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Rubyistに贈る霧ヶ峰周辺案内

RubyKaigi 2023 のハイキングイベントスポンサー 株式会社ヤマップ(YAMAP)主催のハイキング・イベントに参加するRubyistに紹介する霧ヶ峰周辺の案内です。

霧ヶ峰

霧ヶ峰

三菱電機のエアコンのブランド名として有名ですが、八ヶ岳中信高原国定公園の一角、車山から鷲ヶ峰周辺の台地の総称です。最高地点は標高1,925mの車山です。周囲には白樺湖、蓼科湖、女神湖などの湖がありますが、いずれも灌漑用の人造湖です。昭和に入ってから高原リゾート、スノーリゾートとして開発された歴史を持ちます。日本のグライダー発祥の地としても知られています。映画やドラマのロケ地として登場することもあります。

蓼科・立科

車山山頂から見た蓼科山と手前の白樺湖

長野県から山梨県にかけて30kmにわたり連なる八ヶ岳連峰の北端に位置する標高2,531mの山が蓼科山です。整った円錐形の山容から『諏訪富士』と呼ばれることもあります。車山山頂からも晴れていれば綺麗な山の形を眺めることができます。この蓼科山の南側の地名に蓼科高原や蓼科湖、蓼科大滝など『蓼科』がついた地名が多く見られます。一方で蓼科山から北側にあるのが長野県 北佐久郡 立科町になります。町村合併で町名を決めるときに『蓼』が当用漢字に含まれていなかったことと、蓼科山が古くは『立科山』で書き記されていたことから『立科』を当てたようです。ということで立科町内の地名は『立科』がついていることが多いですが、立科町のブランド牛は『蓼科牛』なので、細かいことを気にするのはやめましょう。😅

ビーナスライン

長野県 松本市 美ヶ原から茅野市までをつなぐ観光山岳道路の通称です。元々は蓼科有料道路と霧ヶ峰有料道路に跨って付けられた愛称ですが、いずれの道路区間も現在は無料開放されており、料金所の名残が一部に残っているだけです。松本の市街地から美ヶ原 王ヶ頭を通り抜けて霧ヶ峰へつながる観光道路建設の計画も1960~70年代に持ち上がりましたが、環境保護運動の高まりの結果、美ヶ原を貫く区間は工事の名残を残すだけとなり一般車両は通行できません。したがって松本市側からビーナスラインを上がり美鈴湖経由で美ヶ原に向かうと美ヶ原自然保護センターで行き止まりになってしまいます。美ヶ原高原美術館や道の駅 美ヶ原がある東側に抜けるためには、『アザレアライン』と呼ばれる道を迂回することになります。素敵な名前がついていますが、そこそこの酷道や林道を経由するため、山道の運転に不慣れであれば岡谷市(中央道 岡谷IC)や茅野市(中央道 諏訪IC)から上がることをお勧めします。

車山肩

ビーナスラインと車山肩

『肩』というのは山頂から少し下がったところにある平らな場所です。山小屋の立地として適してるため、乗鞍岳 肩の小屋、北岳 肩の小屋、谷川岳 肩ノ小屋と色々な山に肩の小屋があります。車山肩には小さな山小屋『ころぼっくるひゅって』とドライブイン『チャップリン』、車山肩バス停、そして車山肩駐車場があります。車山山頂には反対側の車山SKYPARK RESORTのリフトに乗って上がることもできますが、車山肩を起点に周回するコースも人気です。

車山気象レーダー観測所

気象庁の現役の気象観測レーダーです。長野地方気象台から遠隔運用されており通常は無人の観測施設です。

車山乗越

『乗越(のっこし)』とは山の尾根や鞍部を越えて道が上りから下りに変わる地点の地名です。古くからの街道が通っていた場所では『峠』という地名がつくことが多いですが、修験者や猟師、木こりの道、登山道などしか通っていない場所は『乗越』や『越え』と呼ばれることがあります。


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