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新カード解説⑦(デュエプレ8弾)

こんばんははじめまして。海月です。

書いているのがたいてい夜なのでこんばんはとしておきます。

自己紹介はあまり意味を成さないと思うので省略します。

とりあえずデュエプレはサービス開始当初からプレイしていて、毎月マスター到達するくらいです。

新カードの考察第7弾です。

第6弾についてはこちらをどうぞ。

指標はこんな感じ。

9点~10点 → 壊れ性能。環境トップレベル。

7~8点 → 優秀。環境でもよく見かける。

5~6点 → 悪くはない。癖があったり、デッキや環境次第で採用される。

3~4点 → おそらく環境では見ない。地雷枠や限定構築に活路を見出す。

0~2点 → 見なかったことにしていい。

それでは以下、本題です。


G・A・E

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事前評価:5

紙からの変更点は、それぞれパワーが1000ずつ上がり、「レオパルド」のサーチ効果にゴッドカードが追加された点です。

読み方がどこにも書かれていませんでしたが、おそらくG(ゴッド)・A(アポロニア)・E(アース)だと思われます。

いつかどこかのデュエプレクイズで出題されそうですね。

さて、その性能を見ると、正直スペック不足で普通に5マナ、6マナ払っていては悠長です。

G・リンク後も選ばれないだけのバニラと、除去こそされづらいものの淡泊すぎるでしょう。

ただ、ゴッドの利点は使い分けができることとアドバンテージ確保のしやすさにあるため、元のカードデザインを尊重したこの調整も致し方ないでしょう。

「ペガサス」「レオパルド」共にcip(出た時効果)持ちのため、「炎地武神」同様、限定構築戦などで活躍が期待できそうです。

「G・A・E」に関してはどちらもドラゴンを持っているため、「ルピア」などの軽減を絡めれば即G・リンクなどの動きも可能です。

「ルピア」が2体いれば計4コストで手札を2枚確保しながら選ばれないWブレイカーが出せることは、頭の片隅に置いておきましょう。


龍仙ロマネスク

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事前評価:7

紙からの変更点は以下。

・マナブーストが自ターンのみになった

・このカードによるブーストで使用マナが増えなくなった

・ターン終了時のセルフランデス効果対象がランダムになった

紙では「母なる」呪文とのあまりの相性の良さに、登場2か月にしてプレミアム殿堂コンビ(「ロマネ」と「母なる」をセットでデッキに入れられない)という規制を受けています。

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ちなみに紙でできた「ロマネスク」で伸ばしたマナを使って「ロマネスク」を場から消し、デメリット回避することを”ロマネスクキャンセル=ロマキャン"と言います。

「ボルバルザーク」の再来を恐れてプレミアム殿堂コンビの緊急対応を行ったと言われていますが、もし無規制の期間が長く続けば、暗黒期を脱しつつあったデュエマの売り上げを再度落とし、過去のコンテンツにまで追いやっていたやもしれません。

とは言え、このプレ殿コンビの対応によってその勢いは衰えず、その1年後には単体で殿堂入りするカードパワーの高さを誇示しています。

さて、それらの背景を踏まえたうえでのデュエプレ版「ロマネスク」ですが、高速化の進む中で6マナ時に出して4ブーストはギリギリ使える範囲の修正だと思います。

特に強みとなるのはその色。

『天門』ではビートと対面した際に埋めやすい白はありがたく、『5c天門』で不足する赤と緑をこのカード1枚で確保できます。

場に出せば10マナ圏まで到達するため、「サファイア」や「バイオレンス・サンダー」などの切り札につなげられるでしょう。

また、トリガー「ヘブンズ・ゲート」で出す旨味もなくなったことですし、もう少し優秀なコントロールカードや『5c』待望の「フェアリー・ミラクル」が来てくれれば『5cビッグマナ』で活躍できそうです。

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よくよく考えれば、『天門』で採用しないのであれば、「母なる」呪文とセットで使えなくなった後の『天門』が活躍していない紙と同じ境遇のため、やはり輝く日は来る気がします。

忘れがちですが、「ロマネスク」は攻撃のできるブロッカーです。

セルフランデスのデメリットは決して小さくないため、時にはパワー負けする相手に特攻したり、ビートダウンをして除去を誘ったりすることも大切です。


ダンディ・ナスオ

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事前評価:8

紙からの変更点は以下。

・任意のカードをマナに置く効果がクリーチャー探索に

・任意のカードをマナから墓地に置く効果がマナにある最大コストのクリーチャーに

紙では山札確認をしながら好きなカードをマナ・墓地における最強のマナ操作・墓地肥やしクリーチャーで、速攻からコントロールまで幅広く活躍した殿堂カードです。

デュエプレでも基本デザインは残されたため、同じように「サファイア」を落として「インフェルノ・ゲート」で拾う、緑入りの速攻で実質1マナのアタッカーとして活用するなどができます。

紙の経験者なら知る、じきに実装されるであろう『黒緑速攻』には少しだけ理想と離れた効果ですが、それでも十分でしょう。

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余談ですが、このカードが紙で収録されたパックには強いカードが非常に少なく、パック名の「終末魔導大戦」をもじって「終末ナスオ大戦」という言葉が作られました。

ついでの余談ですが、「ナスオ」の背景をよく見るとあの「ハーレム爺さん」を確認することができます。


崩壊と灼熱の牙

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事前評価:6

紙からの変更点は、”相手のマナを1枚墓地に置く”効果が”手札を捨てさせる”効果に変わったところです。

こういったカードは効果を分解してコスト換算するとわかりやすいので、今回もやってみましょう。

ランダムハンデス効果が2コスト、シールドを墓地に置く効果が5コストのため、とりあえず1体破壊することができれば十分ということがわかります。

積極的に狙っていこうと思うなら、アンタップキラーや「スパーク」「無限掌」と組み合わせていくことになります。

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他には「アウゼス」や「カチュア」のような攻撃時に相手クリーチャーを破壊するカードと合わせて狙っていく感じですね。

効果自体は非常に強力でロマン性もあり、インフレへの耐性も高いです。

ファンも多く地雷デッキご用達のため、怪しい動きをするデッキと対面した際にはこのカードの存在を疑いましょう。

ちなみに、「崩壊と灼熱と牙」は聖拳編(デュエプレで言う3弾あたり)のカードのため、かなり遅れての実装となりました。

正直このカードを含む友好色多色呪文サイクルには出た時期に対して強すぎる感はあったので、今出てくれてちょうどいいくらいですね。

同じく実装されなかった同期たちも首を長くして待っていることでしょう。

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放浪兵エルジージョ

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事前評価:6

紙からの変更点はセルフランデスがランダムになった点です。

大した事ではないのですが、このカードは意味もなくアーマロイドの命名規則「~神兵」から外れているのが個人的に気になってしまいます。

さて、昨今は速度を持ったコンボデッキの活躍が目覚ましいですが、デュエマにおいて欠かせない『速攻』の存在は忘れられていないようです。

経験の浅い人でも勝ちやすく、取っつきやすいデッキが『速攻』のため、大型大会で優勝するような活躍はともかく、環境の片隅にはいてほしいのでしょう。

「エルジージョ」の場合は単色というメリットが働いて、『赤単』『赤緑』『赤白』『赤黒』とさまざまな速攻デッキで採用可能でしょう。

あとはデメリットがどれほど気になるかというところですが、とりあえず8弾環境は使われるかな…というところです。

いくらマナが少なくても動けるデッキとはいえ、『赤単』以外では色が欠けると致命的なことがあります。

戦国編(極神編の次のシリーズ)ではマナ進化のギミックも登場するため、速攻のレベルも上がっていくと次第に消えていくことになるでしょう。

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そのあたりは低コストカード故の宿命かもしれませんね。

8弾環境では「エルカイオー」が飛んでこないことをひたすら祈りましょう。

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魔刻の斬将オルゼキア

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事前評価:8.5

SRにしては久々の改造なしで紙のままの実装となりました。

2体を同時に処理できる効果は、相手が選ぶとはいえ非常に強力です。

実際、数を並べない『天門』のようなデッキ相手ではたいてい狙ったクリーチャーを破壊でき、並べるデッキでも進化GVの素材を2体一度に消せればかなりのテンポを稼げます。

また、今までの『除去コントロール』がきつかったWブレイカークラスが2体並んだ盤面もひっくり返せるようになりました。

効果を使い終えた相手の「ジェニー」や「ポインター」を2体破壊して終わりでは?という疑問もあるでしょうが、そもそも「オルゼキア」を使うデッキには小型除去や全体除去カードを採用しているケースが多いため、そういったことは早々ありません。

もちろん自分はcip(場に出た時発動する効果)持ちのクリーチャーを破壊してWブレイカーを残してもいいですし、あえて「オルゼキア」を破壊して「インフェルノ・ゲート」で再利用しても良しです。

むしろ、『除去コントロール』ではあえて墓地に落とす使い方が主流なくらいですね。

他はpig(破壊された時発動する効果)持ちと組み合わせても良しですし、

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後に登場する破壊耐性持ちのクリーチャーと組み合わせても良いでしょう。

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汎用性やグッドスタッフという言葉がぴたりと当てはまるカードです。

難点は今のデュエプレで7コストがもう遅い扱いを受けること。

紙の登場時は数千円する長く愛されたトップレアで、本当は10点あげたいくらいなのですが、今の環境速度では正直良カード止まりでしょう。

ただ、うまく除去コントロールが決まっていれば決して間に合わないという速度でもなく、「フェアリー・ギフト」と組み合わせれば意表を突くことも可能です。


ゴッド・シグナル

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事前評価:6

紙からの変更点は1コスト上がった代わりに、デッキトップに置く効果が手札に加わるようになった点です。

現状のゴッドはその特性上デッキに入れても2~3種のため、確定サーチカードと言ってよいでしょう。

要はゴッドが活躍できるかと青を採用するかですね。

ちなみにゴッドは8弾で実装されるものの10倍くらいは紙に存在し、派生も含めると膨大な数が存在するので、今後も実装されていくことでしょう。

人気のあるテーマでもあるため、デッキの核となるゴッドが現れた際には採用されそうです。

地味にトリガーがついていることも、汎用性の高いゴッドを状況に合わせて持ってこられるため強力です。


竜極神

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事前評価:9.5

紙からの変更点は以下。

・ゲキに”出た時墓地から4コスト以下のクリーチャーを出す”効果がついた

・メツに”出た時2000以下の相手クリーチャーを破壊する"効果がついた

・メツの"攻撃してブロックされなかった時"に破壊するパワーが3000から6000に上がったが、強制になった

・リンク中のマナ破壊がランダムになった

・リンク中のパワーが14000から21000に上がった

リンク中のパワー強化は、「バロム」が調整を受けたように、Qブレイカーをもつパワーにふさわしくするためでしょう。(Qブレイカーはパワー18000以上23000以下で得る)

なぜ21000としたかは検討つきませんが。

個別に見ていきましょう。

「ゲキ」は紙ではオールハンデスという強力な効果を持っているものの、使える場面が限定的な上に相手依存だった点が短所でした。

デュエプレでは4コスト以下とかなり広い範囲のリアニメイトを得たため、とりあえず場に出ただけで仕事をするようになったのは大きな強化でしょう。

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「ジェニー」は単純に強力、「マルドゥクス」は除去を挟みながら自身を墓地に落とせ、「アクアン」は「竜極神」を拾いつつ、闇と光を含まない他の4コスト以下を墓地に落とせる可能性があります。

コントロール系のデッキを組んでいて4コストの山が尖るのは誰しも経験したことがあるでしょう。

それくらい4コストには有用なカードが多いため、引っ張れる「ゲキ」は強力と言えます。

次に「メツ」ですが、こちらも攻撃トリガーというタイミングの遅い火力効果だったため、紙では強力とは言えませんでした。

しかし、デュエプレにて攻撃時の火力が3000から6000に上昇したことに加え、cipでの2000全体火力も得たため、大きく汎用性を上げました。

パワーラインが上がりつつあるとはいえ、2000全体火力の強さは「ヘリオス・ティガ・ドラゴン」が実証済みな上、2021年の紙でも通用する場面があることを考えれば有用さがわかるでしょう。

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攻撃してブロックされなかった時の6000火力も十分強力。

たいてい攻撃時はG・リンクしているでしょうが、そうでなくとも単体で運用可能なレベルに強化されました。

そしてG・リンク後の「ゲキメツ」ですが、壊れ寸前の強力なフィニッシャーと言って差し支えないでしょう。

自身に除去耐性こそないものの、一度攻撃を通せば2ランデスしているため、仮に「デーモン・ハンド」などのトリガーによって破壊されても十分仕事をこなしたと言えます。

オールハンデス効果によってブロックはまず選べませんし、通せば追加で6000以下の破壊もついてきます。

一番肝心なのは、ここまでやっても自分が消費したカードは「竜極神」1枚きりだということ。

除去されてもいくらでも挽回は可能で、4枚叩き割っていれば「マルドゥクス」などのスピードアタッカーを駆使して押し切ることも可能です。

「オルゼキア」で触れたように7コストが今のデュエプレで重いとは言え、場面によって効果を使い分けられる上に1枚でゲームを半壊させ得るフィニッシャーを兼ねるとなれば、凶悪という他有りません。

墓地やマナに落ちたら回収手段がないのは小さくない弱点ですが、最強フィニッシャーの1枚「ボルメテウス・サファイア・ドラゴン」と枠を争うカードです。

コスト軽減が入る点など、もっと語りたいことはありますが、きっと環境で活躍するこのカードを採用したデッキを紹介する環境考察の記事に譲りましょう。


まとめ

ようやく事前公開されたカードの解説がすべて終わりました。

毎回、公開されてから記事投稿まで期間が空いてしまいましたが、十分調べて書いたため、それほど的外れなことも書いていないかと思います。

まもなく8弾もリリースされて記事は風化していきますが、ほんの少しでも読んで下さった方のお役に立てば幸いです。

次の記事もよろしければどうぞ。

それではまた。

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