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完全タナカー視点の忘れたくないメディスン記録②

2024.06.16 舞台メディスン 兵庫千秋楽

トラム遠征以降、地元での公演。
1週間前、3日前、ずっと☂️・☁️予報でも、
何にも心配してなかった。
やっぱり晴れた。

雲はあれど、青空広がる晴天☀️
改めて圭くんの晴れ男パワーに驚愕しながら、迎えた兵庫千秋楽。

劇場の規模も大きくなり、トラムとは違った雰囲気になりつつも、メディスンの世界観はそのままに。
見せてもらった全ての公演はそれぞれに素晴らしく…。

そして私的メディスン千秋楽でもあった今日。
いろんな意味でくらった公演でもありました。

冒頭のアナウンスされる声とジョン一人で話し出す場面からもう、
あれ?声が、
涸れてる?

田中圭モンペ発動

一時的なものなのかなと最初気に揉むも、そうではないことがすぐわかる。明らかに声が出てない。声を出すのも苦しそう。

もうそこからは田中圭モンペ発動で、
これ、最後までもつのかな、とヒヤヒヤしながら観劇していました。

ご本人は、どういう形かは分からないけど、おそらくエゴサをする人…というのはなんとなくこれまでの発言とかで知っているので、もしかして目に止まるかもしれないダイレクトな場所で発信することは憚られ…。
でも、それをしても記録しておきたい心に打たれる回だったので、こちらのnoteに記すことにした次第です。
モンペ発動ながらも、それがこの舞台メディスン、今日の状況に相まって、相乗効果で。
今まで見たことのないお芝居の連続でありました。
今日のジョン(圭くん)の状態に呼応するようなメアリーズのお芝居にも泣かされました。


①セイラをきっかけとした精神を病む場面


恋心を抱いていたであろうセイラを、自分の孤独を払拭するための道具にしてしまった。
神聖な美しい存在であったはずなのに、フィリップという友達を作りたいがために、ひとりぼっちの世界から抜け出すきっかけにしてしまった。しかもよりによって自分が一番嫌悪感を抱いている母親のエピソードに重ねて。

ジョンが精神を病んでしまうきっかけとなる場面。


僕の頭は僕のじゃなかった!!

赤い血のような色のワンピースを体に纏い、頭を振り乱し、顔をぐちゃぐちゃにさせながら振り絞るような声で、叫んでいたジョン。
声の部分を補うかのように、全身の振り乱し方はいつもより激しさを増していて。

禁忌に触れて、精神がおかしくなったという説得力のあるお芝居にただただ溢れていて。
ジョンの罪悪感のようなものが自分の中に流れ込んでくるようで、涙が止まらなかった。

注射を打たれてグッタリとしたジョンを椅子に運ぶまでのメアリーの表情にまた、心を打たれて涙。
そっとジョンを覗き込み、肩にもたれかけさせ、大事そうに運ぶ。
ここまでしないといけないの?というメアリーの心の内がこちらにも伝わってくるような切なくて苦しげな表情でした。
椅子に座らされ、うなだれ、生気を失ったジョンは俯いたまま全く動かない。

②メアリー2にスイッチを押された狂気の場面

ヴァレリーに扮したメアリーがジョンを解放しようとドラマセラピーを逸脱して訴えかける。

メアリーが、
心のままに!
愛してる!
とジョンに伝えるも
それを途中でメアリー2がリアムの状態で割って入ります。
恐ろしい形相と、割って入ってくる勢いが、今まで見たことのないような力強さで…激しいドラムと共に飛び出してきたメアリー2にジョンはすごい勢いで吹っ飛ばされていました。

メアリー2はジョンに、
私たちがあなたをここに留めて助けるのは正しい、と言わせ、
プロデューサーに終了の報告をします。
ジョンはメアリーに言われた言葉、言わされた言葉でスイッチが押されたように、狂っていく。。
この狂気の場面はもう目を覆いたくなるほど痛々しくて…。

声を涸らし、叫びながら、全身を使って暴れ回る。
声が出ないから時に囁くような声を使ったり、勢いで裏声になったり、天を仰いだり、
汗か涙か分からないもので、顔はぐしゃぐしゃになりながら右へ左へ大きく動き回り、時折疲れてブツブツと呟いたり。

途中、入ってくるメアリーは近寄ると怪我してしまいそうで、危なくてこれ以上近づけない、倒れ込むまで見ているしかない。泣きそうな顔で。

最後に倒れ込むところは本当に満身創痍。

感情の名前はわからないけど、見ているだけでただただ胸が痛くて涙が流れてきてしまう。
自分は、苦しみを理解したり共有してあげることは到底無理だと絶望してしまうような、今まで見たこともないそんなジョンで。


そして、メアリー2、
プロデューサーに報告をする表情(プルプルと泣いていました)、その狂っていく過程の中で、そばで着替えをしながらこれで良かったのかと葛藤する苦悶の表情が、
私は誰目線でこの舞台を見たらいいの?とその時思ってしまうくらい、メアリー2にも感情移入してしまったのでした。

③カテコにて

2回目のカテコからスタオベ、3回目でオールスタオベ、
暗転してアナウンスが何度もあっても鳴り止まない拍手。

4回目カテコ
申し訳なさそうに出てきた圭くん。
1人で出てきてそれぞれのキャストを呼び、観客に拍手を促し、
自分の番では最後は体の前で手を合わせながら、深くお辞儀。

4回目まで拍手させてごめん、の手の合わせかもしれないけど、
きっと座長の責任感もあり、万全の状態でのお芝居を見せられなかったということに申し訳なさを感じてそんなふうにお辞儀をしたんじゃないかな、と思ってしまいました。

声は涸れていても、
ジョンの悲しさ苦しさ狂気がそれをもって表現されていたし、呼応するメアリーズの感情が乗りに乗った素晴らしいお芝居。
圭くんはきっと、本当にしんどかったと思うけど、唯一無二の回になっていたし、素晴らしかった。

とはいえ、トラムでの44公演を走り抜けた後での
慣れない、さらに大きな箱であのエネルギーを要する4公演はいかばかりかと思います。

最後はほんと、圭モンペ発動でただただ労いたい。
少しでもホッと安心できるような休息の日を経て、
次の愛知公演を迎えられますように。。

おまけ

前のnoteに書いたハプニング②
割れない風船🎈

私が見たトラム公演、兵庫公演。
2回を除いては全て、
パンパンに膨らんだ光沢のある風船を手で割る、という演出になってました。

…が、前のnoteに書いたように笑いをかっさらった、6月15日マチネの割れない風船。

今日は、光沢のないタイプの少し空気の入りの少ない風船がいつもの場所に配置してありました。
風船を割るシーン。
手でぎゅっと掴んでも、みょーんと変形して割れないっ!という演出に変わってました‼︎
最後は力ずくで手で割って!
(そしてどっと笑いが起こる兵庫会場)

私の勝手な思い込みかもしれないけど、
前日の兵庫の笑いの起き方を経て、そんな演出に変わったのかなーと思ってます(笑)
愛知ではどうなのかなー?
またみなさんのレポを読むのも楽しみ♡


個人的に過去イチくらった、6月15日マチネの感想はまた改めて書きたいと思います!

#舞台メディスン









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