■一人でできないことを叶える!「強みの共同」ってどう使う?(後編)
クニです。
他の人はできないことや、苦労してやっとできることでも、自分だったら普通にできてしまう『強み』
このシリーズでは、誰かと一緒になってその強みを活かす『共同』という方法の使い方を伝えています。
前編はこちら
一人でできないことを叶える!「強みの共同」ってどう使う?(前編)
前編では、仕事や家庭においての『共同』の使い方をお伝えしました。
今回の後編では、『子どもの強みの使い方』についてお話します!
■大人とはちょっと違う!子どもの強みの使い方
ここまでは一緒に仕事をする人や、家庭内であれば夫や妻の強みをどう使うか、についてお話してきました。
今度は、子どもの強みの使い方にフォーカスしてみましょう。
子どもの強みを使う、という方法ももちろんあります。
子どもの強みを伸ばすことで、自分が恩恵を得るという方法ですね。
ただこれは、大人の強みを使うのとはちょっと違って、夫の強みをうまく使うことには実利的な恩恵が多いのですが、子どもの強みをうまく使うと、精神的な恩恵を多く得ることができるのです。
あっ、この方法、子どもさんが既に深刻なブロックを抱えていて、強みどころじゃない場合は例外です・・・。
このような場合は、もっと他にしなくてはいけないことがあるので、子どもの強みを活かすことはとりあえず諦めなくてはいけないですね。
そうではなく、普通にいい子だよ!という時は「他の子と比較して、うちの子はここが優れている!」というところを観察し、ピックアップして、伸ばしていきます。
■子どもの強み=精神安定剤
子どもの強みというものは、親に直接的な恩恵を与えるものではありませんが、精神安定剤になるものです。
「この強みをもっと使っていってくれれば、私はもっと安心できるわ!」「この強みがあればきっと将来安定する、絶対うまくいくよ」
そのように思うことができるなら、将来の心配をする必要がなくなったり、日々の心配事が減るわけです。
強み自体は、ちょっとしたことでもいいのです。
例えばご飯を食べる前、しっかり「いただきます」と言って食べる子。
本人は、至って当たり前だと思っていることが多いので、時には「あなたにとっては普通かもしれないけど、なかなかちゃんとできる子はいないのよ、あなたは良い子ね!」と事実を教え、褒めてあげるといいでしょう。
すると、子どもの強みはさらに強化されたり、伸ばされたりしますので、親としては精神的に良い、不安が減る、ということに繋がります。
子ども自身を伸ばしてあげるというよりは、それを見て、親側が「良かった」と思うために伸ばしていく・・・というスタンスを持つと、子どもの強みを上手に親が使っていくことができるでしょう。
■強みは伸ばすだけでいいの?マネジメントは必要か否か!
今回は自分だけではなく、他人の強みを共同して使っていく方法について見てきましたが、「他人の強みを発見したとして、それが使えるようにあえてマネジメントをする必要性はあるのかな?」と考えるかもしれませんね。
結論から言うと、強みをどんどん使っていくためのマネジメントは、あまり必要ありません。
あなたが、例えば旦那さんの強みを使っていこうとした時に、旦那さんのほうは「強みを伸ばしてくれている!」とは思わないものです。
旦那さんでも、子どもでも、「なんかよくわからないけど、自分のいいところにすごく注目してくれている!」と感じるのが普通です。
強みというのは、普通にできることなので、たいてい本人は「こんなこと、できて普通で、褒められるようなことじゃない」と思っています。
しかしやはり、いくら普通だと思っていたとしても、「得意なんだ!」という意識はあるんですよね。
そこを褒められると「見てくれている!」「認めてくれているんだ!」という喜びが生じます。
人って、自分のことを見て、認めてくれる人に対して、それをしてくれない人と比べた時に、雰囲気が変わってきますよね。
「ちゃんと見てくれてありがとう」とか、「やっぱりお母さんは見てくれる、安心できるな」とか。
つまり、しっかり見て、褒めるということをすると、家族内(あるいは会社内)の雰囲気が変わってくるのです。
変わって、良くなった雰囲気を、また家庭の強み(あるいは会社であれば、組織の強み)にしていくことができます。
さらに良いところに注目し、またそれを伸ばしていく、すると現実がまた変わってくる、今までの組織の強みではない新しい組織の強みが生じ始める・・・。
この、繰り返しです。
■いつまでもうまくいく体制作りが重要
状況が変化し、さらにコミュニティに在籍する人の年齢が上がっていくことで、コミュニティの色合いは違う色になっていきます。
子どもが5歳の時と、15歳になった時では、状況や、家庭内の空気は絶対に変わります。
それに合わせて、強み、長所に目を向け、もっと伸ばしていけばいいのです。
組織の強みを活かせるようになり、変化に準じて前とは違った方法をとっていくようになる。
そうすると、だんだんと右肩上がりになっていく・・・という長い目で見たビジョンを持っておくと、良いと思います。
強みを使うということは、ある意味『普通のこと』なんです。
また時間の経過とともに変化が起こるのも、普通のこと。
普通の状態を、いかに強みを意識し、強みを活かして、『うまくいく普通』にしていくかということが、大切です。
人生で強みを使うということを考えた時に、一番有効なのは、体制そのものがしっかりとできあがっているというところ。
何も努力をしなくても、うまくいくような仕組みができている・・・これが理想です。
そして、これらの『強みの共同』の目的として、最終的に自分のために共同した強みを使っていくのだ、ということも忘れないようにしたいものです。
今回ご紹介したような方法で『強みの共同』を使い、会社や家庭などの組織において『うまいくいく体制作り』にチャレンジしてみてくださいね。
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