見出し画像

現役ナースは今日もゆく〜企業ナースは学びの宝庫だった〜


これは以前「憧れの会社員」として働いていた時の話です。

前回のお話はこちら。

この記事を書いている人:本職は看護師。副業を”看護師夜勤バイト”から”ライター””プログラマー”にチェンジしたく「プログラミング」「ライティング」を学び始める。やがてはフリーランスで生きたい。

画像1

一時期、訳あって臨床研究支援の会社で働いていたことがあります。

最近「リモートワーク、いいな」などと無礼な考えが頭を過ることがありました。

なので、当時のことを振り返り、戒めの意味を持ってここに記しておこうと思います。

今回はこの業界に飛び込む勇気とチャンスを与えてもらった、その時の話。

画像2

医療からはみ出す勇気をくれた

病院から出て働くということ、、
実はこんな私でも、勇気がいる決断でした。

なぜならそこは「キラキラした別世界」だったから。

毎日ガチで汗だくになって、
化粧は崩れ、
昼には眉が消えて、
一日終わると頬にマスクの跡、、、。

これまではそんな日常だった。

それが一転。

エアコンの効いた部屋で、
座って飲み物を飲みながら、
くるくるカールした髪は乱れず、
美しい手でパソコンを打つ、、、。

もはや異次元ですよ。

憧れてはいたものの「本当に自分がそこに入れてもらえるのか」という不安はずっとついてまわったのです。

これは、そんな自分の背中を押してくれた人へ感謝の意味を込めて。

画像3

自分の価値を知る

「自分の価値」ってわかりますか。

恥ずかしながら、その概念すらなかったです、私。

実は、世の中で言う「就職活動」ってしていないんですよ。
日本の看護師さん、ほとんどそうなんじゃないですかね。

もちろん面接試験はありますし、筆記試験もあります。
ですがそのための準備と言えるような準備をした記憶、ありますか?

通常、大学3年生になると世の中の大学生は就職活動を始めるのですよね。

ですが、私の同級生、ほとんど全員が就職先は決まっていました。

入学当初からです。

なぜなら「就職先の系列大学に入学したから」これだけ。

今でも続く現状として、看護師は人手不足です。
早く人材を確保するために、各病院いろいろな形で学生の頃から人材を取り込みます。

その結果、就職活動とは無縁な状態で社会に出ることができるのです。

世の中で言う、就職活動の苦労やエピソード、就職をするために頑張って書き上げた書類などは、一切持ち合わせていません。

全く知らないまま看護師になり、ぬくぬくと過ごしてきてしまいました。

そんな状態です。
当然のように「自分の価値」なんて考え、ありませんでした。

画像4

企業に「買ってもらう」という考え方

転職をする場合、これまでの自分の経歴を洗い出すことから始まります。

この時、アドバイザー”Mさん”に、非常にお世話になりまして、、。
この方に自己流の「履歴書」を提出したところから、始まります。

私の経歴は「病院勤務いろいろ」ぶっちゃけこれだけです。
はっきり言って、全くアピールポイントはありません。

企業に選んでもらうためには

自分とはこういう人
やってきた実績
自分を選んだらどんなメリットがあるのか

全てを形にしてまとめます。

つまり「他の応募者よりもこの人を採用したら、メリットあるよ」と思ってもらう必要があるのです。

「職務経歴書」という言葉すらこの時初めて知った私は、どこから手をつけたら良いのか、見当もつかず困り果てました。

そこで言われたこと。

「企業に面接をお願いするということは、自分という人間のために時間をいただくということです。

そして、その企業に採用されたら給与が発生しますよね。
その年収が、仮に5,000,000円だったとしますよ。

その場合は、”5,000,000円で自分の能力や可能性を買ってもらう”という意味なんです。

時間もお金もかけて、”自分の価値を見極めて買ってもらう”ということを理解していただいた方が良いです。」

衝撃でした。

これまでの病院間での転職とは明らかに違う。
これこそ「就職活動」なのだと、実感しました。

これまで世の中の常識から全く離れたところにいたんですね。

大きなショックでしたが、同時に「過去最大の学び」でもありました。

この出来事以降、仕事をするときは

「自分の価値は今どのくらいか」
「買ってもらった金額にふさわしい仕事しているのか」

ということが頭の片隅にあります。

今でも、疲れて道を踏み外しそうになったら、この時のメールを読み返し、なんとか踏ん張ることができています。

Mさん、ありがとうございました。感謝しかありません。

学べば学ぶほど、自分が何も知らなかった事に気づく、
気づけば気づくほどまた学びたくなる。
               アルベルト・アインシュタイン|物理学者

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?