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あをによし やまとの古刹と 阿吽と ん?【久米寺】 奈良歩き

神宮さんの後に寄らせていただいたのが、これまた古い由緒のお寺『久米寺』です。
西門を出るとすぐに近鉄南大阪線の線路が通り、線路を渡ったすぐにあります。

近鉄南大阪線


正面ではなく北側?の入り口



久米寺
推古天皇の勅願により、用明天皇の皇子・聖徳太子の弟である来目皇子によって建立されました。創建のきっかけは、七歳の時に眼病を患った来目皇子が、この地で治癒祈願し全快した御礼だったとされ、本尊の薬師如来像にお願いすると眼病に霊験があるとされています。多宝塔は重要文化財に指定されています。

久米仙人伝説・・・久米仙人は、欽明天皇の御世金剛山麓葛城の里に生まれたとされています。吉野山麓龍門ヶ獄で神通飛行術を取得し、空中を自由に飛べるようになりました。その後、百数十年もの間。久米寺に住んでいたといわれています。聖武天皇が東大寺に大仏殿を建立する際、勅命を受けた久米仙人は神変不思議の仙術を使い、国々にある大木大石の数々を三日三夜の内に大仏殿境内まで飛ばして集めて見せました。その甲斐あって大仏殿の建立は速やかに成就したと伝えられています。久米仙人の働きに深く感銘した聖武天皇は、免田30町歩を与えたということです。

橿原市観光情報サイトより

空中を飛べたという久米仙人ですが、飛行中に娘に見惚れて墜落したという情報も(笑)。お茶目だわ。

開基に関しては、伝ということで詳細は不明となりますが、かなり古いということは間違いなさそうです。おそらく7世紀末が有力。
紫陽花のお寺としても有名。


うっ
よっ



多宝堂 重要文化財指定


境内にはこの他たくさんのお堂や見どころがあります。

大好きな手水鉢チェックをしたら。。。

出発進行!ってな?
本来はこの口からお水が出るよう

いまだかつて見たことない楽しそうな手水所です。
かなりエキゾティック。

718年インドの摩伽陀国の帝王、善無畏三蔵が寺に寄留して、日本初の多宝大塔を建立し、大日経や仏舎利三粒などを塔中に納めた。

西国四十九薬師霊場会HPより

なるほど、インドとご縁があるわけです。


そしてこちらの仁王様も迫力満点の凛々しいお姿。。。と

阿!
吽!

ぐるっと拝見していると

なんじゃ?
かみなり三代

すてきなお供えが(笑)
埃の具合から見ると、まあまあ長いことお供えしてあるよう。
大好物でいらっしゃるのかしら?

由緒ある古刹ですが、なんだか所々親しみやすいディテールがいいですわ。

それにしても古いだけでなく、歴史的にも重要な寺社仏閣遺跡遺構が多すぎです!
この近辺数㎞、いや1㎞以内でもかなりの見どころがあるようです。

奈良だけでも相当時間を要しそうです。
えらいこっちゃ。



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