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あをによし 極楽浄土への祈り 【當麻寺】奈良あるき 

曇天の今日、役所関係の手続きで訪れた大和高田エリアの帰りに
これもずっと気になっていたお寺へ初参詣。

『當麻寺』
法号 禅林寺
山号 二上山

その名の通り、葛城市の二上山の麓にあるお寺。

いつも眺めている二上山、こんなに近くに見えるとは。
意外と近い。
この向こうは大阪。

二上山


近鉄の當麻寺駅から歩いて10分ほど。

駅からお寺までの門前通りがとても雰囲気が良く
その前に寄っていたエリアがちょっと荒れた感じだったので
かなりホッとしたのと、お寺への期待感が高まる。



門前の町並み


古い民家と何軒かのお店があるキレイな通り。

その一件のお土産屋さんのようなお店の外観が素敵だったので
写真を撮っていたら、女将さんが出てこられて少しお話。

女将「初めてなら、ぜひ観て欲しい中将姫の像があるわ」
 
と優しい大和ことば(たぶん)でその様子を説明してくださりました。

雲「ではぜひ拝見してまいりまーす」
 「また後で寄らせていただきます!」

女将「いってらっしゃーい」




仁王門に着くと

こちらは相方が入院中!
吽像一人で奮闘



よく遭遇する
黄色い帽子たち



正面『曼荼羅堂』
左『金堂』
右『講堂』



年季が入ってます



曼荼羅堂(本堂)
国宝
天平時代


この當麻寺は曼荼羅で有名なお寺。
中将法如(中将姫)が織り上げたという
蓮糸曼荼羅(根本曼荼羅)が本尊とされている。

本堂参拝を終え出たところ、お寺の方が待ち構え?!
同じタイミングで見ていた、外国人の男性(日本語理解)と一緒に
講堂と金堂の案内をしてくださりました。

もともとは弥勒仏が本尊だったとのこと。

この寺は法号を「禅林寺」と称し、聖徳太子の異母弟である麻呂古王が弥勒仏を本尊として草創したものであり、その孫の当麻真人国見(たいまのまひとくにみ)が天武天皇9年(680年)に「遷造」(遷し造る)したものだという。そして、当麻の地は役行者ゆかりの地であり、役行者の所持していた孔雀明王像を本尊弥勒仏の胎内に納めたという。
史料によって記述の細部には異同があるが、「聖徳太子の異母弟の麻呂子王によって建立された前身寺院があり、それが天武朝に至って現在地に移転された」という点はおおむね一致している。福山敏男は、縁起諸本を検討したうえで、麻呂子王による前身寺院の建立については、寺史を古く見せるための潤色であるとして、これを否定している[6]。前述のように、寺に残る仏像、梵鐘等の文化財や、出土品などの様式年代はおおむね7世紀末まではさかのぼるもので、當麻寺は壬申の乱に功績のあった当麻国見によって7世紀末頃に建立された氏寺であるとみられる

wikipediaより


金堂の弥勒佛はとても穏やかな表情。

穏やかといえば、その弥勒佛を囲んでいる四天王たちの
とても優しい表情と姿も印象的。
4人中3人は白鳳時代のもの。


境内の位置として、南むきの講堂、金堂の先に参道があったのが
曼荼羅信仰ほうがメインになり、曼荼羅堂がどんどん大きくなり
その東へ向かう道が現在の門前の道になっていたそう。


講堂、金堂を参詣して、日本最古の石灯籠を見て解散。

外人さんに「オツカレサマ」と言われた笑


塔を見に行こうとしたら、先程の案内の方がもう一つ子院を案内してくださりました。


「地味だけどね」
と言いながら


中将姫に関わる院





そして東塔

東塔
国宝
東塔
三重塔


塔の構造はほんとうに美しいです。



さて、女将さんがおっしゃってた中将姫さまの像はどこかいな?


石段に生きる草


ありました!


糸繰堂


中将姫


伝説になっている中将姫。
波乱万丈の人生、29歳で入滅。

でも今でもこうして多くの人が曼荼羅を参拝に来ているのは
中将姫の徳の成すところでしょう。



ここも想像以上に奥の深い、そして歴史の古いお寺でした。


今回はこれにて退散。
また来ます。


先程の女将のお店に報告。

女将「おかえりなさい〜」
雲「姫様、とても穏やかでした」

またお話しながら、お店も拝見。

この女将さんも、とてもユーモアのある優しい方で
話し方が、なんとも言えず素敵!
ずっとお話を聞きたいと思った。



笑顔も最高!



また伺います!!






どこのお宅にも




西側のエリアはまだ全然訪れていず、ここが初。
葛城の古道も今度ぜひ歩きたい。
二上山も葛城山も登りたいし。。。


ちょっと気持ちがざわついている中ですが
とても良いお寺と、ひととの出逢いでした。


朝の下手くそな写経のご利益かしら??




女将さんのお店 

民芸品『和』から一緒に帰宅

スキなタイプ
あけびのツルの籠


スキな具
大好きな竹の子





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