迷子の自分を落ち着かせる

くみこです。

私のブログをご覧くださっている方は

スピリチュアルな世界に関する知識が欲しい
スピリチュアルな能力やテクニックを身につけたい

そんな風に考える方も多いのではないでしょうか。

もちろん詳しくお伺いすれば、その理由は人によって違うと思うのですが

スピリチュアルというものを取り入れて行くことで人生が好転する

という共通の認識はどこかにあるような気がします。

私は、スピリチュアルな世界に携わることを仕事にして１０年以上になりますが
まだ仕事として成立しない状態の頃というのは
スピリチュアルを仕事にすれば全てが解決される
という漠然とした認識が正直あったと思います。

２０代半ばから突然、心身の不調が始まり
更に３０歳くらいで大きな挫折感を味わうことにもなり
心身の不調とは数年間付き合って行くことになりました。

常に何かしらの不調を感じている状態なので
どうしても物事のネガティブな側面ばかりに目を向けてしまう傾向もあり
上手くいかないと感じることの方が多かったと思います。

当時の私のことをご存知ない方から見れば
今の私は穏やかで安定していて、自信があるように見えるかもしれません。
ですが、今の状態に至るまでの道のりというのは楽なものではなく
当時は何度も自分であることを辞めたいと思うこともありました。

心身の不調の始まりと共に、スピリチュアルな世界へと傾倒していき
いつしか自分の中ではスピリチュアな分野のものを
仕事にしていきたいと思うようになりました。

上手くいかない日々が長かったからこそ
スピリチュアルな知識や、その世界の価値観は
自分の人生を好転させてくれるものだと感じたのです。

そのため、スピリチュアルな世界に関する知識やテクニック
色々な人のブログなどに目を通しては
とにかく吸収することばかりしていた時期がありました。

当時の私は「とにかく吸収すれば上手く行く」と信じていて
自分ではなく、他の誰かのことばかりに目を奪われていました。

知識ばかりを吸収して頭でっかちになってしまうこと
他の誰かになろうと外ばかり見て自分のことを疎かにしてしまうこと
それは結論から言えば、正しいことではなくて
自分のエネルギーが上がったかのように錯覚させるだけのものだと思います。

しかし、スピリチュアルな世界に関わって行くことには段階があって
一番初期の最初の段階としては
知識や誰かの意見を吸収するという時期も必要だと思います。

それはなぜかと言えば、私の場合を例にすると
心身の不調を長く経験し、思うように物事が進まなかった私にとって
スピリチュアルな世界を知って行くということは
人生の中で迷子になってしまった自分を
まずは落ち着かせるために必要な行為だったからです。

ただ心を落ち着かせるのではなく
改めて自分自身が自分の人生に向き合って行く勇気を持つために
必要な期間だったのかもしれません。

そして、自分のことを少しずつ客観的に捉えて行くという
新たな視点を持つことの始まりだったとも思います。