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失敗するということは、挑戦するということだ/デンゼル・ワシントン

リスクを取らなければ人生に価値はない、ということを私は学びました。ネルソン・マンデラは「臆病になり、自分の生き方を妥協しては情熱は見つからない」と言いました。

周りは「保険は大事だよ」と言うでしょう。失敗したときの保険を持つことなんて、私には理解できませんでした。もし私が失敗しても、私の信念以外は、何も頼りたくありません。そして失敗しても、前のめりに倒れたい。そうすれば何にぶち当たるかわかります。

前のめりに倒れること、その意味を説明しましょう。

人生で失敗は必ず訪れます。敗北し、恥をかき、ヘマをするでしょう。それを受け入れなさい。これは本当のことで、避けられません。だから受け入れるんです。

レス・ブラウンという人がこんな例え話をしました。自分の死の際、ベッドの周りには、自分の人生で達成できなかった可能性を象徴する亡霊が漂っている、と。行動に移さなかったアイディアの亡霊、才能をムダにした亡霊、それらは怒り、失望し、憤りを感じながら君の周りを漂っているはずです。

「私達に命を吹き込むこともできたのに! こうなっては墓場にいくだけだ」と亡霊たちは言いました。

君達に質問があります。失敗する覚悟はありますか? 失敗しないということは、挑戦すらしないということです。

手にしたことのないものを手にするには、経験したことがないことに挑戦しなければいけません。では、君が持ってる能力で何をしますか?

どのくらい持っているかは関係ありません。ビジネス専攻の者もいれば、神学者、ナース、社会学者もいます。そしてお金持ち、忍耐強い人、優しい人、愛情のある人もいるはずです。中には困難を求める者もいるでしょう。どんな才能でもいいんです。

君の持っている力で何をしますか?

今日、これ以上の贈る言葉はないでしょう⋯⋯。

リスクをとるだけでなく、新たな視野、意見、人生を受け入れるんです。

なぜなら、君が掴むチャンス、出会う人々、愛する人、そして君の運命、それらが君の定義することになります。落胆せず、ためらわず、全力を尽くすんです。

失敗したときは思い出してください。前のめりに倒れることを⋯⋯。

デンゼル・ワシントン
ペンシルバニア大学の卒業式スピーチ


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