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新カード解説④(デュエプレ25弾)

こんばんははじめまして。海月です。

書いているのがたいてい夜なのでこんばんはとしておきます。

自己紹介はあまり意味を成さないと思うので省略します。

とりあえずデュエプレはサービス開始当初からプレイしていて、毎月マスター到達するくらいです。

25弾の新カードの考察第4弾です。

③についてはこちらをどうぞ。

指標はこんな感じ。

9~10 環境トップレベルのキーカード。
7~8 優秀。環境でもよく見かけるレベル。
5~6 悪くはない。デッキや環境次第で使われる。
3~4 環境外。地雷枠や限定構築向け。
0~2 見なかったことにしていい。

基本的にはグッドスタッフ性とカードパワーを焦点にしているため、コンボ前提のカードはこの評価の限りではありません。

また、評価はするものの、用途の紹介がメインで、時折背景ストーリーでの活躍を織り交ぜていきます。

それでは以下、本題です。


九極 デュエンジェル

事前評価:5

TCGからの変更点はありません。

条件が付く代わりに相手限定となった《アルカディアス》効果を持つカードです。

コストは9と重いものの、ブロッカーを持つことで《ヘブンズ・ゲート》の対象となります。

この辺りはもはや説明不要なことですね。

これもお決まりなことですが、光の部ロッカーの評価の如何は

・cipでアドバンテージを取るか
・効果に十分なパワーがあるか

の2段階で行うのが基本となります。

1段階目のcipについては持っていませんが、これは持っている方が貴重なくらいなので大きく評価を下げることはありません。

2段階目で「では能力は強いか」を考えますが、《アルカディアス》と同等の効果は今でも十分通用するほどに強力なものです。

《アルカディアスD》が少なからず環境で見られることからも、それはわかります。

このカード自体T・ブレイカーであるため、出た時に条件を満たしていなくても3点を通せば即座に効果が起動します。

常在効果なことからシールドが2枚以下になったその瞬間から発動するため、この3点に含まれる光以外の呪文はもう使用不可能です。

生存すれば効果の発動を狙うのはさほど難しくなく、ビートに対しては13500の高いパワーが、コントロールに対しては呪文ロックの効果が強く出られる特徴となります。

一定の評価ができたところで、現在の【天門】に枠があるかという問題です。

モルトNEXTカップ1位の宮原さんのリストをお借りしました

【白単】自体が既に何度かアップデートを重ねてきたデッキなだけに、気軽に調整できる枠はありません。

より深く見ていくと、

・9コストがいざ手出しする時に重い
・ドラゴンを持たないために《コッコルア》などのサポートを受けられない
・相手のシールド2枚の条件が果敢な攻めを要求され、受けよりなデッキの【天門】とミスマッチしている
・最も防ぎたい《スパーク》系を防ぐことはできない

など、多数の課題が挙がってきます。

特に4つ目は《アルカディアスD》の採用率がそこまで高くなく、《アルファリオン》が優先されるところからもわかりますね。

とはいえ、効果の性質的に1~2枚の採用でも十分仕事をするカードなため、調整枠として選択肢にあるのに悪いカードではないです。

環境を見ながら使われることはあるかもしれません。

もう少しすると光の9コストのクリーチャーという特徴はテーマ化されるため、そちらのデッキが組まれる際にはロック役として候補となります。

追加の余談ですが、TCGでは《白騎士の精霊アルドラ》以来の《ヘブンズ・ゲート》から出るT・ブレイカー持ちであり、メリット効果を持つものとしては初でした。

デュエプレではまず15弾の多色ブロッカー《エル・ドラード》でこの常識が破壊され、単色である点も19弾の《アガサ》で撃ち破られています。

この2枚は今でも十分通用するパワーを感じられますね。

TCGとデュエプレの【天門】を取り巻く歴史の違いを感じられる部分です。


天星の玉 ラ・クルスタ

事前評価:6
FT:平和を愛するミラクルスターは、光の国では誰からも慕われていた。

TCGからの変更点はありません。

《グローリー・スノー》を内蔵したクリーチャーです。

トリガーを失ったとはいえ、コスト相応のパワーのブロッカーが付いてくるのは小さくありません。

現在でも下位種の《バロン・アルデ》が【白単天門】で採用圏内にあるところを見ると、こちらも十分投入が検討できます。

あちらのように《ドラゴンズ・サイン》に繋がる3→5の動きを作ることはできませんが、こちらは4→7で《ロージア》や《セイントローズ》に直接つながるカーブを描くことが可能です。

アドバンテージの面で見ても2枚分取れるのは手札事情がシビアな【白単天門】にありがたく、どっしり構えるタイプの構築では初動とできます。

攻撃こそできないものの、ブロッカーはデッキの起点となる《ヘブンズ・ヘブン》の龍解に貢献ができる小さくない要素です。

《ラ・クルスタ》→《セイントローズ》+《ヘブンズ・ヘブン》→ターン終了時にブロッカー踏み倒しで3体のブロッカーが揃うので、《ロージア》と《セイントローズ》を差別化する特徴とも言えるでしょう。

他にも呪文メタに引っかからなかったりと、トリガーの《グローリー・スノー》と比べても遜色のないカードです。

TCGでは【白単天門】や、限定構築戦の【白黒天門】などで採用が見られました。

デュエプレでも【白単天門】が環境デッキとして存在するため、良い候補になって来ると考えられます。


指令の精霊龍 コマンデュオ

事前評価:5
FT:皆のもの!ミラクルスター様の後に続け!――指令の精霊龍 コマンデュオ

TCGからの変更点はありません。

光の新たなテーマとして、cip1ドロー+自分のコスト未満の光クリーチャーを展開するカードが多数登場します。

コスト幅は4~8まであり、4と8はブロッカーを持っていました。

《デネブモンゴ》は既に実装済みでしたね。

デザインされている光版の【連鎖】デッキを組むことが可能となります。

横展開をしていくことから進化獣に繋げやすく、進化VやG・ゼロとは好相性です。

どちらもフィニッシャー性能は高いので、【白単連鎖】を組む場合は有力な候補となります。

この《コマンデュオ》は5コスト以下を出すことができ、相性の良いカードとしては《ガガカリーナ》が筆頭です。

これから《シュヴァル》を呼び出すことで、一気にエンコマを3体揃えることができます。

サイキックを呼ぶ定番の《ヨーデルワイス》で5打点展開するのも悪くありませんね。

先ほどの8コストの《カイザルバーラ》から始めた場合は、《カイザルバーラ》→この後紹介する《ジュネラローズ》→《コマンデュオ》→《ガガカリーナ》+《シュヴァル》で5体が揃って《アルファリオン》の条件を満たせます。

ドローソースを積んだ白青などで組む場合、それなりに狙えそうな動きです。

他は【白単サザン】でも候補とでき、《コッコルア》からマナカーブが繋がる上に、《アガピトス》からの踏み倒しの範囲内です。

《コッコルア》に続く軽減クリーチャーには期待したいですね。

連鎖して嬉しい5コスト以下がいないのは気になりますが、《サリヴァン》よりも癖なく使えるでしょう。

インフレが進む中で明確に強い動きがないのはネックですが、単体としての性能は悪くなく、クイックピックなどのグッドスタッフ性が肝となるルールでは活躍が期待できます。


赤薔薇の精霊龍 ジュネラローズ

事前評価:5
FT:ジェネラローズからコマンデュオ、そしてレッドローズ。この絆の連鎖こそ、光の国の強さだ!

TCGからの変更点は、マナ武装効果が追加された点です。

白の連鎖クリーチャーの7コストです。

基本は《コマンデュオ》の上位種という説明で足りますが、こちらは《ドラゴンズ・サイン》の上限値ということがまず重要な要素です。

5マナのこれから《コマンデュオ》に連鎖すればそれだけで4打点が揃い、更に+αの展開が可能です。

現6コストの最優秀カードである《エバーローズ》も対象となるため、上手く展開できている際には《エバーラスト》の龍解も狙いやすいでしょう。

TCGの効果ではこれ止まりだったのですが、攻撃トリガーが追加されたのは何かと用途を増やせそうです。

一つ考えられるのは《レグルスフィア》から《レッドゥル》を出して、即効果を使う道です。

奇襲となりやすく、相手のタップされたクリーチャーに攻撃する場合は大きなアドバンテージを取ることができます。

攻撃トリガーのラグを逆手に取ることもでき、先に《ジュネラローズ》を出しておくことで《コマンデュオ》召喚から《パーフェクト・アース》を出し、《ジュネラローズ》攻撃時に《エメラルーダ》を出して暴発、といった動きも可能です。

《パーフェクト・アース》が実践向きかは別の話ですが、《ドラゴンズ・サイン》をトリガーした際などは狙いやすい動きでしょう。

こちらも《コマンデュオ》同様に悪くないカードですが、「これをやったら強い」という鉄板ムーブが存在しないのが痛いところ。

TCGの頃にも連鎖した先で《アルファリオン》を着地するくらいしかなかったので、デュエプレでは別路線を用意してもらいたいものです。

カードパワーこそ認められますが、現状強いデッキを組む際に入って来るカードではないと考えられます。


革命天王 ミラクルスター

事前評価:6
FT:王から民へ。民から民へ。誰かを守りたいという想いが連なった時、ミラクルスターに革命の力が宿る。

TCGからの変更点は、cipドローが1枚から光コマンドの数となり、革命2の効果がcipから攻撃トリガーになった点です。

ひとつ目の効果は先ほどの《ジュネラローズ》の強化版といったところで、複数枚のドロー+展開を狙えます。

こちらが進化によるディスアドバンテージを負っていることから、これでようやく同等といったところです。

3枚くらいのドローができれば御の字でしょう。

3枚ドローできる時は最低3体場にいることを意味するため、効果で《エバーローズ》を出せばそのまま《パーフェクト》の龍解を見込めます。

あちらの弱点である、踏み倒す対象が手札にない問題を多少解決していると言えますが、それでも対象は複数並べるのが難しいコマンドのため、過信は禁物です。

コマンドが複数並ぶ時は6コスト以下の追加展開が有効となりづらいのもあって、難しい性能に感じられます。

もう一つの効果は革命2で攻撃時に盾追加を行うもの。

複数枚の盾追加は形成を一気に変える力があり、ビートダウン系に対する〆としては強力な効果です。

特に【白単サザン】においてはトリガーがほとんど採用されていなく、盾を増やすカードも他になかったため、一度攻められたところから立て直した後の相手のカウンターを防ぐ役割が期待できます。

《コッコルア》などの軽減も入り、《サザン》や《アガピトス》などの複数並びやすいコマンドもあるため、【白単サザン】のデッキにシナジーのある効果です。

TCGと違ってcipから攻撃トリガーとなったため、生存する限りは条件を満たせば何度でも盾追加を狙えます。

攻撃が必要になってしまったのは小さくない変更なものの、TCG版と比べると一長一短だと言えるでしょう。


展開と防御の2つの役割を一気にこなすのは個性と言えますが、率直に言って二つの効果はどちらもゲームの対局を変えるほどに強力なものではありません。

ひとつ目に関しては《ジュネラローズ》の互換なら《ドラゴンズ・サイン》に対応するそちらを使えばいいですし、どちらにしても自分よりコストが低いカードを踏み倒しすのはコンボありきです。

二つ目も悪くないにしても、結局のところ革命2という条件が重くのしかかってきます。

白単系で組む場合は自傷方法も《ネバーエンド》などに限られ、この条件を達成できるかは相手依存となってしまう場合がい多いでしょう。

何より、これらの効果をフルに使えたとして、勝利が決まらないのはなかなかに致命的な要素です。

②の《キラー・ザ・キル》を「出しても勝ちが決まるわけではない」と評価しましたが、こちらはそれ以上に苦境にあると言えます。

【白単サザン】や【白単天門】で候補にこそできるものの、厳しい枠争いの中で優先できるかと言われれば怪しい寄りだと現状では評価せざるを得ないです。

せめて効果が光のクリーチャー参照であればとは思うのですが…

TCGでもほとんど活躍のなかったカードなだけに、デュエプレ運営の調整を信じたいところです。


おわりに

今回は白のクリーチャーたちでした。

ドラゴンサーガで強烈なパワーを持つカードが多く登場した光文明ですが、革命編では癖の強いカードが多いです。

そのため、テーマとしてプッシュされるかはわからなかったのですが、しっかり白単連鎖系は実装するようです。

《デュエンジェル》のところで書いた9コストの侵略勢も、ひょっとしたら次弾以降で来るかもしれませんね。

《ミラクルスター》はTCGでもかなり地味な性能で、私も効果がうろ覚えで自力で思い出せないほどでした。

デュエプレでの調整も特に問題を解決しているようには見えませんが、使ってみなければわからない部分があることを願いたいです。

よければ次回の⑤もどうぞ。

それではまた。

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