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二部式着物を長着にもどす

母からもらった二部式着物。昭和のどこかで流行ったのかしら? 戦後、洋装が当たり前になって着物の着かたも忘れられたころ、これなら簡単に着られます、とか言って勧めたりなんてことがあったのかも?
母は自分で着られたけど簡単になるならそれに越したことはないとでも思ったのかな。

ところがいざ着てみようとすると、どうも落ち着かない。スカートは長さが決まっていて、それが母仕様だから私にはちょっと短い。かといって低めに締めても少し動くとずり上がってくる。

上着のほうも、羽織物としてならいいかもだけど、着物として着るにはおはしょりにあたるとこが長すぎる。左右を紐で結ぶようにしてあるけど、その上に帯を巻くとゴロゴロする。
というわけで、切ったところを縫い直して長着に再生することにしました。

1度切り離したものを縫い合わせるのだからその縫い代分短くなるので、一応身丈が足りるか測ってみる。縫い代分を引いて上着78cm、スカート80cm。私の普段の身丈は157cmだからまあ足りるでしょう。

スカートのベルト部分を外し、上着の襟先と裾を解く。

解いたところ

襟先縫い代が切らずに縫い込んであってよかった。これがないと諦めるしかなかった。
生地が黒っぽいのと、縫い目がちょうど腰紐のあたりになるからまったく問題なし。

出来上がり
近くで見るとこんな感じ

うふふ〜ん🎶 じつはこれ、お袖がやや短めで丸みも大きい元禄袖というのかな? 綸子のとろんとした手ざわりがすてき。遊び着がまたひとつ増えたわ。

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