ができます。

何かしら御誂え向きの呪文や、強力なデザイナーズカードが登場してくれるのであれば可能性は感じられるので期待したいところです。

TCGでは特殊なカードと併用することでほぼ確実にワンショットを決める構築がカジュアルデッキとして存在しました。

詳細な説明は省きますが、《オールデリート》を唱えると互いの場も盾も手札も空にした後で自分の場にクリーチャーが1体出て、そのままダイレクトアタックを通せます。

《オールデリート》が出るかはわかりませんが、《禁断》の方はほぼ間違いなく次の25弾で実装されるはずです。

いつかのひょっとしたらを期待したいですね。


おわりに

《龍素知新》はTCGでループに使われることがメインでしたが、やはり5で7まで唱えられるというのは強力で、私もよく使った覚えがあります。

TCGと比べると《ロスト・ソウル》《英知と追撃の宝剣》《ガンヴィート・ブラスター》といった強力なカードがいずれも8コストに調整されているのが悲しいですね…

7コストのラインはデュエプレで意図的に調整されている感じを受けるので、《龍素知新》の評価もどうしても改めなければいけないことを書きながら感じました。

《母なる星域》は書いたように、【ダーウィン】というデッキを愛好していてかなりお世話になったカードです。

デュエプレではもう暴れるほどのカードではないように感じますが、様々なデッキの可能性を広げてくれる良いカードだと思います。

運営のサービスに感謝したいですね。

こんな感じで、ちょっと遅れるかもしれませんが事前公開カードの評価は最後までやっていこうと思います。

よければ次回の③もどうぞ。

それではまた。

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