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デュエプレ23弾環境考察(NEW)

※全文無料です。気兼ねなく。

こんばんははじめまして。海月です。

書いているのがたいてい夜なのでこんばんはとしておきます。

自己紹介はあまり意味を成さないと思うので省略します。

とりあえずデュエプレはサービス開始当初からプレイしていて、毎月マスター到達するくらいです。

以下にて23弾環境の推移と簡単な解説を記録として残していきます。

シーズン終了直後に随時追記予定です。


全体概観

語るに欠かせないのは、17弾のND落ちによって様々なデッキが弱体化を余儀なくされてしまった点である。

具体例を挙げると、

【グレンモルト】→《リュウセイ・ホール》
【サイクリカ大地】→《リュウセイ・ホール》、《ホワイトグリーン・ホール》
【UKパンク】→《グレンニャー》、《アクア・スーパーエメラル》
【墓地ソース】→《グレンニャー》、《アツト》
【シューゲイザー】→《ヨーデルワイス》
【ビッグマナ】→《リュウセイ・ホール》、《ダンシング・フィーバー》
【祝門】→《アクア・スーパーエメラル》、《陰謀と計略の手》
【ドラフレカチュア】→《ドラフレカチュア》

といった感じ。

いずれもデッキの初動・中継ぎを担ったカードであり、それらを封じられたことで基盤を揺るがすほどの大打撃を受けている。

ここに勝利セットをはじめとしたサイキック・クリーチャーが落ちたことも加わるため、影響はさらに大きい。

こうした前提によって、23弾環境ではまず新デッキが脚光を浴びていくであろうことはほぼ約束されていた。

実際に出来上がってきたものとして、【モルト王】【黒単ワルボロフ】【赤単ヒューマノイド】がそれぞれ注目を集めた。

特に【モルト王】は回ればADの【バルガライゾウ】顔負けの5ターン《モルト王》の破壊力が、【赤単ヒューマノイド】はボードコントロール性の高いビートダウン力が評価されている。

【黒単ワルボロフ】は《タイガニトロ》のハンデスと、破壊・リアニメイトを交えたコントロール力は高い魅力があるものの、3ターン初動のデッキ故に後手に回ると後れを取ってしまうため、この2デッキに比べると若干地位は低い。

とはいえ、それぞれのデッキはコンボ・ビート・コントロールの異なる方向に向いており、この3つによる総合的な環境包囲力は高いと言える。

これらに如何に分が良く戦えるかが、環境の第1の鍵となった。

まず頭角を現したのは【UKパンク】。

《カツドン破》によるカウンターギミックがビートダウンに対して軒並み優位を保つことができ、《モルト王》でさえ《ドラゴ大王》が絡まなければ止めるに難くない。

《アクア・スーパーエメラル》が抜けた穴は《エメラルーダ》で埋められ、それに伴ってデッキカラーも赤青からラッカへと推移した。

【黒単ワルボロフ】はハンデスこそ重く刺さるものの、《タイガニトロ》の1枚残しが致命傷とまではできない。

登場以来癖の強いデッキで使用者を選ぶが、現環境では最も相性差小さく多くの対面と戦えるデッキとなっている。

次いで形を成したのが【トリーヴァMAS】だった。

こちらは《エビデゴラス》によって【黒単ワルボロフ】に対して強く立ち回りやすい。

前環境までの【トリーヴァ大地】をベースに、《ホワイトグリーン・ホール》の不在を《エメラルーダ》で補う構築が模索された。

兼ねてから採用が見られた《VAN》は刺さりの良さが注目され、現ND環境を象徴するフィニッシャーとなっている。

研究が進む中で、《龍素力学の特異点》でGJの勝率を上げる《鬼丸「覇」》入りの構築も散見されるようになってきた。

ただし、防御面はかつての【トリーヴァ大地】に遠く及ばず、ビートダウンに有利を取れない脆さとデッキパワーの低さが課題となっている。

ビッグマナ系統に活路が見出されると、目を付けられたのはランプカードの主砲《ロマネスク》である。

【リースドラゴン】は《ライオネル》《VAN》をフィニッシャーとして抱え、《ヴィオラ》+《イージスブースト》のロックも通りやすい環境であることから高いデッキパワーを持つ。

かねてより存在したデッキではあるが、環境の低速化や《勝利リュウセイ》の撤退によって、相対的な立ち位置が良くなったと言える。

同系統の【モルト王】に対して、速度で間に合い得るのも強みであり、ビッグマナ系の有力候補となった。

同じ流れで再評価を受けるようになったのが【シータ刃鬼】。

《リュウセイ・ホール》の不在こそ手痛いが、加速から《刃鬼》1枚でゲームを終わらせる動きに支障はない。

こちらは確定枠が少ないことからトリガーを増やしてビートダウンへの対策がしやすく、《MAS》が採用できる点を長所とする。

そしてゲームレンジが後ろに傾く兆しを見せる中、お決まりのように【速攻】も顔を見せるようになった。

【赤単ヒューマノイド】があと一歩のスピード不足を感じるのであれば、よりビートダウンの純度を高める構築が志向されるのは一種の必然だろう。

その他デッキとしては、

・白青、白単に舵を切った【天門】
・前環境デザイナーズの【白単サザン】
・カードプール縮小の煽りを受けていない【リキッドピープル】
・リペアの試される【墓地ソース】
・ワンショットミッドレンジの定番【シューゲイザー】

などが存在する。


環境の大構図としては、ビッグマナvsビートダウン。

その上でビッグマナに強さの比重が偏っているが、環境を定義する主導権ははビートダウン側が握っている。

基準は【赤単ヒューマノイド】と【リキッドピープル】と【赤白速攻】。

【赤単ヒューマノイド】が高いボードコントロール力を持つことからビートミラーで優位に立ちやすく、【リキッドピープル】はリソース力と《アクア・エリート》《クロスファイア2nd》による継戦力・上振れを擁することから足切り性能が高い。

ビートダウンとしてアイデンティティを維持するためには、更に速度を上げる程度が現カードプールの回答であり、【赤白速攻】がここに加えられる。

ビッグマナ側はフィニッシュターンの平均値と、これら3種のビートダウンを耐える力の総合値が評価の基本となっている。

・守りの薄さの代償に最速7マナでの決着が可能な【モルト王】
・受けに回りやすく、チューニングもしやすい【刃鬼】
・両者の中間で大型の高い制圧力が売りとなる【リースドラゴン】

といったように、各デッキの特徴をパラメータとして抑えておきたい。

そして、ビッグマナでもビートダウンでもないデッキを使う場合は、この観点からより慎重な考察が求められると言える。


カードプールが制限される中でも、メタゲームの変遷は細かで、循環性は非常に高い。

昨日勝てた構築が今日勝てないということも多く、環境終盤に来て相性構造を変えるような構築変化を遂げたデッキ複数存在する。

昨年の17弾環境もそうであったが、年末商品の追加によってわずか1カ月足らずで終わらせるには惜しい環境である。



スペルサイクリカカップ最終TOP100

筆者は8弾環境であるロマネスクカップから統計を取っているが、最多入賞のデッキの入賞数が10件を下回るのはおそらく初めてのことである。

雑感としては22弾から目立った先攻優位・メタカードの不足によるデッキパワーの拮抗が、23弾ではより加速した。

いわゆる「勝ちデッキ」が存在せず、細かく推移する環境を見てその時々で適した回答デッキを選ぶことが肝要だったと言える。


注目カード紹介

現環境でさほど目立ってはいないが、十分なパワーのあるカードと、23弾に入って評価の上がったカードを紹介。
こうした評価の機微に敏感になることがデッキ構築やチューニングの上では重要な場合が多い。
なお、既に活躍しているカードについては特筆すべきことがなければ取り上げない。
また、最新弾からリリース順にNDで使用可能な18弾までを書いていく。


・蒼華の精霊龍 ラ・ローゼ・ブルエ

単体での対ビートダウン力は極めて高い。
その上アンタッチャブル効果によってビートダウンとは真逆のデッキタイプにも腐りづらく、汎用性の高さは目を見張るべきものがある。
そのグッドスタッフ性から色が合ってコストが許容できるデッキならば採用候補となり、少ない枚数でも意味を持ちやすい。
今後デッキ構築の上でキーカードとなり得る潜在性を持ったカードである。


・天運の精霊龍 ヴァールハイト

強い、とはとても言えるカードパワーではないが、種族が優秀で効果も腐りづらく、2ゾーンに干渉できる。
少なくともCのカードではない。(ちなみに、TCGではVR)
TCGがわかる人向けに書くと、《五極 ギャツビー》がなかなかに強かった点を見れば、このカードの効果が弱いとは言えない。
ブロッカーを持たないが故に《ヘブンズ・ゲート》や《ヘブンズ・ヘブン》の対象にならないのは残念だが、現状《ドラゴンズ・サイン》の候補とはできる。


・ピーピング・チャージャー

水文明で3ターン目にブーストができる選択肢を得られるようになったのは、非常に大きなことである。
特に《リュウセイ・ホール》を失ってシータカラーでデッキを組む意味が薄まったことから、緑を抜いた構築を志向する流れが生まれる可能性は高い。
3→5の流れが重視されるならば、《メテオ・チャージャー》同様にいつでも環境で見るようになる可能性はある。


・ガード・グリップ

一見無意味に見えるカードであるが、ドローが1枚あたり1.5コスト換算されることから、理論上は使えば使うほどに得をするカード。
実戦的な話をすれば、やはりデザイナーズであろう《エビデゴラス》の龍解に使いやすい点は評価できる。
これ単体では不可能だが、2枚唱えた場合や頻出する《エビデゴラス》が2枚並んだ状況で狙えるのは1コストにしては十分である。
また、【リキッドピープル】において1ターン目に引いた際の事故回避や、《アクア・エリート》を使用しない《クロスファイア2nd》着地に使うことが可能。
同じ1コストの《トレジャー・マップ》に比べれば地味であるが、こちらも強く使える素質は十分にある。


・深淵の悪魔龍 バセオアビス

性能的にはVRである《ボルシャック・スーパーヒーロー》と相互互換と言える性能である。
もっと言えば、今弾VRの《カナシミドミノ》とも相互互換である。
《ヴァールハイト》以上にCの性能ではない潜在性を持っており、環境次第でいつでも活躍の可能性を持つカード。


・始原塊 ジュダイナ

《オウギンガ》から出す《ザウルピオ》の評価が上がったカードだが、表面も《デッドマン》によって使いやすくなっている。
環境級でこそないものの、《デッドマン》の効果で5コストで出すドラゴンをマナから供給が可能。
《デッドマン》自体が龍解に貢献したりと、連鎖時にドラゴンが横に並ぶ《ジャックポット・エントリー》でも相性が良い。


・龍覇の天啓

元より《フェアリー・ギフト》の調整版ということで優秀なカード。
《エビデゴラス》という早出しに適したカードが登場したことで評価が上がった。
腐りやすさを考慮すると、これを採用するならば軽減対象を6~8枚くらいは持ちたい。
早出ししたいドラグナーがもう1種類ほど登場すれば、いよいよ採用が一般化する可能性がある。
現在でも上振れの力は高いため、想定外の動きをし得るカードとして考慮に入れるべき。


・クスクス・ハッカ

正直に言えば筆者はこのカードを低く評価していた。
今弾で《ゴートゥーヘル》の着地・龍解機会が増え、チャンプブロッカーが貴重な防御手段ともなることから株を上げた。
それでもカードパワーは高くなく、採用も固定化はされていないが、戦術を拡張するカードとして存在は意識すべきである。


・龍覇ストラス・アイラ

元々ドラグハート使い分けによる優秀なスペックを持っており、【ヒューマノイド】が環境入りしたことで選択肢となるようになった。
4コストの重さは気がかりなものの、《グリージーホーン》のアンタップキラーをはじめとした様々な効果は強力。
《爆炎舞ヒビキ》がいれば、マナカーブが繋がる4コストで《ストラス・アイラ》+《ヴァルブレア》の進化速攻アンタップキラーも可能であり、ボードコントロール力は極めて高い。
《ジャンヌ・ミゼル》なども有力候補となり、玄人向けな扱い方のできるカードである。


・界王類絶対目 ワルド・ブラッキオ

【緑単】周りのカードが増えてきた中で、緑単色のフィニッシャーとして注目される機会が出てきた。
軽減や多量ブーストが絡めば早期着地も難しくない。
デュエマはクリーチャーが主体で、クリーチャーコントロールはインフレしやすい傾向にあることから、このカードは着地さえすればいつの時代でも強力なカードとなる。
実際今環境でも、このカードが着地すると動きがぴたりと止まるデッキも少なくない。
踏み倒しが可能なゼニス並のフィニッシャーということは忘れてはならない。


・無法のレイジクリスタル

優秀な多色カードの多くがND落ちした中で、汎用トリガー枠と色合わせを担えるこのカードの評価が上がった。
更に《モルト王》を止められるトリガーであり、腐りがちな6000以上のバウンス効果が活きる場面も増えてきている。
ただし、効果は両方強制である点は注意。
《ガイギンガ》などを泣く泣く選択しなければならない状況等も発生するため、優秀ながらに扱いは難しいカードだと言える。


・天災超邪 クロスファイア 2nd

《エビデゴラス》の登場によって条件達成のハードルが下がった。
環境も低速化基調にあり、このカードの押し込み2打点が勝敗を分ける局面も増えている。
《エビデゴラス》を入れるデッキの攻撃力が低い点を補えることからも相性がいい。
6枚条件が単一カードで達成しづらい点や、多色な点などのネックは多いが、不可能を可能にするだけの性質を持ったカードである。


・飛散する斧 プロメテウス

サイキッククリーチャーが減少し、このカードのライバルである5コストホールが弱体化したことで優位性が増した。
多色である点も、今環境ではデッキの色枚数調整にプラスに働く場合が多い。
カード性質的にも様々なデッキで活用が見込めるものであり、今後採用率の上がる可能性は大いに秘めている。


・絶超合金 ロビンフッド

エグザイル・クリーチャー全般に言えることだが、シータ基盤の凋落が《吸い込む》の採用率を下げており、場持ちの良さが向上した。
《ロビンフッド》に関しては《ロビー》が最も軽いエグザイルというのみでなく、ドロンゴー時と攻撃時の除去効果で《モルト王》や《ザウルピオ》に対策できる点などが加点要素となっている。
これが入って来る【UKパンク】のデッキ評価向上も大きい。
《エビデゴラス》とも龍解・ドロンゴーの性質からシナジーがあったりと、今弾では様々な要素から使い甲斐のあるカードとなっている。


・ガンリキ・インディゴ・カイザー

元より強力なカードだが、最近は採用率が低下傾向にあった。
《モルト王》がワンショットデッキな上、足止めの定番である《勝利のプリンプリン》が使えなくなったことから評価が上がっている。
《永遠リュウ》で賄える部分も大きいが、強力な《エビデゴラス》を扱う《MAS》と同じ色である点は明確な差別化点。
ND環境での3色以上のデッキの作成ハードルは上がっているため、大きな違いとなり得る部分である。


・反撃のサイレント・スパーク

汎用性の高い多色カードの需要が上がっていることは何度も述べてきた通り。
こちらはドローも《エビデゴラス》の龍解に貢献することができ、これまで優先されがちだった《DNA・スパーク》よりも長所が際立つデッキが増えてきた。
器用な割にカードパワーの難を指摘されやすいカードであるが、多くのパワーカードが使用できなくなる中で地位を上げてくるのは環境の妙であると言える。


・アクア・エリート

このカードが弱くなったことは登場以来一度たりともない。
今弾では周囲のカードパワーが落ちる中、よりその特異性が目立つようになったという点を押さえておくべきである。
盤面処理力に長けた【赤単ヒューマノイド】はビートミラーで構造上有利を取るが、同速の【リキッドピープル】が著しい不利を付けずに済むのはこのカードの存在が大きい。
早期ターンでの《クロスファイア2nd》に繋がる動きは手の付けようがないほどに強力さが際立っており、その陰にあるこのカードの存在は忘れてはならない。


・再誕の聖地

21弾以前でビッグマナでの採用が見られたが、22弾では《ダンシング・フィーバー》の方が好まれた。
そちらがND落ちしたという理由もあるが、現環境では《タイガニトロ》によるハンデス対策としての意味を帯びてきている。
ビッグマナでは《MAS》も採用候補だが、こちらでもその役割を代替することが可能。
一部ではこのカードとのシナジーを意識した《エマージェンシー・タイフーン》の採用なども見られている。


環境デッキリスト

記載順はデッキの成立降順。

リストの作成には上記最終TOP100の公開者をはじめ、日ごろTwitter上で情報公開して下さる方々や、note等記事を書いて下さっている方々ものを参考にしている。

また、環境の趨勢については下記BEANS様のサイトを、デッキリストの作成にあたっては画像からデッキコードの発行を行えるCoco様の下記PictDeckerを活用させていただいている。

多方面に心より感謝を。


モルト王

デッキコード

【モルト王】自体が環境中期以降下火の兆しを見せたこともあって、構築に定型はなし。

準赤単構築が主流だが、この中でも《メンデルスゾーン》を採用するか、《爆剣チャージャー》を採用するかの違いがある。

リースやデアリ、青入りなどの構築も見られており、マナ武装が5に軽減された影響からか思いのほか枠に囚われない開拓がされている。


赤単ヒューマノイド

デッキコード

《ブレイズ・クロー》《スコッチ・フィディック》《ホワイトフレア》などを採用した構築も見られる。

ドラグハートも含め、単色の割に意外と選択肢は広い。

序盤の盤面処理に長けたカードが多く、ビートミラーには構造上強いが、完全なるミラーは先攻がマウントを取りがち。


黒単ワルボロフ

デッキコード

こちらも【赤単ヒューマノイド】同様に、意外に多い選択肢から最適を模索された。

《タイガニトロ》まではほぼ確定として、5コストの《クスクス・ハッカ》と《シバカゲ斎》と《ニンジャリバン》、《ゲンセトライセ》と《デスゲート》あたりは揺れたまま環境の終わりが見える。

初動3ターン目となる点や、《タイガニトロ》が1枚残す点などがあと一歩の惜しさを残しており、楽に勝てる対面が少ない。

プレイングは露骨に反映されるため、一定の需要はある。


トリーヴァMAS

デッキコード

《MAS》を軸としたデッキとして最もまとまってきたもの。

カラーこそ前環境までの【トリーヴァ大地】を思わせるが、動きや耐久面などでは別物か。

キルターンの遅さに対する脆さが課題であり、妨害を挟みづらいトリーヴァカラーの弱みも出ている。

【黒単ワルボロフ】に対する《MAS》の強さや、ターボからのフィニッシャーの出しやすさを強みとしたい。


白単サザン

デッキコード

《オリオティス》が《ガイムソウ》や《ワルボロフ》に刺さる側面がある一方、盤面処理に長けた【赤単ヒューマノイド】には工夫した戦い方が求められる。

新環境になって存在感が一気に小さくなったものの、デッキとしての安定感は比較的高い。

いくつかの課題を乗り越えれば、いつでも上位に名を連ねる可能性を持ったデッキと言える。


リースドラゴン

デッキコード

ビッグマナ系のデッキでは有力候補の一つ。

最速の《ロマネスク》着地はあらゆる対面の相性やプレイングを貫通する暴力性がある。

ドラゴン軸の可変性が高いはずのデッキでありながら、色バランスによって調整が難しいのが難点。

ドラゴン率を下げる場合は、【シータ刃鬼】の劣化構築とならないかの観点を必ず持つべきである。


UKパンク

デッキコード

カウンター的な性質と構築、共に異質のデッキである。

【赤青】の頃からのプレイング難度は継続しており、扱いこなした際の対応範囲の広さも同様。

ビッグマナvsビートダウンの構図から外れたデッキとしては、最も高い潜在性を持っている。


刃鬼

デッキコード

【リースドラゴン】と並ぶビッグマナの筆頭候補。

ビートダウンに対して構造上有利は付け難いが、《スクラッパー》などのトリガーを増量することで対策は可能。

それらの対面には《永遠リュウ》《ダイハード》の8コストが到達点となる場合もあり、決してイージーウィンできる対面ではなくなっている。

《MAS》を入れた構築なども見られるが、緑枚数を考慮しても採用は難しくなってくるか。


リキッドピープル

デッキコード

《アイザック》が加わり、青単に回帰する流れが見られた。

ビートダウンとしてはまさにエリートな安定感を誇っており、《クロスファイア2nd》が絡むと対面相性を超える出力を発揮し得る。

【UKパンク】などの耐久対面を見て、《トンギヌスの槍》を数枚採用する構築もちらほらと見られる。

《ダイハード》や《ザウルピオ》対策となる《ヴィルヴィスヴィード》の扱いも慎重さが求められるようになった。


速攻

デッキコード

採用候補となるカードは貧弱ながらも、安定した4ターンキルを出しやすい点がセールスポイントとなっている。

抑止力と言うほどのデッキパワーはないが、環境上で担っている役割は小さくない。


おわりに

この環境のことを記事としてまとめるべきか、ということは少々迷いました。

年末商品によって環境が変化することから、一か月足らずと期間が非常に短い上に、多量の不具合が発生しているからです。

スペルサイクリカカップの最終日前日にこの記事を投稿していますが、現在形で記述することから事態の重さを伝えたく思います。

それでも、後々記録として残らないことは後悔となり、財産の喪失となると考えたことからどうにか書き上げました。

私は今現在別件の多忙であまりプレイ時間を確保できていませんが、歪な環境ながらに面白みを探求することもできたと、少し離れたところから眺めていて感じます。

年末年始は、もう少しゆっくりと遊ぶ時間を持ちたいですね。


最後に投げ銭方式で、内容とは関係ない文章を残します。

無理をする必要はありませんが、この記事や過去記事も含め、私の日頃の活動に対して見合う価値があったと思ったらご購入いただけると大変嬉しいです。

いただけなくても、少しでもこの記事があなたの日々の楽しみにつながれば幸いです。

それではまた。


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