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[テオリアの前に(1)]日本語と英語の単語の並べ方の違いを知っておこう

『基礎英文のテオリア』の品詞、文型がちょっと難しいと感じているかたに、その前に入るため最低限知っておいて欲しいことをまとめていきます。今回は、日本語と英語の単語の並べ方の違いです。

英文を読むときに日本語と英語の単語の並べ方についてちゃんと知っておくと便利なので、今回はこの部分をまとめておきます。

トムはジェリーを追いかけた。
Tom chased Jerry. 

まず、最初の質問です。
Tomの意味はわかりますか?
とうぜん「トム」という名前だということはわかりますよね。これを「名詞」と言います。

次の質問です。
Jerryという単語の意味は何でしょうか?
「ジェリー」という名前を表しますね。

最後、chasedは?
「追いかけた」という意味ですね。これを「動詞」と言います。

Tomは「トム」という意味。chasedは「追いかけた」という意味。Jerryは「ジェリー」という意味まで確認できました。

では、Tom chased Jerry.を日本語に直してください。
「トムはジェリーを追いかけた」
となりますね。
どうして
「トム 追いかけた ジェリー」とならないのでしょうか?
言い方を変えると、Tomの部分を訳したときに「トム」とならずに「トムは」と「は」という助詞を入れているのでしょうか?
Jerryを訳したときに「ジェリー」とせずに「ジェリーを」と「を」という助詞を入れています。
日本語では名詞の後ろに「は」や「を」という助詞を入れることで、文の意味をはっきりさせます。

「トムはジェリーを追いかけた」という文と「ジェリーをトムは追いかけた」というように「名詞+助詞」の場所をそれぞれ入れ替えても表している意味はほとんど変わりません。

英語はどうでしょうか?Tom chased Jerry.の名詞部分を入れ替えてみましょう。そうすると、Jerry chased Tom.となります。これは「ジェリーはトムを追いかけた」というように役割が反対になってしまいます。ということは、英語の場合は名詞を入れ替えたら意味が変わってしまう可能性があることに気づいたと思います。
動詞の前に出てくる名詞は、日本語の「〜は」という意味がくっついていると考えてみるとわかりやすいかも知れません。この段階では、動詞の後ろに出てくる名詞には「〜を」がくっついていると考えてもよいでしょう。そして、この動詞の前の名詞を「主語」と言います。動詞から後ろの部分をまとめて「述部」と考えて起きましょう。述部の中心的な存在が動詞です。

Tom(は) chased Jerry(を).

今回のまとめ
日本語で
AはBを「する」という形は
英語では
「A」+「動詞」+「B」という順番で並ぶ

ということがわかればOKです。


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