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漫文駅伝『ぬらぬらなるままに』第2回 ぬらぬら

どうも!
苦肉祭の末っ子ことぬらぬらです。

前回は苦肉祭を知らなかった僕が初めてお手伝いした出会い編でございましたが、今回は喰らいつく編でございます。

まず2月のお手伝いが終わり3月のお手伝いが決まってからですが、どうすれば苦肉祭に出れるのかと考えておりました。

いざ3月のお手伝いのときに広田さんに聞いたら「居島さんに伝えとくよ」と一言。この日エンディングの音響を間違えて舞台上で居島さんがブチ切れてたのはトラウマになりそうでした。ちなみに打ち上げで謝罪したら「そんなのもうどうでもいいんだよ!」ってアッサリ。ビクビクしながら感情おかしくなりそうでしたが今となっちゃ良い思い出です。

4月の手伝いもどうにか確定させてそのまま打ち上げにて居島さんから「そろそろお前の漫談見てえな!」…よっしゃ!キタキタ!!!

「来月是非お願いします!」

そして5月1日の9:53に広田さんからLINE。
「次回5/29の苦肉祭、もしスケジュールよければ出演いけますか?」

キタ!キタ!!キタ〜!!!

すぐに返信をして一発目の苦肉祭が確定するわけです。こっからどうにか喰らいつくぞと気合を入れて5/29「苦肉祭204〜あしみじかおじさん〜」にいざ出陣!場所は神保町らくごカフェさん。

前々からの情報で尺は10分くらいらしい。

…よし!だったら15分喋ったろ!!!

初めて見て痺れた2/26から3ヶ月後に同じ舞台に立ててる。この現実を終わらせるには勿体ない。

喰らいつく。

らくごカフェの舞台袖トップバッターの音がなる…居島さんのGOサインと共に舞台に上がる。

「どうもありがとうございました」

袖に戻ってくるまでの記憶はほとんどない。
でもあの日唯一覚えてるのが袖に帰ってきた僕に居島さんの一言

「ナイストップバッター!」

やりきった…はず。
ずっと地に足がつかない感じで、でも興奮しっ放しの5/29でした。

この流れなら6月もトップバッターで…そのまま定着するパターンやないか!と思った矢先6月は人数が多いからと手伝いのみに降格。

そして次こそは!と調整してた7月は人数と木馬亭の終了時刻との問題で手伝いのみのまま。

このままではあかん!
苦肉祭に手伝いしに来てるわけちゃうねん!
芸人としてネタをしにきてるのに。

ずっと悔しかった。
このまま流れるのが一番ツライ。

そんな7/29に僕は地元のヒーローと初めて苦肉祭で出会う形になる。

長崎県諫早市出身「南野やじ」さんである。
R-1ぐらんぷり2002,2004ファイナリスト、そして『エンタの神様』や『爆笑オンエアバトル』にもバリバリ出てた僕からしたら地元のヒーローなのである。

僕が高校生の頃に地元で一番でかい「のんのこ祭り」というお祭りに行った時のことである。

小さい頃から行ってるお祭りで夜になるとお笑いステージが行われその時旬の芸人さんが盛り上げてくれる。
長崎ではお笑いに触れる文化が無いので生でステージを見れるチャンスでもある。

そんな中で地元出身でそのステージに立った方は今まで見たことなかった。

地元ならではのトークとお経漫談でステージを大いに盛り上げあっという間に時間は過ぎた。

とてもカッコ良かった。キラキラしてた。

そんなあの日のスターが苦肉祭に出る。
挨拶させてもらった。
のんのこ祭りでの興奮した話をするとやじさんが

「そうね!まさか同郷の子が苦肉祭におるとは思わんかったけんね。のんのこ祭り分かる人はこっちでもそうおらんとよ。うれしかばい!」

普通に僕なんかに話してくれてる!
高校生のときの俺よ!良かったじゃないか!
今回は苦肉祭のお手伝いのみなんですと伝えると

「ちなみに僕はねR-1ぐらんぷり、ラ・ママ新人コント大会とこの苦肉祭の3つが命削っとる舞台やけんが必死よ。次こそはぬらぬら君も出れるやろうけんが頑張らんね!」

ヒーローから愛のある一言だった。

必死に皆戦ってる。

7/30にすぐに新ネタ作った。いまいちな出来。
今やれることをやる。
それがいつか苦肉祭に繋がるはず。

7/31広田さんからLINE
「8/29㈮の苦肉祭、出演できる???」

キタキタ!!
ここだ!ここで喰らいつくしかない!!!

数日後居島さんからメールで

今月29日の苦肉祭、
正式にトップバッターで頼むぞ

来月の29日も空けとけや
ネタやってもらうから
よろしく

完全に流れが来た!

8/29までの一ヶ月死にものぐるいでネタ作って本番を向かえた。

ワタクシの二回戦は「苦肉祭207〜芸人が野菜作り語り始めたら終わり〜」

トップバッターで10分をただやるだけ。

あっという間の10分。手応えはあんまり。
でもやれることはやった。

ライブ後に口調についてしゃばぞうさんから色々と意見を頂いた。嬉しかったしその通りでしか無かった。ぴんくさんも意見をくださった。

…あれ。ネタ見てくださってる!

嬉しかった!
僕が袖で見てた化け物…アパッチ達がボクなんぞを見てくださってた。たまたま目に入ったのかちょいと気にしてくださったのかは定かではないが単純に嬉しかった。何か次のことをすでに考えてた。

その日打ち上げの後に居島さんの家で呑ませてもらうことになった。その時に言われたのが
「毎年12/29の苦肉祭終わりはここで打ち上げしてるから、お前が苦肉祭にいたらここで打ち上げだな」

絶対に喰らいつく!

そんなあっという間の半年間。

そんなぬらぬらの苦肉祭喰らいつく編でした。

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