あの配信ライブを振り返る~マンゲキクイズバトル~
2021年5月22日(土)20:30、よしもと漫才劇場から全国に向けて、とある配信ライブが開催されました。
『マンゲキクイズバトル~未来のクイズ王は誰だ~』
私にとって、このライブには並々ならぬ思いがあるため、今日はここで
簡単にクイズへの思いをまとめたいと思います。
ポストよしもと時代
このライブには前身となるものが存在します。
かつて大阪の西梅田に【ポストよしもと】という劇場がありました。
ポストよしもとは他の劇場と異なり”トークイベント主体”というコンセプトを打ち出し、他の劇場には無いタイプのライブを行っていました。
ひょんな事からそこにライブ企画を出せる機会を得られ、出した企画が
『クイズ芸人育成計画』でした。
「クイズ番組で活躍できる若手芸人を育成しよう」というコンセプトのもと、芸人の皆様が実際の早押しボタンでクイズで戦うライブです。
以前から私は公民館などで開催されるクイズ大会などに参加していたのですが、その際に感じていた「クイズは参加するのも楽しいし、他人のクイズを生で見るのも楽しい」その感覚をライブに出来ないかと思ったわけです。
そして、何十人という若手芸人が舞台で自分をアピールする、所謂「平場」と呼ばれる場面をそこに掛け合わせる事で、お笑いとクイズの両方を楽しめるプログラムが出来るのでは、という目論見がございました。
それがなんとか形になり、ポストよしもとで数回ほど開催となりました。
「クイズ芸人育成計画」は一日2回公演となっており、名前の知られた若手芸人が参加する本選と、無名の若手芸人からクイズ王を発掘する大予選会があったのですが、個人的には大予選会が「お笑いアピール合戦」と「クイズの真剣勝負」の融合という形で最も理想的な形だったかもしれません。
ラフ次元さんの大回しでぶるぼんさんが大ハネする流れは、ちょっと感動的ですらありました。
ちなみに、2回目の大予選会には隣のよしもと西梅田劇場で出番のあったロザンさんが舞台上に現れるというマジの奇跡も起こっています。
それから、劇場のリニューアルに伴い、今度はお客様が舞台に上がり、芸人さんと早押しクイズでバトルするという前代未聞のプログラムへと進化します。それが『ポストよしもとガチンコクイズ王決定戦』です。
このコンセプトはクイズ好きの皆様に浸透したおかげで、最終回には劇場を埋め尽くすお客様にご来場いただきました。
これらのライブでお世話になった中山女子短期大学さんや、ラフ次元梅村さん、ジェットゥーゾ渡辺さん(現デレクさん)、滝音さすけさん、あないみじ安藤さんは、その後『パネルクイズ アタック25』に実際に出演し、中山さんに至っては年間チャンピオン大会で準優勝を果たす事になります。
なので、ここで言わせて下さい。
クイズ芸人、育成できてますやん!
余談ですが、その日の帰りに裏口でチャーリー浜さんをお見掛けしました。
プレハブの楽屋があり、その入り口にある椅子にチャーリーさんが座られていたのでご挨拶をしたのですが、いきなり「今何時や!」と声を掛けられ、
「4時です(その日は昼のイベントでした)」と返答したところ、
「ありがとう!」とおっしゃっていただけました。本当に余談でしたね。
2021年、”よしもと×クイズ”復活へ
それから月日は流れて、コロナ禍により吉本の劇場が配信企画中心となって
いる2021年に、クイズ企画が突如として復活する運びとなりました。
当然ながら劇場は無観客となり、さらには感染症対策による舞台上での制約
も増加。何十人が舞台上でわちゃわちゃする事も難しいという中で、何とか
上記のイベントの楽しさを再現するために試行錯誤を繰り返しました。
よしもと漫才劇場に所属する凄腕の若手芸人をクイズというフィールドで
どう活かす事が出来るのか?
企画を練るうちにどうしても外せないと思ったのが、司会者の存在です。
ヒューマン中村さんとアッパレード木尾さん
お二人には過去に上記のイベントで司会を行って頂いたのですが、木尾さんによるクイズの問題読みは吉本でもトップクラスであり、アナウンサーにも匹敵するポテンシャルです。その上で、進行の妨げにならないポイントでの絶妙なボケで会場を和ませながらライブを進行させるその手腕。
そして、ヒューマンさんがライブ全体を俯瞰で見渡しながら、各出演者へのツッコミに回りつつ、その場の状況を的確にお客様へ伝えるナビゲーターとしての立ち回り力。
お二人の力にライブ自体が何度も救われてきました。
ライブを作るためには、出演者の力だけでは成立はしません。
これまで全ての問題を作問し、スタッフとして全面的にご協力頂いている
西野ヒロシさん。
初めての漫才劇場での公演に際し1からノウハウを教えて頂いた構成作家の吉岡さん。
このお二人の力無しには実現は不可能でした。
この場を借りて厚く御礼申し上げます。
クイズバトルの見どころとは?
さて、沢山の人の力を借りて復活できた『マンゲキクイズバトル』ですが
実際にはどうだったのか?この日記が公開されている時点ではまだ
見逃し配信を見られるので、見どころについて触れておきます。
・モノボケとクイズの融合!
今回どうしてもやりたかったのが『ビートたけしのお笑いウルトラクイズ』
で行われていた「温泉ダジャレクイズ」
小道具を使ってダジャレを言い、面白くなければ温泉から出られないという
シンプルかつ笑いの原点とも言える”平場”を漫才劇場の舞台でやりたい。
というわけで、前半は「小道具を使って笑いを取らないとクイズに答えられない」というルールで戦っています。
ここから数々のモノボケが誕生しております。
・クイズ芸人覚醒!?
前出の通り、『クイズ芸人育成計画』からアタック25に出演する芸人が多数生まれたわけですが、今回の『マンゲキクイズバトル』からもクイズ芸人が誕生する予感を感じさせる瞬間がありました。
決勝の早押しクイズは、過去の名クイズ番組における決勝を彷彿とさせる
本気のデッドヒートとなっております。そして、まさかの優勝者にも注目
して下さい。振り返ると、実は予選から強かったことが分かりますので。
・ヒューマンさんのかわいらしさ爆発!?
今回のライブを通して、要所要所でヒューマンさんのかわいらしさが溢れ
出ています。
それこそ「誰が興味あんねん」かもしれませんが、おじさんのかわいらしさ
には癒しの効果があるとハーバード大の教授が実証したとかしてないとか。
とにかく、クイズの緊張感に対する一服の清涼剤としてヒューマンさんと
木尾さんは今回も大活躍して頂きました。
そして、60分という時間尺で、しかも生配信でクイズ大会を行うという
実は無謀すぎる試みを見事に形にしている漫劇芸人の皆様の奮闘ぶりを
是非確認して頂ければ幸いです。
マンゲキクイズバトル~未来のクイズ王は誰だ!~(5/22 20:30) https://online-ticket.yoshimoto.co.jp/products/%E3%83%9E%E3%83%B3%E3%82%B2%E3%82%AD%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%BA%E3%83%90%E3%83%88%E3%83%AB-%E6%9C%AA%E6%9D%A5%E3%81%AE%E3%82%AF%E3%82%A4%E3%82%BA%E7%8E%8B%E3%81%AF%E8%AA%B0%E3%81%A0-5-22-20-30
(※見逃し視聴は配信開始から5/29(土)20:30まで※)
「有料配信でクイズを見る」という事に引っかかっている方もいるかもしれませんが、ライブという緊張感で行われるクイズは、現状のテレビで放送
されているクイズとはまた別の面白さがあると思います。
何より、よしもと漫才劇場の芸人さんだからこそ生まれる独自の笑いが
地上波のコンテンツに匹敵するクオリティである事をご確認下さい。
そして、ガチのクイズファンの皆様にも楽しめるクオリティの問題を
揃えて頂きましたので、一緒にクイズを解きながら見れば、さらに
楽しめるかと思います。
最後に。
このライブを次回に繋げていくには皆様のご協力を借りないといけません。
一人でも多くの方にご視聴いただければ次回の開催にもゴーサインが出る
かと思いますので、何卒宜しくお願い致します。
《追伸》
5月29日は私の誕生日なので、知り合いはプレゼント代わりだと思って
買って下さい(土下座)
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