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バカ、Again②

以前、三女のバカっぷりを書いたことがある。
三女(以下Fとする)は中学一年生になったのですが、そのまんまバカ継続中である・・・。
自分の娘をバカとか言うんじゃないよ、と思う方もいるだろう、そういうような事は私とて思わなかった訳ではない。だが、一周まわってFはバカだと思った。
長女は学生時代、まわりにバカだと思われたくないという思いが強くて、勉強はきちんとやっていたタイプでした。1時間のうちの10分が休憩時間で50分はきっちり勉強をする、というのをしっかりやっていた。試験前は携帯を預かってくれと私にお願いするような子で、今思えば本当にすごい子!だと思う。
二女は勉強が嫌いだったから、小学生時代から丸投げ、投げたものは流れに流れて地球の裏側まで行った。テスト勉強はした事がない。分数を憎み、整数だけを好んだ。
Fは長女と二女のMIX型で、長女のバカだと思われたくないみたいな思いが、人付き合いにあらわれて、ワガママだと思われたくないとかそういう方に働いていて、学校ではクラスのお母さんと担任に言われるほど面倒見が良くて人当たりの良い子。
勉強面では、二女の丸投げ方式をそのまま継いだ。

私はFが高校受験の時に辛いだろうと思うから、Fを放置しないで一緒に頑張ろうと心に決めた。勉強は本人のことだから周りがどんなにとやかく言ってもどうしようもないことも知っているけど、とにかくFのことは、放置してはいけないと思ったのです。
私の学生時代も馬鹿だったけど、どれくらいのレベルかというと、英語だけは得意で点数でいうと90点以下は取ったことがなくて、他の教科は平均点くらいしか取れなかった。だからいつも55〜65点くらいだった。
Fは、中間テストでは、平均点に届くものはひとつもなかったので、今回の期末テストは平均点くらいは取ろうと言って、ママが教えられるのは数学と英語くらいだけど、一緒に頑張ろうとFに言っていた。しかし勉強を始めてみてすぐに思った、これは平均点なんか無理だ・・・、、私はすぐに術式展開(変更)し、「F、平均点じゃなくて、半分取ろう」と言った。
だってまだ符号のミスをしているんだもん・・・
英語はまだ曜日も書けないし月も書けない、数字も書けないから(泣)、試験勉強じたいに入れないのだ。Fは試験範囲をやりたがるので、私も悩んだけれどその範囲を教えた。基本がなっていないから、基本を教えつつ、戻りながら進む。時間がいくらあっても足りなくて、あっという間に0時になってしまう。学校でやったプリントを引っ張り出して、間違ったところを徹底的にやった。間違えた問題は私が手書きで何度もテストを作って繰り返しやらせた。
私もしんどくなって、もう文法がどうとか一般動詞がどうとか説明が面倒くさくなり、「もう、How many 〜ズdo you have? 〜ズはSね!とにかくSつけて、Sつけて、Sつけて!!はい、How many〜ズdo you have?How many〜ズdo you have?リピートアフターミー!続け、How many…」と叫びまくった。私が叫んだせいでFはそこを覚えた。
それから色々と、「someは疑問文になるとanyに変化すんだよ!!同じ意味だけどsomeは使えねーの!any、any、any〜〜〜!!!!」
Fの野郎、「ヤバくない?ママ頭」などと言う。
おめえーーーがバカだから叫んでんだよ!次someって書いたらマジギロチン、ビビらせるために先に鶏のギロチン見せてやりてえよ!!(母の心の声)

そして数学は、符号を間違えると紙が破れるほど力を入れて、プラス(+)の二画目を濃く書いた。
「ここ、プラスねーーーー!?プーラースゥアー!」
Fは「あ、うん、でもなんでプラスなの。足し算引き算の時の符号マジわかんない」と言った。
もう母は脱力(になった為)、渡部篤郎で「あのさあ、、50cm定規、あの竹の、持ってきてよ・・・」
私はFの定規と長男の定規(共に50cmのもの)を並べて、ゼロより左がマイナス、右がプラスね、、とそっからの説明をした。
いかんいかん、怒っても意味は無い。いや、怒ってはいない、怒るってこういう事じゃないから。私が怒ると喋らなくなるから、静かに水面下で復讐するやつだから、これは怒っていない。イタリアにいる姉よ、あなたならどうやって勉強を教えますか、俺は間違っていますか(いるよね?)、どうすればいいですか、こんなにバカな娘をもって辛いよ・・・
俺は俺の責務を全うできましたか・・・
あの時私もきっとこんな風に(姉を)困らせたよね、巡り巡って、バチ来たね、受けるよバチ。。
そんなことを私が思っていても、Fはウトウトと寝てるんです、こんなに私は頑張っているのに!眠いのに、明日仕事なのに!!
「うぉい!!寝るな、心を燃やせ!」そう私が叫んでもFは「もういい、捨てる、、」と言ってこたつで寝た。既に熟睡顔だった。
Fの身体から抱えきれないほどの諦めのにおいがした、そして俺からも・・・

期末テストが終わってから2日後、少しずつテストが返された。答案用紙をみて俺は絶句した。

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