初心者が小説同人誌作った記録
こんにちは、オタクです。長々とROM専で生きてきたのですが、このたび、いろいろあって小説の薄い本を作ってみました。
このnoteは、女性向けの二次創作小説同人誌を作るにあたり自分が困ったこととか、悩んだこととかを書く備忘録になります。この程度の知識のやつでもなんとかなるんだから、なんとかなるもんなんだな~~~なんて思っていただければ幸いです。
ちなみに私のスペックとしては
・本を出したことはまったくない
・pixivに小説を投稿したことはある
・大学時代サークルの会報誌(折り本)を作ったことはある
・家にデスクトップPCがある
という感じです。
で、今年の七月に実際に同人誌を出してみて、思ったのですが……
やることが…やることが多い…!
金田一少年の事件簿の犯人並みにやることが多いんですね、同人誌を出すのって……。みんなすごいね?こんなすごいことをしていたんですか?人によってはイベントごとにコンスタントに本を出していますけど、超人か何かなんでしょうか。
というわけで、結構いろいろやることが多い(と個人的には思う)同人誌を出すという作業。また出したいなあと思った時のために、本を出すまでにやったことをここに書き残しておこうと思います。
・とりあえず内容を書く
当たり前の話ですが、本にする内容がなければ始まらないです。
ちなみにわたくし、最初はウェブの再録本にしようと思っていたのですが、「再録じゃなくて書き下ろしで本を出したいな~」と考えた結果、書き下ろすことになりました。2~3か月くらいかけてこつこつ書いたかな。
使っていたのはevernoteです。出先でも家でも書けるのが便利。ただ、無料だと同時接続台数が二台なのがネックなんですが……(というわけで接続台数に制限のないGoogle Documentに途中で乗り換えました)。
・同人誌のサイズを決める
同人誌出すときに一番大事なこと、本のサイズを決めることです。というかこれが決まらないと、もうどうにも始まらない。
小説同人誌のサイズとしては、A5(文芸雑誌サイズ)、新書、文庫がメジャーみたいです。どれにしようか?と考えた時、自分は「新書サイズで物を出したいな」となりました。
実は、早川の新☆ハヤカワSFシリーズに憧れておりまして。
装丁がめちゃくちゃかっこいい!こんな本出してみたい!だから新書にしよ!!!と思っていたのですが……。
新書サイズには一つ問題がありました。それは、印刷所によってサイズが違うということ。文庫本のサイズはA6(縦145mm、横105mm)で各社統一されているようなのですが、新書はそれぞれ違います。
新書サイズの一例
しまや出版:縦172mm 横107mm
プリントオン:縦175mm 横105mm
ねこのしっぽ:縦176mm 横112mm
STAR BOOKS:縦175mm 横105mm
これで困るのは、テンプレート類の流用ができなくなってしまうということ。テンプレートはわかりやすい印刷所のを使って、他の印刷所に持ち込もうと思っていたのですが……。
悩んだ結果、新書ではなく文庫本で出すことにしました。初めての同人誌ですし、テンプレートに是非とも頼りたかったので。
せっかく文庫本で出すんなら、カバー付きにしたい!カバーがかかっているとなんか本っぽさが増す気がするし!ということで、カバー付き文庫を出すことに決めたのでした。
・印刷所を決める
どういう同人誌を出したいかなんとなく決めたので、次は印刷所です。で、まあ、文庫本、カバー付き、部数は10冊くらいから……となると、大体どこらへんで出すべきかは決まってきますね。自分が悩んだのは以下の印刷所さんです。
・STAR BOOKS
一冊から作ることが可能。装丁にこだわりたい人から熱い支持をあつめる印刷所。
・BRO'S
十冊から作ることが可能。製本技術に定評のある印刷所。締め切りも結構ぎりぎりまでOK
・OneBooks
一冊から作ることが可能。デフォルトでカバーや帯がお値段に含まれている。予約制で結構前から事前予約が必要。
自分が選んだのはOne booksさんでした。
装丁のことはよくわからない(なので凝りようもない)ので、STAR BOOKSは手に余ると思い、BRO'Sの製本技術の高さにも惹かれたのですが、ここはカバーを印刷しようとすると50部からになってしまうのです。絶対50部も作らないしなあ……となり、結果として、デフォルトでカバー付きオプションが付いていたOne booksを選びました。
ちなみに印刷所を決めるのは、こちらの推し印刷所まとめを大変参考にさせていただきました。どうもありがとうございました。
・原稿は何が要るのか把握する
既に文章があるのであとはこれを本の体裁にするだけです。必要なのは、
・本文(目次、奥付も必要)
・表紙
・カバー
といったあたりでしょうか。
私が持っているNOVA2021年夏号を例にすると、
これがカバーですね。この写真だと帯もついていますが。カバーは表、裏、背、折り返し部分をつけないといけないらしいです。やることが多いなあ。
でこれが表紙。カバー下部分ですね。カバーと違って折り返し部分のことは考えなくていいのがよいです。
そして言わずもがな本文部分。これも正確には本文だけではなく、タイトル部分や目次、奥付などが必要です。
こういう本を作るにあたっての基礎的な知識は、ネットでひたすら調べました。なんで本文は四ページ単位で出さないといけないんですか?断ち切りってなんですか?ということをある程度理解して進めるととても楽です。というか理解しないと、作業の内容が全然頭に入ってこなくてつらい。個人的には栄光印刷さんの説明ページがわかりやすかったです。
・本文データをWordで作る
自分はword(ちなみに2010です)を持っていたので、wordで原稿を作ることにしました。使わせてもらったのは、このしまや出版のテンプレートです!
イェーイ!初心者が悩みがちなノド部分(厚い小説本は、閉じる側の紙の余白を多めに取らないと、読みづらくなってしまう)の設定は、もうこちらにまかせてしまいました。これに文章を流し込めばもうそれで本ができる……!やったね!
あとWord原稿を作るにあたって、めちゃくちゃ参考にさせてもらったのがこちらのサイト。
初心者にはさっぱりわからない段落設定、フォント設定に至るまで、丁寧に書かれていてめちゃくちゃ助かりました。
これだけでも充分本っぽくはなるのですが、更に本っぽさを高めるために、家にある本を観察します。
今回出した本は連作短編集だったので、家にある短編集をじろじろとみました。観察してみると、
・短編のタイトルページは基本的に奇数ページ
・タイトルは左上のヘッダー部のみ
・ページ数は奇数は左上、偶数ページは右上に記載
などということがわかりますので、これをそのままパクります。
そして、本には必須の物とされている奥付。ここらへんは栄光出版の説明が一番わかりやすいと思います。栄光出版さんは説明ページが充実していていいですね。
あとは、何かあった時のために気軽に連絡しやすいように、マシュマロに飛べるQRコードを載せてみました。web拍手にしようかなと思ったのですが、今誰が管理しているのかわからないという状況らしく、ちょっとセキュリティ的に微妙だったんですよね。
すごく簡単に生成できる!世の中って便利なツールにあふれてますね……!
と、いろいろと素人なりに調べはしたのですが、それでも間違えるのが初心者というもの。自分が躓いたのは以下の個所でした。
・ヘッダーにタイトルを入れたい場所と入れたくない場所があるけどどうしたらいいかわからない!
→セクション設定で解決。入れたいところと、入れたくないところでWordのセクションを分けよう。
・Wordの機能で目次を書いたはいいけど、ページ数が横向きになってしまう
→これはそういうものらしい。避けるためには、目次は手動目次で書いて、数字パートは縦中横機能で横書きにする。
・最後の奥付は横書きにしたいんだけど、どうしたらいいの?
→これもセクション機能で解決。セクションを切り替えて、文字列の方向を横にすればOK。用紙も横になるのでビビるけど、印刷の向きを縦に戻せば大丈夫。
・本文データをpdfにする
世の中の印刷所には、Wordデータのままでもなんとかなるところもあるのかもしれませんが、自分が使わせてもらったOnebooksさんはPDF入稿でした。というか大体の印刷所さんがたぶんそう。
WordにはPDF化機能があるので、それでpdf化。よーしこれで終わり!楽勝じゃん!と思っていたのですが、出来上がったpdfを見ると、!!マークが何故か横向きに倒れて表示されてしまいました。
これはどうやらフォントやWordのバージョンやらPDF環境によって発生する模様。とりあえず、一つ一つ設定しなおしたり、縦中横(横書きの文字を縦にする機能)を使ったりして直していきます。
しかし、こうやって入力すると、何故か少し右にずれてしまうんですよね。
どうしたらええねん……と思っていたところ、
さっきリンクを貼ったこちらのページに、「その文字だけを選択して右クリック>「フォント」>「文字幅と間隔」>「位置」で、「下げる」や「上げる」を使って微調整できます。」と書いてありました(よく読めばよかったですね)。
というわけで位置をポチポチと設定していきます。こうやって設定すると、Wordだとめちゃくちゃずれてしまうのですが、何故かPDF化するとちょうどよくなるという……。どういう仕組みなんだろうか。
ちなみに、第一版の時はここを修正できておらず、第二版から直っています。す、すみませんでした……。
Wordは縦書きのために作られたソフトではないので、縦書きで使おうとするとどうしても不具合は出ちゃうみたいですね。
あと、pdf化原稿で必要なのが「フォントの埋め込み」をすること。PDFファイルにフォント情報を持たせることで、文字化けなんかを防ぐものらしいです。
まあ、よくわかんないけどとりあえずpdfにできればなんとかなるだろと思って適当にpdf化したら、システムフォントのArialが埋込されていないことが判明。なんでだよ。Arialなんてありふれたフォント、埋め込んでくれよ。
結局、自分の場合はPDFA設定で書きだすことで埋め込みができました。なんでPDFA設定だと埋め込まれるのかがわかんないですけど、とにかく埋め込たからヨシ!という心意気で次に進みます。
・カバーと表紙を作る
で、まあここが字書きにとって最大の難関、カバーと表紙ですね。昔、美術の授業で「好きな色に塗りなさい」と言われ、好きな色で塗ってみたら教師に「なんでこんな色で塗ったの……?」と言われた人間としては、できるだけ避けたいパートです。
避けたい、でもそれなりの物は作りたい。そんな我儘な気持ちになってしまうパートでもあります。
デザインはセオリーを学んでおけばなんとかなる。そんなできないなんて甘えたこといってんじゃねえ!というご意見の方もいるのでしょうが(正論ですな)、じゃあこっちも「普通に勉強していれば常微分方程式を解くなんて誰にでもできる」とか言い出すぞ!?とか屁理屈を言いたい気持ちになります。
泣き言を言っていても仕方がないのでやりましょう。まず、どうしたらいいのかわからないので、やり方を書いてあるサイトを熟読します。
なんか……わたしにもできそうな気がする……!という気持ちになったら、お絵かきソフトをインストールします。自分はメディバンペイントにしました。
印刷所からテンプレートをダウンロードします。ここで気をつけるのは背幅の厚さ。OneBooksさんは背幅ごとにテンプレートを用意してくれるので、ページ数と紙の厚さから背幅を自分で計算して、適切なテンプレートを選んでダウンロードします。出してから気が付いたんですけど、背幅の計算ツールをプリントオンさんが出してくださっていました。次からはこれを使おう。
一から表紙のイメージを生み出すのはできなかったので、とにかく家にある本をいろいろ眺めてみました。なんとなーくこういう本を作りたいなあ……と思ったら、それに必要そうな素材を探してダウンロードします。自分はチュートリアルでも大変お世話になった、てんぱる様の素材を使わさせていただきました。
あとはがんばるだけです(急に雑)。だって素人なんだもの……人に教えられるようなことは何もないので……。
で、カバーを作った後、表紙部分を作成したのですが、ここで気が付いたんですけど、一般的な出版社のカバー下、実は共通点が。
なんか……ロゴみたいなやつがある……。
というわけで、表紙データには、適当にサークルロゴみたいなものを作って貼ってみました。時間に余裕があれば、サークルロゴを作成してくださるクリエイターさんにお願いしてみたかったなあ。
・部数を決める
初めての同人誌を作るものにとっての第二の壁、部数……。小説同人ということで、そんなには刷らないだろう、でも「そんなには」ってどんなレベル……???と悩んだ私は、インターネットで「小説本 部数」で検索してみたのですが、
・部数はツイッターアンケートを参考にする
・ツイッターアンケートは当てにならない。pixivでアンケートを取れ
・pixivアンケートは当てにならない。ブクマ数を参考にしろ
・ブクマ数の二倍くらいがいい
・ブクマ数の二分の一くらいがいい
・ブクマ数は当てにならない。フォロワー数から換算するべし
・フォロワー数はあてにならない。とらのあなの予約数が一番あてになる
み、みんな言ってることが違う!
共通しているのは、
・小説同人はとにかく捌けない
・部数を予測するのは経験豊富な作家でも難しい
ということ。つまり、どうしたらいいのか誰もわからない、ということなのです……。
たぶんジャンルの状況とか、カップリングの人気とか、書き手の人気とかでも全然違って千差万別なんだろうなあ~という感じなので、多分だれも予測できないんでしょうね。でもなんとか参考にできないかということで、藁をもつかむ思いでpixivアンケートを実施してみました。
と実施していたところで、同ジャンルの大先輩サークルの方から、「あまり当てにならないから気を付けてくださいね」とアドバイスをいただくことに。
やっぱり当てにならないのか……。
でもじゃあどうしたら……。
悩んだ結果、「全部売れ残ったとしてもそんなにつらくない金額&量」にしました。One booksさんがめちゃくちゃ再販しやすい(一冊あたりの単価が部数によって変動しないので)ので、いざとなれば再販すればいいやという気持ちになれたのも大きいですね。
ここは本当に難しいところなので、お財布とお部屋のスペースと自分のメンタルと相談して決めたほうがいいと思います。
・脱稿を決める
原稿データを準備したら、印刷所の手順に従って脱稿します。まずOnebooksさんのマニュアルを熟読し、その通りに原稿データを作りました。
あと、参考になったのはこちらの小説同人誌入稿前チェックシート!
まあ、それだけやったにもかかわらず、psd形式ではなくmdp(メディバンの独自形式)でデータを出力するというポカミスをしてしまい、再提出したんですけどね!
そういえば自分の本の設定は以下のような感じです。ちなみにしまや出版のテンプレートを流用しています。
文庫サイズ 本文144ページ
本文フォント 源暎こぶり明朝 9pt
余白:上15 下15 左12 右12 とじしろ8
行数:15 (行送り14.85pt)
文字数:33 (字送り10.5pt)
本文用紙: 淡クリームキンマリ 72.5kg
表紙用紙: 紀州の色上質 最厚口 白茶
カバー用紙: コート(オーロラ) 110kg
本文フォントは読みやすいとされる源暎こぶり明朝。フォントサイズは大体8~9ptが一般的らしいですが、字が大きいほうが読みやすいという個人的な主義により9ptにしました。
本文用紙は読みやすいと聞いたので、淡クリームキンマリ。表紙用紙はOnebooksさんのツイッターで、白茶にすると本当の文庫本ぽくなるという話があったのでそれを採用。
行数と文字数に関してはなんとなく……だなあ。
こちらのまとめを見ていると、自分のは文字数33字程度なんですが、皆さん40字くらいなんですよね。私の本、もしかして少しすかすかだったか……?
確かに市販の本と比べると文字の詰まり具合が全然違いました。次にもし本を出すときは少し考えるかも。
・お品書き作ろう
原稿も出したし、はー終った終った、という気持ちになりますが、イベントの日程が近づいてきて気が付きました。
お品書きを作らなくちゃいけないのでは?
自分のツイッターを見ている方にはちょいちょい本を出すよと告知してたのですが、pixivでは特に何も伝えてなかったのです。pixivしか追っていない人も当然いらっしゃると思うので、pixivにとりあえずお品書きを書いて載せてみることにします。
初めは自分で適当に作ればいいやと舐めたことを考えていたのですが、実際に作ってみたら「なんか思ってたのと違うな?」となってしまい、悩んでいたところに現れたのがcanvaでした。
あと、こちらの記事をめちゃくちゃ参考にいたしました。ありがとうございます!
参加するイベントはエアブーだけなのでスペース情報はなし。Canvaのメニュー用テンプレートから、タイトルと、カップリングと、内容と、お値段と表紙と……と適当に並べたら、簡単にお品書きが。Canvaめちゃくちゃ便利!
これで表紙も作れると聞いたので、次回挑戦してみようかな。
・無配を作る
同人誌を通販していると、時折ついてくるのが可愛らしい無配だったり、「通販どうもありがとうございました!」のお手紙だったり。わたしもこういうのつけたいなあ~と思ったのですが、絵はもちろん描けないし、字も汚いしどうしよう……と考えた結果、無配SSをつけることにしました。
文庫メーカーを作ってくださっている方が、なんと8p折り本ツールを作ってくださっています。ここにSSをぶち込むだけで無配折り本ができる!ありがたい!!!しかもこれまた同じ方が管理されている表紙メーカーを使えば表紙まで付けられる!(使用する画像が同人に使用できるかは確認しましょう)
これだけで簡単に折り本が!
一つ難点があるとしたら、めちゃくちゃ不器用な人間が折り本作るのは結構大変ということです。丁寧に折るのって難しいね……。
・boothで売ろう
自分が今回参加したのはオンライン即売会イベント、エアブーだったので、対面での頒布はせず、通販のみでした。
個人情報の取り扱いが不安だったので、発送方法は「あんしんboothパック」。匿名で送れるサービス、とても便利です。
文庫本サイズなので、あんしんboothパックのネコポスを選択。ここで気が付いたのですが、ネコポス、梱包用材料を自分で用意しないといけないのです。クリックポストならそれ専用の厚紙封筒があるというのに……。
ちなみにネコポスのサイズは縦が23㎝~31.2㎝、横が11.5~22.8cm、厚さが3㎝。A4サイズでちょうどいいくらいです。
とりあえず、梱包資材はダイソーで揃えました。
買ったのはDVD用クッション封筒(A6用もあったけれど文庫本は入らないです)とA5サイズのクリアポケットという透明な袋。これで梱包します。
ちなみにダイソーのDVDクッション封筒、パッケージに封筒サイズ330mmx215mmと書いてあるのですが、これは封筒の折り畳みの部分を含めた長さなので、梱包すると縦280mm横215mmくらいになって、余裕でネコポスサイズになります。
boothあんしん発送はファミマで送る方法もあるらしいですが、一冊一冊店員に対応を要請する必要があるという、首都圏のコンビニではなかなかハードル高めの作業。というわけで、PUDOから発送する方法を選びました。
https://booth.pixiv.help/hc/ja/articles/360013148033
家の近くにあるPUDOに行き、Boothのサイトで生成した二次元バーコードをスキャンして、指定されたポストに入れるだけ!便利な世の中になりましたなあ。
・同人誌を出してみた感想
というわけで、こんな感じのことを経て、無事同人誌を発行することができました。思ったことは、
同人誌を作るのって、簡単だけど大変……!!!
ということです。
いや、簡単なんですよ。中身があれば、それを適当にテンプレートに入れればいいし、今は表紙を代行で作ってくれるサービスがあるし、印刷所さんも丁寧にアドバイスくれるところが多いですし。
折り本とかだったらすぐできちゃうし、コピー本もキンコーズとかの力を借りればささっとできます。
でも、一つ一つの「表紙はどうするか?」「どの形式にする?A5?文庫?新書?」「カバーつける?帯は?」「組版は?」といった要素を、真面目に考えるときりがないのも事実。どこをこだわってどこを省エネするか、それも全部一から自分で決めなくちゃならない。印刷所とのやり取りもあるし、イベントに出るとなったらその手続きもあるし、しかも印刷代もそれなりにかかる。
なので同人誌作り、簡単だけどめちゃくちゃ大変です。実際に作ってみて、コンスタントに出し続けている人、本当に偉いな~~~~って思いましたね……。ほんとえらい!同人誌がいっぱいある環境を当たり前だと思っちゃいけないんだなあ……。
そしてそして、作ってみて分かったもう一つのこと。それは、自分の本が出来上がると嬉しい!ということ。やっぱり自分が一番好きなものを詰め込んだ本なので、「うおおお!私の本!!!」って気持ちになりますね。あの感動は他ではなかなか味わえないかもしれない。ハマる人の気持ちもわかる。
というわけでこんな感じで薄い本を作ってみたよと言う話でした。本を出したいと思っている方の参考になれば幸いです。
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