ヘアスタイリストの方へ「どのヘアスタイリング剤を使うか= 経験からなるその人の財産である」

昔だったら 例えば海風にさらされた質感のヘアを作るには塩水を自分で使ったり 自分で色々調合してオリジナルのオイルを作ったり、また種類自体が少なかったから それをコントロールするため 髪質、塗布量、テクニックなどでコントロールする職人的な部分が多かった気がする。自分はまだアシスタント時代の話だが。

今はその頃に比べて 多種多様なスタイリング剤が存在する。 塩水を使わなくても ビーチウェーブというスプレーがあったり、束感が簡単に出るようなスプレーがあったり、固まらないけど固まるスプレーがあったり 、ウェットな状態が持続したり、根元が立ち上がったり、、科学の進歩によってテクニック要素はもちろん それらを使う上で必要だが、昔よりは簡単にいろんな質感のヘアを作れるようになった事は事実だ。

要は どのヘアスタイリング剤を選ぶかという事が昔に比べて重要になってきている
「どれを選ぶか」という事を言い換えれば 経験からなる自分の財産である。
何度もトライアンドエラーをして 100パーセント正解がない中で 常に計算しながらベストを選んでいる。

今の時代 どのスタイリング剤を使っているかという情報管理はもっと慎重になるべきだと思う。
きっと多くのヘアスタイリストの方が同じ様な気持ちを持っていると思うが、
これを表立って口にしてしまうと、この意見を良く思わない人達もいるので
無駄な波風は立てない方が無難だと思うが、 もうそろそろ時代も変わってきたので
どのヘアスタイリング剤を使っているかという情報は 各々の財産なので
気軽に誰にでも教えれるものではないという認識を持ってほしい。

なぜなら どのスタイリング剤を使っているか分かったら
今のナチュラル全盛の時代 テクニックがなくとも セレクトさえ間違えてなければ
それなりになってしまうのもまた事実だからである。

「師匠に学ぶ、 自分でやってみる、良い道具を選ぶ 」
どのクリエイターだってそうなはずで 決してコレが心が狭いとかケチとかという次元の話ではない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?