3ヶ月でアドリブ演奏_note_初級編

【アドリブ実践練習カリキュラム】初級編:リズム


《はじめに》


この初級編では、
アドリブの要素として最も大切な
『リズム』
について重点的に練習していきます。

「アドリブ演奏で一番大事なものはなに?」
と聴かれたならば、
僕は間違いなく即答で
「リズムです!」
と答えます。

それほどまでに、
アドリブ演奏にとってリズムは重要であり、
『リズムをアドリブする』
という感覚が必須なのです。

いわゆるアドリブの方法というものは
音楽理論書のついでに書いてある程度で
『アドリブの本質』について説明している
教則本や教則ビデオはまず見かけません。

それは、
『アドリブの本質』と『音楽理論』の2つに
相関関係はほとんど無い。
という事実があるからなんです。

「アドリブ演奏ができる人」は
『アドリブの本質を知らない』
というのが現実です。

現時点でアドリブ演奏ができる人は、
音楽理論を学んだり、
演奏の経験を踏む事で、
アドリブ演奏の本質に気づく事なく
出来るようになっちゃった。
という、
”類稀なセンスや勘の良さを持った人”
ということになります。

その証拠に、
「アドリブ演奏のコツは?」
という質問に対して
アドリブ演奏が出来る人の答えは
ほぼ100%の確率で
「スケールやアルペジオの練習」
と言います。

ハッキリ言いますが、

スケールやアルペジオの練習では
アドリブ演奏できるようにはなりません!


物事には、

立てるようになって初めて歩けるようになる。
歩けるようになって初めて
走れるようになったり、
スキップできるようになったり、
ジャンプ出来るようになったり、
ボールを蹴れるようになったりする。


という、
当たり前の順番があるんです。

アドリブ演奏をしたいのに、いきなり
スケールやアルペジオの練習をする事は、
立つことも出来ない人が
ジャンプの練習をするような
「そもそも出来るはずのない事」
をやるようなものです。

アドリブ演奏が出来るようになるためには
1、リズム
2、フレーズ(音階)
3、ストーリーメイク

という順序を守ってトレーニングする
必要があるんです。

特に大人は。

アドリブ演奏の本質は
『クリエイティビティ(創造性)』
ですので、

この本質に気づく事なく練習を重ねても
人生の大切な時間をムダに浪費するだけです。


フレーズを覚えて当てはめる練習は
2番目にやることです。

スケールやアルペジオの練習は
2と3の幅を広げるための練習なので、
1、2、3を本質的に理解していない人が
やっても全く意味がありません。


なぜ、音楽理論書はたくさんあるのに
”アドリブ演奏の教則本” は少ないのか、
という疑問も、
この【アドリブ実践カリキュラム】を
実践していただければわかるでしょう。

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