引き出されるもの
先日、職場の保育園の発表会がありました。
保育園での発表会って、一年の集大成で、ここまで大きくなったよ!ということを保護者の方に見てもらう場という位置付けだと、私は認識しています。
なので、他の行事と比べて、自分の中では何となく、一番大きな行事という認識があったりするのです。
去年までの5年間は、小規模の保育園で勤めていたため、発表会もなかったり、あったとしても本当に小さな規模でしていたので、久しぶりの大きな行事という感覚もあって、なんか、いろいろハードでした。←実際、寝不足で身体が動かなくなることもあった。
なので、最近は緊張ってあまりしなくなったのですが、久々に「緊張している」という身体の感覚もあり。。。いつもより固まっている自分。呼吸が浅くなっている自分。今回は緊張してるな・・・ということを認めました。
緊張しながら、当日の朝、保育園の掃除をしているとき、
「私はこの行事によって、自分の何が引き出されているのだろう・・・?」みたいな考えが、ふと、自分の中に湧きました。
今なら、緊張というものが引き出されていて、身体の感覚はこうで、思考はこんな感じて・・・。
そんなふうにどんどん自分を見ていると、子供たちも同じだなぁという感じになり、今日の舞台で、どんな姿が引き出されるのだろう?という視点が持てるようになって、自分の緊張が消えました。
登園する子供たち。
いつもと違う雰囲気や、保護者の方と離れることを嫌がって、泣きながらの登園になる子もいたり、
他の職員さんのフォローもあって、自分たちの出番までに持ち直すことができて、今までで一番ニコニコしながら見てもらうこともできたり、
ヒーローものが大好きな男の子が多いクラスで、練習の時は、自分の出番を待っている間、いろんなところで戦いが始まってしまっていたのですが、
本番では、見えない敵と戦っていた子がいたものの、いつもならそこに乗っかって戦う子が、自分は戦わず、歌ったり、役になりきったりしてすることができたいたり、
やられちゃう役(劇は「3匹のヤギのがらがらどん」でした)の子が、負けず嫌いな子達ばかりだったので、全くやられてくれなくて、劇が進まなくなってしまったり・・・
想定外のことがたくさん起こったけれど、
大きくなったなということをたくさん感じた発表会でした。
年中さんたちは、「先生、緊張する・・・」と不安そうな顔をしている子もいたり
年長さんは「全然大丈夫!」と落ち着き払っている子が多かったり
いつも見ない表情もたくさん見ることができました。
いつもと違うことで引き出されるものって、絶対あって、それが良いとか悪いとかではなくて。
こういう場面では、こういうことになるんだなと、ただただ見ていく。
それに対して、淡々と対処していく。
引き出されるものは?という視点に切り替わってからは、私も平常心に近い感じでやることができたと思いました。
こういう行事を通して、また一つ、子供たちも大きくなるんだよな。
準備はとてもしんどいこともあるけど、子供たちの成長を感じる瞬間は感動する。
来年はもう少し楽にことが運べるように、行事前がもう少し身体も楽にできるように、今度の課題はそこだなぁ。
つい頑張りすぎてしまう自分もいるなということもよくわかった発表会でした。
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