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§5 関係詞のmany of whichで気を付けるポイント

次の英文の意味はわかりますか?ポイントはmany of whichです。


I’ve been spending time watching some of the courses on www.khanacademy.org – many of which are quite good. More coming on GatesNotes...

関係詞が絡んだ英文でsome of which, many of whom, none of whichのような表現が出てくると戸惑ってしまう人もいます。関係代名詞の部分に先行詞の名詞を入れて処理しながら読んでいくという方法を考えてみます。

I met a woman who can speak six langages.

このときのwhoは「人」を表す関係代名詞なので、直前のa womanのことを言っています。ですので、whoの代わりにa womanを入れて
I met a woman. The woman can speak six languages.と考えてあげればよいでしょう。「私は一人の女性に会いました。その女性は6カ国語を話すことができます」

これが関係詞を含んだ文を読む時の原則だと思ってください。もちろん、関係詞は「文を名詞に変形する」というものなので、その形が変形するということに絞った説明も可能なのですが、左から右へ読んでいくときに心がけるポイントとして整理しておきます。

それではビル・ゲイツ氏のツイートの英文を見てみましょう。

I’ve been spending time watching some of the courses on www.khanacademy.org – many of which are quite good.

whichは前に出てきた「名詞・人以外」を表す関係代名詞です。 the courses on www.khanacademy.orgがそれに当たりますので、
the courses on www.khanacademy.org are quite good
とすることができますね。

では、左から読んでいきましょう。
I’ve been spending time watching some of the courses on www.khanacademy.org
というところまでは、「私はカーンアカデミー(www.khanacademy.org)のサイトにあるいくつかのコースを見て過ごしています」となります。

そして、many of which are quite good.の部分はthe courses on www.khanacademy.org are quite goodとしますので、「(自分の見ている)カーンアカデミーのコースはかなり良質なものです」
といういみになります。

つまり、「私はカーンアカデミー(www.khanacademy.org)のサイトにあるいくつかのコースを見て過ごしています。そしてそのコースはかなり良質なものです」という意味になりますね。

このパターンの英文は、関係詞節の前にカンマを入れて非制限用法のような形で表現されます。このカンマの部分を「そして」もしくは「しかし」のように付け足して訳していけば問題はないと思います。

Point 13
some of whom, many of whichのような関係詞節は、関係詞の部分に前に出てきた名詞を入れて読む。そして、非制限用法であることが多いため「そして」「しかし」を補えば十分読める。

では、練習問題です。

マライア・キャリーさんのツイートからです。BUTTERFRYというアルバムについて、その納められている曲についてのツイートです。

It holds some of my most personal lyrics, songs & memories, many of which you will read about soon.

という英文を訳してみましょう。

It holds some of my most personal lyrics, songs & memoriesの主語のItはアルバムのBUTTERFLYを受けています。「このアルバムには自分の個人的な歌詞や曲、そして思い出が詰まっています」という意味ですね。

そしてmany of which you will read about soonの部分です。これはyou will read about many of my most personal lyrics, songs & memories soonという意味で捉えればよいですね。「私の最も個人的な歌詞、歌、思い出の数々を、すぐに読めるでしょう」となります。すぐに読めると言っているのは、このツイートに続けて5曲紹介しているからです。

なぜ、このように捉えるかというと、read about ____ soonのように前置詞のaboutの後ろに目的語がないことに気づいて、その目的語が関係代名詞になったと考えて、もとの場所に戻してあげて考えるからです。このパターンは「主語の位置に戻す」もしくは「目的語の位置に戻す」のどちらかで対応可能です。




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