新カード解説②(デュエプレ9弾)
こんばんははじめまして。海月です。
書いているのがたいてい夜なのでこんばんはとしておきます。
自己紹介はあまり意味を成さないと思うので省略します。
とりあえずデュエプレはサービス開始当初からプレイしていて、毎月マスター到達するくらいです。
9弾の新カードの考察第2弾です。
第1弾はこちらをどうぞ。
指標はこんな感じ。
9点~10点 → 壊れ性能。環境トップレベル。
7~8点 → 優秀。環境でもよく見かける。
5~6点 → 悪くはない。癖があったり、デッキや環境次第で採用される。
3~4点 → おそらく環境では見ない。地雷枠や限定構築に活路を見出す。
0~2点 → 見なかったことにしていい。
基本的にはグッドスタッフ性とカードパワーを焦点にしているため、コンボ前提のカードはこの評価の限りではありません。
それでは以下、本題です。
森の指揮官コアラ大佐
事前評価:7
紙からの変更点は以下。
・Oドライブ光の効果が”攻撃できない効果がすべて無効”→”W・ブレイカー付与”になった
・Oドライブ火の効果が”W・ブレイカー付与”→”スピードアタッカー付与”になった
デュエプレでは修正されてしまいましたが、紙の「ダイヤモンド・カッター」は召喚酔いも含めて無効化できたため、実質SAとして運用することが可能でした。
この変更に迎合したため、Oドライブの効果がデュエプレでは入れ替わることになったのでしょうね。
光でW・ブレイカー付与も怪しいですが、SA付与よりはまだ違和感がないと判断されたのでしょう。
ほとんど意識することはないでしょうが、「ディオーネ」に引っかかるようになった点は弱体化と言えます。
新規ドリームメイトということで、現在のTier1でもある『ドリームメイト』に入るか考えてみる必要があります。
あくまでこの基盤を保つと考えた場合、白・赤の枠はデッキの回転とOドライブの性質もあって抜くことは難しそうです。
色だけ見ると一番いいのは「烈流神」と1枚の初動「フェアリー・ライフ」あたりが抜く候補となるでしょうか。
計3~4枚の枠を「アラゴナイト」・「コアラ大佐」に変えるならば一定のバランスは保てると思われます。
次に「烈流神」を抜いてまで「コアラ大佐」を入れる価値があるか?というところを考えてみましょう。
メリットは以下。
・色があれば実質5枚目の「ボルパンサー」として使える
・「ヤッタル」→「コアラ大佐」Oドライブ火で「ヤッタル」と併せて2点orOドライブ光で「ヤッタル」で2点→「パンダ」で4ターンリーサルが狙える
・「烈流神」があったことによる多色事故率を下げられる
・効果をフルに使っても「烈流神」より2コスト軽く運用できる
2つ目は「アラゴナイト」が蔓延る今の環境では勇気のいるプレイですが、知っておいて損はないことですね。
デメリットは以下。
・「パンダ」からリクルートされるドリメの価値が下がる
・「烈流神」で作れた”積み”の場面を作ることができなくなる
モヤシアンブロッカブルSAとして運用できる「烈流神」は往々にして相手に対処のしようがない状況を作れるため、強力な唯一性があると言えます。
メリットもデメリットも五分と言えるほどに存在するため、良い選択肢とできそうです。
また、「大作家ゴリランボー」がいたことで形を成していた『赤緑ドリメ速攻』にも色の問題こそあれど良い戦力となりそうです。
余談ですが、紙では”3コストの自然クリーチャーが攻撃する時にコストを払わずに進化できる”というカードが覇権を取った影響で、登場から8年ほど経った2015年頃に価格が急騰したことがあります。
自然単色のクリーチャーでSAになれるという唯一の個性はぜひ覚えておきたい、良カードです。
囚われのパコネコ
事前評価:6
紙からの変更点は、以下。
・バトル置換効果が相手からの攻撃限定になった
・アンタッチャブル効果がビークル・ビーがある時から進化ドリームメイトがある時に変更された
テキストが長いですが、オリカではなくきちんと存在する低コストドリームメイトです。
「ジャンボ・アタッカー」が1つ目しか持っていないことを考えると、如何に詰め込み効果かがわかりますね。
順番に見ていくと、パンプは1000のみなものの、「ジャンボ・アタッカー」が立証しているようにこれだけで「ウルコス」などの2000ラインを「メツ」の全体火力から守れるようになります。
「パンダ」で「アガピトス」を越えたりと、些細ながらあって助かる良効果です。
2つ目のバトル置換効果も「パンダ」が立証している通り強力な効果で、味方のパンプを行うこのカードを守りやすくします。
「アガピトス」が蔓延する環境で優先してタップされつつ、攻撃を「パンダ」や「モッフル」で守れるのは意識されている気がしますね。
最後のアンタッチャブル効果は置物としての生存率を上げるほか、ビートダウンする際にトリガーで除去されづらいフィニッシャーとなり得ます。
これだけメリット効果を抱え持ったカードですが、やはり気がかりなのは枠の問題です。
「コアラ大佐」と同様に基本は「烈流神」の枠と初動1枚程度が入れ替え候補となるでしょう。
「パンダ」からリクルートした場合で考えると、トリガーを踏まなければ「パンダ」の2点→次ターン「ボルパン」召喚からの「パンダ」「ボルパン」で3点と選ばれない「パコネコ」で安全にフィニッシュできます。
「パコネコ」→「ウルコス」+「パコネコ」で1点→「パンダ」攻撃で「ボルパン」が捲れれば理想とは言えますね。
面が重要になる同型勝負では処理されづらいカードとして機能しそうです。
ただ少々ご都合な面があるので、「烈流神」を押し退けて採用されるかは怪しいところです。
「コアラ大佐」同様、『赤緑ドリメ速攻』での採用も検討するカードですね。
単体スペックはこれまでの2コスト全体で見ても随一のため、ドリームメイトを採用するデッキなら一度は意識するべきでしょう。
伝説のサンテ・ガト・デ・パコ
事前評価:5
紙からの変更点は以下。
・進化元にアーク・セラフィムが追加された
・ドロー効果にアーク・セラフィムが追加され、自身も対象になった
・ドローに手札上限がついた
名前は”聖なるパコの猫”といった意味だそうです。(出典:DMwiki)
ドリームメイト、アーク・セラフィムの進化クリーチャーとしては既に「パンダ」「ソルダリオス」というエースが存在します。
「サンテ」を採用するとなると、必然的に「パンダ」「ソルダリオス」とは違う軸で考えることとなりそうです。
7コストというコストは重いため、軽減クリーチャーや「フェアリー・ギフト」との併用は真っ先に考えたいですね。
とりあえず3ターンまでにブーストか軽減を出せれば「ギフト」で4ターン目に着地できるため、そう簡単に除去はされないと考えられます。
では「サンテ」着地後どうするか?と考えると、真っ当な手段は軽減クリーチャーを展開しつつの「マザー」出しで安全に攻める道でしょうか。
「サンテ」のドローと軽減効果によって1ターンで「マザー」を着地させることもそう難しくないと考えられます。
ただ、これだと最速で不安定な6ターン目の動きとなるため、既に堅実に「マザー」を立てるプランを持った『白青メカオー』や、その間に殴り切る『ドリームメイト』『アーク・セラフィム』には劣ります。
デュエプレではデザイナーズコンボの分が強いため、今のところ目立った組合せがない「サンテ」を使うには少々悩まされそうです。
ドリームメイトとアーク・セラフィムが真っすぐな性格のカードが多いため、妨害クリーチャーでコントロールする戦術が取れないのも痛い点ですね。
現状ある面白そうな使い方では「トリファリオン」との組み合わせを考えられそうです。
「ギフト」で「サンテ」を5マナ時に出した場合、次ターンの5マナ「トリファリオン」の捲り次第で即時「マザー」を狙えます。
「サンテ」「ギフト」が「トリファリオン」とかみ合わないのが残念ですが、意外を突ける流れなので覚えてはおきたいですね。
採用先が難しいカードですが、緑単色でドローと軽減の効果はエンジンの役割を担うのは唯一と言えます。
戦攻闘竜アルドロン
事前評価:6
デュエプレのオリジナルカードとして登場しました。
後に紹介する「キリン・レガシー」とのデザイナーズコンボを持ったカードですが、既に存在するカードでも「太陽王ソウル・フェニックス」とのシナジーがあります。
即時打点となれるため、「ソウル・フェニックス」の弱点だったあと一歩の詰めを支える役割を担ってくれそうです。
G0のカードが出る度に述べている通り、ノーコストで場に出せるこの効果はこれのみで価値を見出せるほどに非常に強力です。
『ティラノ・ドレイク』にはフェニックスに「プルート・デスブリンガー」、進化獣に「ドルザバード」が存在するため、「プルート」がいる状況でG0→「ドルザバード」の進化が狙えます。
ティラノ・ドレイクの進化と言えば「ボルガウルジャック」もいるため、プルートと併せて相手の盤面をぐちゃぐちゃにもできます。
フェニックスという条件は重く感じますが、デュエプレではサポートが充実したために環境で多く見かけるので、紙でのイメージは拭った方がよさそうですね。
多色ながら地味に3マナ3000とそこそこのパワー、3枚デッキを回復する「パルティア」相当の効果を持っているため、パフォーマンス自体は低くないカードです。
クリーチャーと限定されている点は何かと将来的に使われる可能性が見えてきそうです。
現状、専用デッキ以外で使われる機会はほぼないでしょうが、唯一性の強いカードとして覚えておきたいですね。
名前からして元ネタになったであろう、高い汎用性を持った「ドルボラン」の実装が期待されます。
鎧亜の氷爪メフィスト
事前評価:7
紙からの変更点は以下。
・コストが1下がった
・効果で進化クリーチャーを出せなくなった
1つ目の効果は紙では”ロスト・プリズム”というキーワード能力で、先に実装されたカードでは「コルンバ」が持っていました。
単純な能力でありながら搭載したカードも少ないため、わざわざキーワード能力化することでプレイヤーが覚える手間を省いたのだと思われます。
今までのカードでメインの踏み倒し効果と相性が良さそうなのは以下です。
「驚天」は語る必要もなく大型として機能し、あまり見かけなかった「スケルハンター」も踏み倒す前提なら厄介なアタッカーとなりそうです。
「ディオーネ」「レモン」は相手ターン中に出ればSAを止めたりリーサルを防いだりと、トリッキーな守りができます。
「フェイト・カーペンター」も相手ターン中に出ればマッドネス(相手のターンに手札から捨てられる時~で始まる効果)を起動でき、「リドロ」は対面の思考を一瞬止めます。
「アカシック・サード」は低コストの定番異端児として、返しのターンでの圧をかけられそうですね。
…と、「驚天」と「スケルハンター」を除くと受動的なものがやや多めで、対象範囲が絞られていることもあって「アルバトロス」よりも癖は強そうなカードです。
SAを得て”コストの合計が5”から”5以下を2枚”に大幅強化された「アルバトロス」とは差がついてしまった気がしますね。
ただ、「アルバトロス」がやりすぎていた感があったので紙準拠(むしろ進化が出ないため弱体化)の「メフィスト」はこれで適正なのかもしれません。
「アルバトロス」と両方を採用したビートダウンは除去コン泣かせもいいところです。
前評判を覆して暴れる「驚天」をリクルートできるということで、コスト参照なこともあって将来性は高いと言えます。
双流星キリン・レガシー
事前評価:5
紙からの変更点は以下。
・メテオバーンの条件が”進化でない多色クリーチャーを召喚した時”から”他のクリーチャーを召喚した時”に緩和された
・W・ブレイカーからT・ブレイカーになった
先の「アルドロン」とはデザイナーズコンボが組まれていて、「キリン」の後に即G0で「アルドロン」を出すことで「キリン」の効果を使うことができます。
デュエプレではメテオバーンで墓地に送るカードは進化する時に選択した順番と決まっているため、進化の際は慎重に選ぶ必要がありますね。
ではその踏み倒しはと言うと、進化元にしたカードが場に出るため、「ペガサス」のように強力なクリーチャーを出すのは難しいです。
長期戦で優秀な多色を進化元にすれば…というのは冗長です。
せいぜいアドバンテージを稼いだ後の5コスト多色サイクルあたりを下敷きにして出すのが堅実なところでしょうか。
早めの効果起動を狙うと「アルドロン」がなければ狙いづらい上に踏み倒すカードも弱く、除去耐性がないことを考えると、サポートが少なければかなり使いづらいカードと言わざるを得ません。
登場の可能性が考えられるのは、「タイムチェンジャー」や「時空の庭園」といった、仕込みを行うカードでしょうか。
進化元の一番上に置く、という効果で実装されれば、進化元に縛られずに狙った大型を出すことができます。
また、少々未来のカードですが、容易にメテオバーンを発動させるためのG0要員として「ブラッディ・シャドウ」が出てくれると実践級の活躍も見えて来るかもしれません。
メテオバーンを早期に連打して、「キリン」を特殊勝利効果を持つ「ユニバース」の進化元にする戦術もあるため、こちらの登場も期待したいですね。
「ユニバース」は調整と位置づけが難しいため実装が見送られているのだと考えられますが、高い人気をもつカードでもあるため、EXパックの方針を鑑みても近い将来使える日がくるかもしれません。
ただ、仮にこの活用法が強力だとすると対話拒否のデッキが横行することとなってしまうのがネックですね。
「キリン」を思い切ってSRで実装をする以上は、うまく活用される道が整備されることを願いたいです。
まとめ
最初に看板の「ボル武者」が来たため、この5/13~5/14のカードは思わぬ方向から来た感じがしました。
単体として面白いものが多かったので、カードパワーはともかく実装が待ち遠しいです。
8弾がグッドスタッフ性が高いカードが多かったため、7弾のようにコンボを前提とした設計方針なのかもしれませんね。
よろしければ次回の③もどうぞ。
それではまた。